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虫歯はなぜ痛いのか

神経まで侵されている虫歯が痛いのはわかりますが。 神経は侵されていなく、。象牙質まで犯されている場合、なぜ痛むのですか? 熱い物、冷たい物は神経までの距離が虫歯で近くなるので、 熱が伝わり、しみるのは納得できます。 物を噛んだ時に痛いのは、 食べ物から神経までの距離が短いので、 物理的に神経が押されて痛い? 硬い象牙質が、神経を押すわけですか?

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  • duraphat
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回答No.6

 補足質問についてですが、炎症の波及は必ずしも感染を伴いません。  当初は充血による歯髄腔の内圧上昇から始まります。炎症が拡大するとともに血管から滲み出てくる組織液やリンパ球などの細胞成分の増加によって内圧はさらに亢進していき、その圧によって組織液が周囲に漏れだすように拡散していきます。この圧による機械的刺激によって、あるいは細菌の出す毒素や酵素、免疫細胞の出す化学伝達物質の拡散によってさらに周囲の血管の拡張や透過性の亢進が生じ、直接感染していない部位まで単純性炎症が拡大して行きます。この炎症範囲の拡大の結果、歯根膜まで拡大すれば噛んだときの痛みが生じますが、この時点ではまだ細菌の感染は及んでいません。ですから”歯根膜炎=感染が歯根膜に到達した”訳ではないのです。炎症がさらに進み、限界圧を超えてくると血液の循環が停滞し(出入り口は根の先の細い部分だけですので)、歯髄は循環不全によってうっ血(うっ滞)を生じ、次第に酸素が消費されていく結果、最終的に酸欠や細菌感染によって組織細胞が死に至り歯髄が死んでいきます。歯髄という生体のバリアが機能不全に陥る結果、細菌の感染範囲が歯を超えて拡大し、最終的に根尖(根の先)からその周囲の歯根膜や歯槽骨(顎の骨)へと感染が拡大して行くわけです。  補足質問のような虫歯でないのにズキっとすることは原因が無くても時として起きる場合もありますし、勿論歯ぎしりのような過大な負荷がかかった場合にも感染を伴わない歯根膜炎(体の他の部位で言えば靱帯を痛める捻挫のようなものですね)が起きる場合がありますが、そこまで過大な負荷がかかった場合は、時にズキッというよりは捻挫がすぐには治らないように、しばらく噛んだ時の痛みが続くのではないかと思います。良く診察して見ると実は虫歯があるとか、銀歯や歯の詰め物などに問題があるとか、時として歯に破折や噛み合わせの問題などがあることもありますので、長期に続く場合には再度診査を受けられたほうがよろしいかと思います。

rcc123
質問者

お礼

たびたびの、ご回答ありがとうございます。 現在歯周病(初期段階)で通院中です。 健康なときは気にならない歯の病気や、しくみ、構造が気になり勉強しています。 歯は狭い場所に色々な複雑な、 メカニズムがあるのですね。 人間の体はほんとに不思議ですね。

その他の回答 (5)

  • duraphat
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回答No.5

質問を間違って解釈していました。象牙質の痛みの知覚メカニズムでなく、何故噛んだら痛いのかということのようですね。少し難しい内容ですが説明します。  先に回答したように象牙細管を通じて知覚した痛み刺激や、虫歯になることによって象牙質内部まで虫歯(細菌)が到達することによって細菌から放出される起炎物質(炎症を引き起こす物質)や毒素が象牙細管を通じて内部に侵入し、これによってまず歯髄内で種々の程度の炎症が引き起こされます。炎症が起こることにより歯髄内の血管の拡張と透過性の亢進(血管の壁を細菌と戦う免疫担当細胞などがすり抜けられるようにするためです)が起こり、白血球やリンパ球などの担当細胞が炎症部位へ移動して免疫系による細菌への攻撃や防御が始まります。結果として歯髄の充血が起こりますが、皮膚などであれば充血が起こった結果赤くなったり腫れることになりますが、歯は硬い組織の為にそれが出来ません。充血が過度になってくると、歯の内圧が高くなり、これが根の先の周囲の組織を刺激するようになります。この根の先の周囲組織とはすなわち歯根膜という歯と顎の骨を繋ぐクッションとなる靱帯であり、ここに炎症が波及することで、この歯根膜が次第に炎症を起こしてきます。この歯根膜炎が起きることで、歯に圧をかけると痛みを感じるようになります。これは歯根膜中にある神経受容器によって痛みとして中枢に伝えられるもので、いわゆる歯が浮いた状態はこれを指しています。先に書いた象牙質そのものへの刺激による痛みや上記の歯根膜炎による痛みが噛んだときの痛みの原因です。

