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自然塗装による赤茶褐色の出し方について
古い水屋(木製:近江一間水屋箪笥)を磨いたところ、1っ箇所だけ色が落ちてしまいました。 もともと、こげ茶に近い赤褐色です。 この一部落ちてしまったところを補修塗装したく考えています。 ネットで検索するとべんがらと松煙墨や墨汁をまぜて行うとよいと記載がありますが、 具体的どうすれば、いいのかわかりません。 1.手順などを教えてください。 2.手持ちの赤弁柄を柿渋にといて塗ろうと思っていますが、 赤褐色にするのには、松煙墨と墨汁の場合、どちらがいいのでしょうか? 3.買いに行く墨の量を検討したい為、概略な配合比をご存知でしたら、教えてください。 4.自然塗料でしたら、他の方法でもいいので、ご指導よろしくお願いします。
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先日はその後質問をされていることに気付かずすみませんでした。 木目が見える状態で塗装(木地仕上)されているという前提で書きます。 まず、松煙墨とは松を燃やした時にできる煤です。墨汁は油煙の煤です。いずれも固形の場合は膠で固めてあります。専門的に使用する場合以外は差はないと思って頂いたら結構です。 1.膠を用意します。清水100グラムに膠10グラムを入れて一晩ふやかします。 2.それを火にかけて膠を溶かします。このときに温度は60~70度にして沸騰しないように気をつけます。 3.乳鉢(なければ100円ショップのすり鉢)に弁柄と墨をいれて膠水をすこしづつ入れながら練ります。 4.色の微調整をします。 5.練りあがったらさらに膠水をいれてのばしていきます。 6.試し塗りをしながら納得がいけば箪笥に塗ります。 7.乾燥したら色が落ち着きますので、大丈夫と思ったら膠水だけを塗ってコーティングします。 ポイント ・膠はいろいろな種類がありますが、専門的でない限り種類はこだわらなくてよいです ・膠が沸騰すると接着力が弱まるので60~70度を守ってください ・色味になる顔料(今回は弁柄)と膠はよくなじむまでしつこいぐらいに練ってください ・膠水の比率が多いほど透明感のある赤色になります ・膠でコーティングしないと弁柄が服などについたりします ・柿渋で顔料を溶いても濡れ雑巾で拭き掃除をしたら色がはげます 以上です。
お礼
お礼が大変遅くなりすみません。 いろいろと具体的に専門的アドバイスありがとうございました。 (^o^)/ 千本膠は、現在手に入らないそうなので、代わりに「透膠液」を 使って、ご指導のとおりの手順で、本日初トライしました。 遠めにみると周囲といい感じでなじんでいるのでほっとしています。結構顔料をなじませるのに苦労しましたが、なんとかなりました。本日は、着色だけして、数日様子を見てから、コーティングをしようと思います。 素敵な箪笥なので、これからも愛着をもって使っていきたいと思います。