現状の医学の中での薬理効果というのは直接的にガン細胞に働きかけ奏功の度合いを言っています。
そこで、
直接ガン細胞に働きかける抗ガン剤治療に奏効率という考え方があります。(抗ガン剤としての認可に必要とされているのです。)
奏効(効き目が現れる)とは、
(1)画像診断でガンの面積が1/2以下に縮小すること。画像上消失すればCR(完全寛解)、消失しないPR(部分寛解)、
(2)その状態が1ヶ月以上続くこと。
(1)(2)で、その治療は奏効したことになるのです。
その後、急速に悪化して死亡しても、この抗ガン剤は奏効と判断されるのです。
認可からみた“ガン”治療による有効・無効の判定。
A) 抗ガン剤治療を行い、ガンは1/2以下に縮小した。しかし、2ヶ月後にガンは増大して、患者は死亡した場合。
B) 一方、サプリメントなどでガンは大きくもならず、小さくもならず3年経過、患者は3年間自宅で好きに過ごせた場合。
この二つの場合、
A) ガン剤による治療が奏効したこととなるのでガン治療は有効となります。
B) ガン剤としての治療として無効となるのです。
患者・家族の立場で考えると、B)を望むと思いますが、奏効率をもって抗ガン剤の立場で考えるとA)となるのです。
その“ガン”の患者50%で、腫瘍が半分以下になる状態が、1ヶ月以上続いたというだけで、副作用がどうであったか、生存期間がどうであったかは、全く無関係なのです。
奏効率と生存期間は無関係で有効と判定されるのが抗ガン剤治療の現状なのです。
(1)「この抗ガン剤治療を受けたら、吐き気や脱毛などの苦しい副作用はあるけれど、50%の患者さんで奏効してガンが小さくなります。」
(2)「もはや手術は出来ないので、やるとすれば抗がん剤治療しかありません。50%の患者さんで一時的にガンが小さくなることは認められているのですが、生存期間に関してはほとんど変わりないか、延びても2~3ヶ月です。また治療に伴って吐き気や脱毛などの苦しい副作用が生じます。」
この(1)(2)の二つの説明は、同じことなのです。
患者は、(1)の場合は「やります」と、返事するでしょう。しかし、(2)の場合は、「止めてください」と、返事するのではないでしょうか。
(1)は、“ガン”、(2)は、「患者」の立場で伝えているのです。
そして(1)の伝え方で、抗ガン剤治療が行われているのが現状なのです。
また、このような場合です。
抗ガン剤以外の他の治療、サプリメントなどの場合、5人で奏効率80%、しかも生存期間5年で副作用なしの結果が得られたとしても、「エビデンスなし」の場合は、非科学的とされるのです。
エビデンスは、患者の個性を無視します。将来可能性があっても、医師が知らない分野は非科学的と無視します。権威あるガン専門病院ほど、エビデンス至上主義が現状なのです。
現状の医学は、患者ではなく“ガン”に直接抗ガン剤が「奏効」することのみを対象として「エビデンス」を根拠としている限り医学的には認めないのです。
患者中心に考えた時には代替医療を効果的に摂り入れ考える時代に来ているのではないでしょうか。
生体が持つ治癒力を高め、ガン細胞を抑制し、修復できる体内環境をつくる考え方はいかがですか。
“ガン”の根本原因は、ガン細胞の増殖を許す体内環境にあります。
具体的な要因は、
(1)細胞を酸化損傷する過剰な活性酸素、
(2)活性酸素を除去する抗酸化力の低下
(3)ガン化した細胞を取り除けなくなった白血球“治癒力”の活性の低下
(4)それを招いた不健康な血液とその循環の悪化
(5)血液を不健康にして過剰な活性酸素を生み出す生活習慣、食習慣と運動不足
と、言われています。
ガンに向かうとき、このような観点から考えてみませんか。
お礼
丁重な、ご回答ありがとうございました。 母を、子宮体がんで亡くしました。 診察をしたときは、ステージ4との事でした。 医者は、このまま何もしないでいるか、抗がん剤治療をするかの、選択肢を、用意しました。 今の病状での、抗がん剤の有効性を説明してくれましたが、じっと死を待つのも耐えがたいから、 少しでも、延命効果があるならと、抗がん剤治療を選択しましたが、結果的には、医者が、最初に宣告した 余命と変わらなかった感じです。 でも、今、落ち着いて振り返ってみると、気持ち的に、何もしないより「病魔と闘った」証は、無駄では なかったと思っています。