私は日本語と英語とそれぞれの翻訳しかできないのですが、韓国ドラマは吹き替え音声と字幕の文字を同時に楽しめるので、たまに興味をもって見ています。
まず、どちらが“リアル”かというのは一概には言えません。字幕は、文字が表れているわずかな時間に読めるように短縮気味になりがちですが、吹き替えも、口が動いている時間や口の動き方に合わせるために尺を工夫しています。また、例えば話者がうなずいたりジェスチャーをしたりといった動作を伴いながら話す場合には、そこにタイミングが合うよう意識して訳します。それに、字幕なら字面、吹き替えなら聞き心地を重視して訳します。
フィクションの訳にはこうした性質があるため、辞書や参考書のように使うわけにはいきません。それよりは、「多少は原語と違うが、娯楽として楽しみながら勉強できるのがメリット」と思って挑むのがちょうどいいでしょう。
ちなみに私の場合、韓国ドラマは韓国語の学習目当てに見ているわけではないのですが、吹き替えで言っていることと字幕に書かれていることが微妙に違うと、「ああ、本当は、どっちかが近いんだろうな」と想像する楽しみがあります。これで韓国語の辞書とドラマの録画があれば、実際に原語を調べて、訳と比べてみるところでしょう。
そんなふうにして、訳を“ガイド”として活用するよりは、ご自分なりの楽しみを見つけて、勉強に対する意欲を盛り上げていってみてはどうでしょう。
お礼
ありがとうございますm(__)m すごく勉強になりました。 やはり差はあるし、吹き替えは日本ぽくしたんですね。 大変ですが頑張って言葉習得してみます!