rcc123
質問者

お礼

たびたびの、ご回答ありがとうございます。 私は、虫歯はないのにたまに噛んだ時にズキっときます。 歯軋りするので、たぶん歯根膜が腫れていると思います。 色々歯の事を調べていくうちに、素朴な質問をしたわけです。 虫歯は、歯髄の炎症が歯根膜に移るのですね。 炎症が移る(波及する)と言う事は、 歯髄の細菌が歯根膜に移動してでしょうか?

回答No.4

>>噛むと痛いのは、 >>どのようなメカニズムで痛くなるのでしょうか? 先ほどにも書いたとおりなのですが 人間は噛むと歯1つに60キロぐらいの力がかかります。 ですので強い力がかかっているんです。 通常はこのくらい力がかかっても痛みがでないようになっているのですが 虫歯の際は神経が他の刺激により既に過敏になっているため 痛みが出てくることになります。

rcc123
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 よくわかりました。

回答No.3

象牙質がなぜ痛むかは現在、原因がまだ解明されていません。 >>熱い物、冷たい物は神経までの距離が虫歯で近くなるので、 >>熱が伝わり、しみるのは納得できます これだけだと、甘味痛というチョコレートのような甘いものを食べたときの痛み が説明できません。 一番支持されている仮説は「動水力学説」 象牙質には象牙細管という細い管がたくさんあいています。 その管の中には水が入っています。 冷たいと管の中の水が縮まるので、それにより歯の中の神経が引っ張られ神経が痛む 暑いと管の中の水が膨張するので、これまたそれにより歯の中の神経が引っ張られ痛む。 チョコレートなどの場合は口腔内が高張になるため浸透圧により象牙細管内の水が外に 引っ張られ、それにより痛みが発生します。 歯をたたいた時に痛む打診痛や噛んだときに痛む、咬合痛は神経が過敏にっている ため通常では痛まないレベルの刺激でも痛むことによるものが多いです。

rcc123
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 >歯をたたいた時に痛む打診痛や噛んだときに痛む、咬合痛は神経が過敏にっている ため通常では痛まないレベルの刺激でも痛むことによるものが多いです。 噛むと痛いのは、 どのようなメカニズムで痛くなるのでしょうか?

  • duraphat
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回答No.2

 象牙質には象牙細管があり、この内部は組織内液(体液)で満たされています。風が当たったり、削るなどの物理的刺激が加わるとこの内液の移動が起こり、これが歯髄内の神経終末から痛みとして中枢に感じられるようになっています。これが歯の痛みの基本的なメカニズムであり、動水力学説と呼ばれています。動水力学説などのキーワードで検索すれば多くの情報が得られると思います。 http://yamazakidc.net/index2037.html http://www.meiwakai.or.jp/sika/sikatuusin/sika2007/sika200707-3.htm

rcc123
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 複雑なメカニズムですね。 単純に象牙質が押されるわけでないのですね。

noname#222486
noname#222486
回答No.1

歯痛の原因はこちらを参考に    http://www.j-dol.com/cons/cons/articles/pain.html

rcc123
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。

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