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武術の疑わしい技法
- 武術で気になる技法があるので、御時間ありましたら回答御願いします。
- 合気や脱力、発勁、徹しといった技を確実に極めることができる先生方は存在するのでしょうか?
- 師範代行から学んだが、脱力や合気は効果を感じず、相手の力の方向をずらせば効果がないように感じました。技の効果は本当にあるのでしょうか?
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質問者が選んだベストアンサー
質問者さんは、かなりの実力の持ち主ですね。力の方向をずらすなんて、普通の人にはなかなかできませんよ。 「発勁」をごく普通に、簡単に決められる方は実在します。条件のない対等な打ち合いでも、十分できたそうです。 私らでは、とても釣り合いませんでした。 しかしその先生は、猛烈に鍛えておられて、足腰が競走馬のように充実していますから、何の不思議もない。腕の筋肉でなく、足や体幹の筋肉で打っていると言ってもいいわけです。 もちろん精妙な技術もありましたが、「発勁」以前の功夫で、圧倒されてしまいました。 それに比べると、合気系は不思議に思われますよね。競走馬みたいな足もしていないことが多いし。 学生時代、ある古流を継承する方に、「合気」の手解きを受けたことがあります。 数年前再会を果たし、ご挨拶という形で、腕を確かめさせていただきました。 結論から言うと、還暦を過ぎたそのお方に、見事に跳ねとばされました。 自由な攻防ではありませんが、全力で摑んだ腕を殺され、「合気」をかけられてしまいました。 ただ、昔と違ったことは、「どうされているか」が、力の流れも含めてほぼ把握できたことでした。 その先生の「合気」の技術は、私が解明したものと、ほほ同じだと思います。もちろん習熟度には違いがありますが。 私は中国の北派拳術をかじったに過ぎない者であり、合気は本当にさわりしか知らないのですが、個人的な見解として、あくまで参考までに読み流して下さい。 まず脱力をする目的です。これは能動筋力ではなく、受動筋力を発揮するためのものなのです。 受動筋力とは、伸ばした腕が受動的に曲げられる時に発揮される筋力です。コツを覚えて脱力すると、簡単に発揮できます。 「力を抜け」とうるさく指導されるのは、この受動筋力を発揮するためです。簡単なものは、柔道でも明確に使っていることが観察されます。おそらく、柔術では一般的なものだったのでしょう。 生の力、つまり能動筋力を使って組み勝とうとする相手には、受動筋力は圧倒的に有利です。調子のいい時の白鵬関が、よくこの力を使っていました。 これに対抗しようとするには、こちらも受動筋力を使うしかありません。腰から上を脱力して、足腰の力でバランスを崩し合うわけです。 こうした拮抗状態に、フッと「合気」をかけることができます。「浮き身」・「沈身」を連続的に使って、ベクトルを逆流させる感じです。古流の先生も同じ事をしていました。これ以上はうまく説明できません。 私の謬見かもしれませんが、生の力に対しては、「合気」はあまり有効ではないような気がします。 その場合は、受動筋力=柔術の力で対抗する方が、はるかに効果的です。 一般的には、受動筋力も合気も一緒くたにして「合気」と呼んでしまっているのだと思われます。 本当は、私が「合気」と思っているものも、別の名前で呼んだ方がいい力なのでしょうね。 もちろん、同じレベルまで習熟している相手には、私の「合気」も、なかなかかからないと思います。高度なカウンターみたいなものですからね。かけやすいように「罠にかける」戦略が必要になります。 合気道や合気柔術を専門とされる方の解説を、私も読ませていただければ幸いです。
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- nahaha55
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気孔を鍛錬している知人に何度も話を聞きましたが、健康法のように思いました。 >師範代行曰く武術を志す者には掛かりやすく これはなんとなく分かります。素人のほうが何をやってくるか分からない分怖い という事もあります。気孔の人も、有段者と手合わせして勝ったと言ってました。 勿論、その有段者がガチ勝負をしたのかは定かではありませんが。 でも、余興という事は無いと思います。 何度も話を聞かされましたが、長く鍛錬できるというか、体力・筋力に任せた若い 時限定の練習ではないので健康には良さそうです。 すみません、気孔はやった事無いので、うまく説明できません。
お礼
回答有り難う御座います。健康法ですか。そのように捉えるのも良い考えですね。しかし、どの様な状況でも合気や脱力の技法を使う事のできる武術家が現れる事を期待したいですね。
お礼
白鵬の話で思い出しましたが白鵬は腰を落とす事や力を使う事無く相手を投げる事が出来るというのを一度テレビで拝見したのを思い出しました。一点に向けられた力に対してのお約束での技法では無く、激しい動きの中で体現しているのだから高度な技法を駆使する方は他にもいるかもしれませんね。非常に分かりやすい回答有り難う御座いました。