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子宮頸がん検診の検査報告書の見方
- 子宮頸がん検診の検査報告書の見方について知りたい
- 報告書にはクラス2 Negativeの所見があり、炎症が認められますが悪性細胞は認められません
- 産婦人科での診断では異常はないと言われたが、報告書の内容に少し心配があります
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質問者が選んだベストアンサー
細胞検査士です。 日母分類と言うのがclass分類で5段階にわかれており、これが癌か癌じゃないかを判定します。 classI~classIIが陰性(正常~炎症など)で、classIIIa~IIIbが擬陽性(前癌状態と考えられている異形成が軽度・中等度・高度の三段階に、ここでもわかれています)classIV~classVが陽性で癌の診断になります。 ベセスダシステムと言うのがアメリカでもともと使われていた分類で、NILMが正常、LSILがclassIIIa 軽度異形成)、HSILが(classIIIa~classIV 中等度異形成~上皮内癌)SCCが扁平上皮癌になります。 質問者様の年齢と最終月経がわからないので、確実な事は言えませんが、ClassIIでNILMでしたらまず正常と判断して大丈夫だと思います。 軽度の炎症性背景というのは、白血球が少し多く出ているということで、月経直後や月経期前に増える傾向があり、妊娠時などにも膣の自浄作用が落ちるため増えます。確かにSTD(性行為感染症)などで増えますが、そういった時は独特のおりもの(酒粕様だったり、魚臭様)などが出るので、産婦人科で異常がないと言われたなら特に心配する必要はないです。 また扁平上皮化生細胞は膣頸部に扁平上皮細胞と腺細胞の境界があり、加齢と共に腺細胞が扁平上皮細胞に置き換わっていく過程で出る細胞なので、正常でも出るのは当たり前なのですが、その境界部にHPVというウイルスが感染して癌化していくので、扁平上皮化生細胞が見られると明記しています。 他の細胞検査士さんに見られると大雑把すぎると怒られそうな説明なんですが、軽度炎症と書かれていても特に心配することはないです。 でも一年に一回の検診はぜひ続けていくことをおすすめします。
お礼
お礼が遅くなってしまい、申し訳ありません。 とても詳しいご説明、ありがとうございます。 すごく安心しました。 医療に無知で、焦って質問したのですが、こんなに良い回答をいただけるとは思いませんでした。 検査日が生理4月日目だったので、それが影響した部分もあるのかな? と思います。 本当にありがとうございました。