お絵かきができると、物体認識力が上がります。
数学の図形問題とかに繋がりますので、割と重要。
物体認識能力が上がることで、記憶の再構築ができるようになります。
目で見たものを丸ごと記憶しかつ脳内で再現できるのは一部の天才だけ。
凡人は、構成要素から記憶をたぐり寄せます。
インデックスをいかに多く効率的に作るかは非常に重要ですよね。
絵を描けると、想像力が上がります。
描いた絵の中にお友達を加えてあげたりして、物語を創り出したりしますよ。
絵を描けると、心理投影ができるようになります。
心のはけ口と言うか。
言える事は癒える事だと言いますが、
言葉がおぼつかない人間にとっては、
絵が発散手段にも表現媒体にもなります。
また、一緒にお絵かきするとか、描いた絵を見せて誉めて貰うとかのコミュニケーションも重要です。
無理に描かせる必要はないですが、
ちょっとお手伝いしてあげれば、放っておいても描くようになりますよ。
一緒におえかきしようかー、と言ってお手本を見せてあげると、一瞬で上達します。
丸しか描かなかった甥がひとりで可愛い人間を描けるようになりました。
お絵かきが得意じゃない小さい子がお絵かきができるようになるには、コツがあります。
ま、コツがわからないと描けないのは、実は大人でも同じなんですけどね(^^;)
描けない子はどうやら全体像を捉えるのが難しいみたいなので、
部分から入ってあげてください。
印象的な部分から描くようにします。
で、順番に位置関係を説明してあげてください。
最初は、目。
どんな目を描くかは割とどうでもいいのですが、
とにかく、「目が2つ、横に並んでまーす」
関係ないですが私の甥は白目の中に黒目がある目じゃないと気に入らないようで。
私は黒目だけの方が好きなんですけどねー。
次に、鼻。
「目の下に、鼻」
さんかくでもまるでもしの字でもお好きなように。
それから、口。
「鼻の下に、口」
顔の輪郭。
「かーお。顔の中に、目と鼻と口がぜんぶ入ってます」
最初に顔の輪郭から入ってもいいかもしれません。
その辺は描きやすい方で。
ただ、私の知る範囲では、
輪郭から絵を描く子は、教えなくても絵が描けるようです。
全体像の把握能力の問題じゃないかなーと私は勝手に思っています。
髪の毛。
「髪の毛生えてます。もさもさもさ」
女の子の場合はリボンとか三つ編みとか描くと喜びますが
男の子の場合は髪の毛の認識がどうも今ひとつのようで。
まあ、適当に。
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とりあえずここまででOKです。
小学生でも、顔から手足が出てる絵を描いちゃう子がいますので
4歳なら顔が描ければ御の字と思って下さい。
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お絵かき上手に出来たら誉めまくると、色々描いてくれます。
そのうちに身体に注意がいくようになるので、そうしたら身体を。
胴体。
首は最初は描けなくてもキニシナイ!
胴体が顔と繋がってればOKです。
手と足。
指まできっちり描くのは最初は無理だと思います。
が、自発的に描くようになると、頑張って描いてくれます。
手と足が顔から出ている絵を描くのは、就学前の子に多いそうで
でも小学生でもそういう絵を描いちゃう子がいます。
焦らず、ゆっくり、位置関係を把握できるように説明してあげて下さい。
「あれ~?これじゃお洋服着られないよ~?」みたいに。
画材は、できるだけ描きやすいものを選んで下さい。
なお、せっかくらくがきしなかった子が
部屋中にラクガキをするようになってしまったとしても、
大変申し訳ありませんが責任はとれません。
お絵かきは紙に、というのは、親御さんの方で教えてあげてくださいね。