私の叔父の話です。
叔父はお金にだらしない人です。親兄弟にお金の無心の絶えない人でした。
年老いた実家の両親の虎の子もほとんどせしめていました。
ちなみに母親(私の祖母)は80歳近くまで新聞配達をしていて、そのわずかな貯金をもアテにされてました。
それで長男である兄に勘当されました。もう実家に寄りつくな、と。
その長男はもちろん両親の面倒をみて家を守っていました。
祖母が亡くなった時、遠方から私も駆け付けたというのに隣町に住んでいた叔父は顔を出しませんでした。
理由は勘当された兄と顔を合わせたくなかったのでしょう。
姉に当たる私の母も若い頃から何かと叔父にお金を融通してきましたが、親の葬式に出なかったという事で母も叔父のことを取り合わなくなりました。
何があっても親の葬式には顔を出すものだ。ましてや散々世話になっておきながら…と。
長男の兄との確執はわかります。なので所詮部外者の私にはわからない事なのかと思っていました。
ところが最近になって叔父はいけしゃあしゃあと実家に顔を出すようになったのです。
理由はもちろん、お金が欲しいからです。
当然、長男も私の母も相手にはしません。
そして数年前、ほとんど数十年会ってもいない私に電話がかかってきました。
遠まわしではありましたが、娘(私の従姉妹)が結婚するから祝儀が欲しいという催促でした。
式にも呼ばれないのに何故?と祝電だけ打って済ませました。
従姉妹の手に渡るならお祝いを出します。でも叔父が着服するに決まっていましたから。
まあ一つの親の葬式に出なかった人の例としてお話しました。
さて、私の両親はまだ健在ですが、私は父の葬儀には出るつもりはありません。
理由は、父と母は熟年離婚しており、その原因が父にあったこと。
そして苦労した母に一銭も残さずお金を持って行方をくらましていること。
まあ自分の田舎にいるという情報は得ているので親戚に聞いて知る事もできるでしょうけど、さらさらその気はありません。
もしも父の訃報を親戚伝いに聞いてもまったく行くつもりはありません。
ただ父の葬儀代を親戚に要求されはしないか?と不安なだけです。
まあ父方の親戚と音信を絶って相当長い年月が経っているのであまり考えられないとは思います。
父のことが大嫌いで憎んでいましたけど、今はもう憎しみさえ消えました。
自分には関わりのない赤の他人だと思っています。
お礼
ありがとうございます、素晴らしい信念だと思います