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日本製の紙
日本製の紙って海外のと比べると品質が良いと聞きますが、どういった点で良いのですか?
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日本製の紙=手すきの和紙 海外の紙=木材パルプ の事を指す、という前提で話を進めますが、 「品質がよい」といっても、好みや 使用される場面場面によって、評価が分かれる 可能性があると思うのですが、 (例えば、和紙は一般には印刷物には適していない 事などです) 一般に、和紙の特徴として、 ・和紙独特の質感(光沢感、透明性)がある点 (和紙では一般に木材パルプと違い、 原料を煮る時に水酸化ナトリウムを使って不純物を溶解したり、 漂白する時に塩素漂白を使ったりしないそうです。 このように化学薬品を避ける事によって 天然繊維を傷めることをせず、質感に原料そのものの光沢感や 透明性を保持することができるといわれています。) ・原料に比較的繊維の長い楮(こうぞ)、雁皮(がんぴ) 三椏(みつまた)を使っているので、(木材パルプの 原料は主に繊維の短い針葉樹です) 弾力があり、耐久性が高い点 (日本は、気候がヨーロッパに比べ楮、雁皮、三椏 の生育に適しているそうです。それらの原料から できた繊維をトロロアオイという植物の根から出る 粘液で溶かして、流しすきと呼ばれる日本古来独特の 方法ですいた紙が日本の和紙なのだそうです。) が挙げられます。 大航海時代、日本の紙はヨーロッパでは大変評判が 良かったようで、レンブラントが版画作品を刷るためにわざわざ 日本の美濃紙を取り寄せたという逸話が残っております。 今でも少なくとも日本の貴重な文化の一つであることは 間違いないと思われます。