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金融緩和政策について

金融緩和政策をすることによって、消費・投資・純輸出それぞれにどのような影響を及ぼすのでしょうか? また、影響を及ぼす場合、いかなる経路で影響を及ぼすのでしょうか? ご回答よろしくお願い致します!

みんなの回答

  • covanonki
  • ベストアンサー率48% (219/448)
回答No.2

金融緩和は、日銀による(1)政策金利の緩和、(2)預金準備率の削減、(3)市場からの債権の買い取 り(市場から債権を買い取ることによって結果的に市場に流動性の高い資金を流入させること になります)によって行われます。 金融緩和を行うのは国や市中銀行ではなく、日銀です。 基本的に金融緩和は、上記(1)→(2)→(3)の順で行われます。 (1)が行われるのは、基本的に金融機関から企業が融資を受けた際、利息が高くなる為、返済が 難しくなることから行われます。お金を借りやすくするためです。 ところが、融資を受ける際だけに金利が低くなるわけではなく、銀行に資金を預け置いた際 に受けられる利息も当然少なくなります。利息が多い時期であれば、銀行にお金を預けてお けば、自然にお金も増えるのでそれだけ企業経営も楽になります。 当然投資先も増え、失敗しても利息でカバーできる位の投資先を探すことが可能になりま す。ところが、政策金利が今のように低い水準に抑えられると、投資先がなかなか見つから ず、利息が高い時期に比べると投資意欲は削がれるでしょう。 結果的に銀行にお金が集まる形となり、預金者に対して金利を払わなくてはならない銀行は 政策金利より利息が高く、安定した投資先=国債へ国民からの預金を充てるようになるので す。 また、利息が低いことは海外との貿易にも影響を与えます。日本の金利が安いわけですか ら、海外の金融機関は、日本の銀行から円を借り、ドルに両替して、アメリカが発行する 金融商品を購入している時期がありました。 このときは、円相場は円安にシフトしていたはずで、輸出業の業績も良かったのではないで しょうか。輸入よりも輸出の方が多くなるでしょう。 ところが、リーマンショックやギリシャショックのようなことが起きると、金融商品をその まま保有していたのでは大損をするわけですから、当然証券は現金化され、また日本から 借りたお金をそのまま保有していたのでは利息がかさむわけですから、一気に日本円は返済 に充てられます。 すると当然円買いが進むわけですから、円相場は急激な円高にシフト。輸出企業は大打撃。 輸出入高の差が狭まって、純輸出高の金額も減少するでしょう。 このことから輸出系企業の株価は下がり、日本の株式は買い頃になる。 すると、海外の投資家は円を返済ではなく株式の購入に充て、日本の株価は上昇する。 すると今度は海外の投資家は利益を確定するために株を売って円に換え、円を自国通貨にす る。当然円安にシフト。株価が下がりきったら又円買い→円高→株買い→株高→株売り→ 円売りというサイクルが出来上がります。

回答No.1

通常企業が融資を受けるのは、投資によって金利以上の利益が得られると判断するからです。 ですから金利が5%だったら、企業は5%より高い利益率の投資案件にのみ投資することになりますが、金利が1%だったら1%以上の利益率の投資案件にまで投資することができます。 金融機関が融資する際の金利は、あくまでも金融機関が決めるもので、国が決めることはできません。 国ができるのは市場にお金をばらまき、たくさん流通させることで銀行が低い金利で資金を調達できる環境を作ることだけです。 これがいわば金融緩和政策の目的だと思います。 金融機関が市場から低い金利で資金調達ができれば、銀行も企業ですから上記と同じ理由で低い金利で融資をしても利益が取れるようになります。 自然と金利が低くなることになりますね。 金融緩和政策の採用により投資が活発になれば、設備関連企業の業績が好転し、給料などの上昇に繋がります。 給料が上昇すればそれは消費に結びつき、消費が活発になれば乗数効果によってあらゆる業種の企業の売上も上昇し、また給料が上がることになるという正のスパイラルが生まれます。 また金融緩和することで、他国通貨に対して短期的には通貨安の傾向が出るので、輸出企業の業績が好転することになるでしょう。