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データリンク層経由のVPN?
L2TPが他階層のプロトコルのVPNよりも明確に優れている点は何でしょうか?
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比較対象や比較の視点/目的が見えないので、 以下の文章では、現実的/一般的な応用視点から、PPP/L2TPとして利用するパターンを前提とします。 L2TPは、もともとPPPをIPフレームに格納するために考案されたプロトコルです。 PPP over Ethernet(PPPoE) がEthernet経由でPPPを流す技術なら、 PPP over L2TP over UDP over IP (PPP/L2TP/UDP) は、IP経由でPPPを流す技術です。 この場合、End-to-EndでVPNを作成するのは、PPPプロトコルになります。 つまり、PPPの透過性さえ担保されていれば、途中経路が何であってもよく、 L2TP以外と組合せた柔軟なネットワーク構成が可能となります。 この「L2TP以外と組合せた柔軟なネットワーク構成が可能」という点が おおきな利点ですね。 実用例でも、NTTのフレッツが アクセス回線に PPPoE、PPPoA(PPP over ATM over ADSL)など 地域IP網に PPP/L2TP/UDP を利用していました。 上記のような分離は、ビジネス的な視点で考えると、 アクセス回線とIP網を別業者が担当して、切売りすることができる といった利点も見えてきます。 アクセス回線とIP網の分離は、日本国内だとCATV業者が良く採用しているビジネスモデルですね。 最後に話が変わりますが、 もちろん、L2TPはATMやらEthernetやらも格納できるので、 そういったものを格納する場合は、また異なる応用視点の評価となります。
補足
詳しいご説明を下さり、有り難う御座います。