病院などで使われるレントゲン=X線は電気的に発生させた 光 です。
ただエネルギー(波長)が可視光よりも強いため目には見えません。人はエネルギーが弱い【赤い光】~エネルギーの強い【紫の光】までしか見ることができません。赤よりも弱いエネルギーの光が赤外線、紫よりも強い光は紫外線と呼ばれます。
エネルギーが強く人の体を通り抜けてしまうのがX線です。その通り抜けた光をフィルムやX線を記録できる装置に写しこむことで画像にするのがレントゲン撮影やCT検査です。いわばカメラのフラッシュの強力なやつを想像していただければよろしいかと。フラッシュの光、後には残りませんよね?ですから検査室に放射能が残っていることはありません。
放射能=放射線を出す【能力】を持った物質=放射性物質です。
地球上では何にもしていなくても毎秒数十の放射線(宇宙から来り地表から来り体の中の物質から出たり)が体を通り抜けています。生物は有史以来放射線と付き合ってきていたのです。ある程度は修復されます。たまたま運が悪く修復し切れなかったとき癌などの形で現れます。
病院でレントゲンを撮ったせいで病気になる、可能性もあります。でも数十年後になった癌が自然由来なのか被曝由来なのかなんて誰にも分からないのが実際です。だから少しでも可能性を減らしましょう、という事なのです。
また微量な放射線を日ごろ受けている人は逆に癌などになりにくい、という放射線ホルミシス論というのもあります。毎日のようにレントゲンを受けているような検査部門の医師や看護師・放射線技師などが癌になりやすいというデータは無いです。