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AT車が発明されたのはいつ頃でしょうか。
MT車は昔からあるのは分かっていますが、AT車という、クラッチや変速操作が自動化された車が発明されたのはいつ頃でしょうか。ご存知の方は教えてください。よろしくお願いします。
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以前仕事で自動車技術史の研究をしていたので、一応『経験者』とさせて頂きました。 ATといっても色々な構造のモノがあるので、発明された時期も様々ですが・・・ 1.最初のATのアイデアはドイツで登場します(1900年)が、これはマリンエンジン用で、クルマの走行パターンにはマッチさせ難かった様です。 2.トルクコンバータとプラネタリギヤを使った今日的なATは、GMが1938年に開発した事になっていますが、大衆車として市販されたのはオールズモビルでしょう。(1940年。有名な『ハイドラマティックドライブ』です。) すかさず翌年、クライスラが後の『フルードドライブ』(当時はVACAMATICと言う商品名でした)を商品化、‘40年代終わり頃には比較的ポピュラーな変速機となっていた様です。 3.国産AT第一号は、トヨタの2速半自動『トヨグライド』です。(1959年) この変速機はボルグワーナーの低級コピー版と言う感じがしないでもない構造で、シフトチェンジの油圧回路を持たなかったので、変速比は専らコンバート比に頼っていました。 しかしトルクコンバータとプラネタリギヤを使う変速機としましては、紛れもなくコイツが国産第一号です。 4.フォード・タイプTは、クラッチペダルと連動した半自動変速機でした。(クラッチペダルを踏み込んだ状態から戻すにつれ、1速→2速とシフトUPされます)これもATとするならこれこそ人類最初のATですが、クラッチペダルを踏まなければならず(しかしシフト操作は不要ですが)、今日のATとは操作が大幅に違います。 5.ついでに。 第二次大戦前のMTは想像を絶するほど操作性が悪く(シンクロメッシュが無い為、ギヤを鳴らさずにシフトアップ/ダウンするには凄まじい集中力とテクニックが要求されました。スポーティどころではありません)、MTがクルマの普及を妨げている、という見解もあったほどです。 この頃、イギリスでは『プリセレクタ』というセミオートマ(今日のセミオートマとは操作法が違いますが)の方がMTより速いと見なされていたぐらいで、戦前はレースの世界でも使われていました。 さてこのプリセレクタ、よほど具合が良かったのか、戦後もレースの世界では類似のセミオートマの実験が継続して行われており、ロータスは既に‘60年代初頭に、クラッチレスシフトを大胆にもF1に採用し始めていましたし、ポルシェはPDKという独特のセミオートマを作って80年代に世界中の耐久レースを征服しました。(そして今日のF1はご存知の通り、MTでは全く相手になりません。) 自動車技術史上は、MTが(セミオートマを含む)ATより『速い』と認識されていた時代は、実は無かったかもしれません。
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- Skyline-RS
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T型フォードにセミオートマチツクが付いていたとか? トヨグライドはアメリカのボルグワーナーの製品で日本名トヨグライドだったと記憶しています。
お礼
ありがとうございました。
- greensnake
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市販の乗用車に自動変速機(オートマチックトランスミッション)が初めて搭載されたのは1940年で、アメリカのGMが最初のメーカーです。 日本では、1963年にトヨタクラウンのオートマチック(トヨタグライドと呼称)が出ていますが、これが最初かどうかは自信がありません。
お礼
もう戦前にはAT車は出ていたのですね。ありがとうございました。
お礼
ありがとうございました。国産のAT車は昭和30年代半ば頃(1950年代末期)からあったのですね。知りませんでした。そんなにAT車は歴史が古いとは…。