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ベンツ190Eの温間時の始動性が悪い問題について
- ベンツ190Eの始動性が温間時に悪い状況について質問です。
- ディーラーで燃料アキュームレーターを交換したが改善されず、燃圧の問題ならプレッシャーレギュレーターが関係している可能性があるとの情報を見つけました。
- 経験のある方からの改善談やアドバイスをお待ちしています。
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あくまで、個人的なトラブルシュート(自分で解決を試みる場合)になりますが・・・、 暖機時のみ始動しにくい場合 ・水温補正が狂っている 水温が適温(80度付近)に達しているが、水温センサーが低温信号を発してしまうと始動性が悪くなります。 (コンピューターが水温信号が異常だと判断すると、水温80度と認識するので始動不良にはなりにくいです。) アイドル回転も不安定になるはずなので、今回のケースでは除外してもよいかと思います。 「資料を元に、水温センサー、吸気温センサーの抵抗値などを測定」 ・燃圧が正常では無い 燃圧が高いと燃料が濃くなりますし、低いと薄くなります。どちらも始動不良の原因になりますが、極端に温度が高い場合だと、ベーパーロック(ガソリンの沸騰した蒸気が燃料ラインに発生し、燃料の流れをせき止めてしまう現象)が起き、暖機時のみ始動不良になる事があります。 「エンジン停止後、約5分間燃圧があるか確認」 ・クランキング速度が遅い 周囲の気温が低い場合は、バッテリーの容量低下やエンジンオイルの抵抗などで遅くなりやすいですが、暖機時のみ遅い場合は明らかに異常で、エンジンの焼き付きの可能性もあります。 「スターターのオーバーヒート、マグネットスイッチの不良を点検」 >冷間時は若干ですが、早くかかります。 冷間時もあまり始動性がよくない(温度に関係なく始動しにくい)場合は更に ・燃圧が充分ではない 温度に関係なく始動性が悪い場合は、燃料系を疑うのがセオリーです。(点火系なら全く始動しなくなるからです) 燃料ポンプやプレッシャーレギュレーター(気体や液体に掛けられている圧力を調整する機構)の故障が考えられます。 (スターターを作動し続けると、テールパイプから若干ながらガソリン臭がする事もあります。) 「指定された手順に従って、燃圧計による燃圧測定」 ・燃料噴射が異常 エンジンスタート時に作動する機構(コールドスタートインジェクターやスタートインジェクタータイムスイッチなど)がエンジン状態(冷間/暖機)を間違えて作動すると、それぞれの状態で始動しにくくなります。 また、インジェクターのガソリンが完全に遮断されない事による燃料の濃すぎ(後垂れしている)も考えられます。 「アクセル全開にしたり、いつもと違う操作をすると簡単に始動する可能性がある」 ・アイドル制御機構が異常 この機構が異常だと、エンジンを始動してもアイドル回転が持続しません。 アイドル回転不良に属するトラブルですが、エンジンを始動している時は、始動後にエンストしてしまうと始動不良と勘違いしてしまう事があります。 アイドル回転も不安定になるはずなので、今回のケースでは除外してもよいかと思います。 「スロットルボディに装着してあるコネクター(ISCVなど)を抜き差ししてみる」 ・点火ミスしている 気筒別独立点火システムや半数ずつのシリンダーを個別のイグニッションでコントロールするタイプだと、個別のシリンダーの点火ミスが始動不良の原因になります。 また、気筒別のプラグやプラグコードの不良が原因の場合もあります。 「各シリンダーの点火点検。イグニッションコイルの端子電圧はバッテリー電圧(約9-14V)」 ・点火時期が狂っている かなりのレアケースになります。 点火時期の異常だと、バックアップ機能が作動する(始動を考慮した点火時期になる)ので、まず始動性に影響しないのですが、コンピューターにトラブルが発生すると点火時期が狂う事もあります。 ・クランキング速度が遅い 重複しますが、外気温が低い程遅くなります。しかし、バッテリーの性能が充分であれば問題無い訳です。 なので、クランキング速度が遅い場合は、バッテリーの性能低下やスターターモーターの異常が考えられます。 「バッテリーからスターター、バッテリーのアース、マグネットスイッチの接触不良の確認」 とりあえず、長々と考えられるケースを挙げてみました。 色々と可能性が考えられますが、自分が当事者であれば、やはり「燃料系」から疑っていって、1つずつ確認していく手順を踏むと思います。
お礼
ご丁寧なアドバイス、本当にありがとうございました。ディーラーでもここまでの説明はしてくれませんでした。奥が深いですね・・・。やれることはしてみて、予備知識を持って対処したいと思います。感激しました。