出版関係をちょびっとかじっている者です。
本の価格は、♯1の方がおっしゃっているように、出版社で決めます。本屋さんと出版社の相談で、お互いが原価から何割を取るか数字を決めてから卸すという方法を取ります。
次に、専門書が高値である、ということですが、専門書が高いのは、
(1)ノベルスや文庫本に比べてやはり流通そのものが少ないということもありますが、
(2)何よりも資料や図版の権利料にお金が掛かるのです。
専門書には、色々な写真が載っていたり、貴重な歴史資料があったりしますね。その写真を撮ったカメラマンへの著作料、または所蔵先に結構な額の使用許可料を払わなければなりません。歴史資料のような希少なものについては、博物館や法人が出ししぶることもありなかなか大変で、これが高くなる大きな理由の一つと言えるでしょう。
(3)装丁の問題もあります。
大学の講義で使う教科書などは、カラー図版が載っていたり、表紙がしっかりとしたハードカバーであったりします。カラー印刷とモノクロでは、印刷料・紙代が全く異なってくるのです。(2)に次いで価格変動の大きな理由です。
(4)専門書は、多くの先生方が共著で出されていることもあり、原稿料はページ数で割られますが、ページ数が少ないからといって、必ずしも安い原稿料でよいか、というとそういう訳にもいかないので、多少色づけしたお代を支払うことになります。また、著者の知名度や研究業績にもよります。
大体こんな感じで、例えばページ数が少なくても掲載される図版や資料が多ければ高値になるし(もちろん著者の知名度や業績にもよります)、
ページ数が多くても装丁が簡単で資料掲載が少なかったりすれば、安く売ることが出来る、というわけです。
お礼
詳しい解説どうもです やはり高くなるだけの理由があるのですね