自己責任の範囲ではないでしょうか。日本ではこうした危険を役所がちゃんと対策を立てて絶対落ちないようなものにすることが求められますが、これは世界の常識から見ると非常識の部類に入ります。手すりを作って危険であることを知らせてあればそれで役所の責任は終わりというのが世界での常識です。
ドーバー海峡のイギリス側はホワイトクリフと言って垂直に切り立った高さ100mくらの白い壁が延々と繋がっており、その上は牧場や広場になっていて芝が一面に敷き詰められています。しかし柵も何もなく、人は腹ばいになって近づき、下を眺める有様です。それで人が落ちたという事件は全く起きません。みんな自己責任の範囲で、それを冒して落ちたら自分が悪いということになていると教えられました。幼児が危険と言っても、それは親の責任だと言うのです。
日本はちょっと過保護のきらいがあるように思えます。私の家の近くの農業用水路が似た形になっていて幅は10m。数百m毎にロープが渡され、それにドッジボールくらいの大きさのボールがついていて、落ちた人はこれに掴まって助けを待つという状態になっていますよ。柵は全くありません。これで市民は納得しています。子供がサッカーボールを落として延々と追っかけるという光景をときどき見かけますが、人が落ちて溺死ということは全くありません。