福島第一原発事故時の風向きが仮に逆だったら
福島第一原発事故は「想定外」の大きな津波によって生じた災害なのでしょうが、地震と津波という不運とは別に、今回の事故発生時の風向きは概ね内陸側から太平洋側へ向けて吹いていたためにほとんどの放射性物質は海上へ抜けてゆきました。
私見ながら、昨年の原発事故で風向きが最悪だったなら福島県の一部が居住不可能になる程度では済まず、気象の点では(福島の方には申し訳ありませんが)稀有なほどの幸運ではなかったかと考えます。
さて、、ここからが質問なのですが、仮に同様の核災害が生じた場合、風向きが最悪だったらどれほどの被害が生じるのかを具体的に検証するデータは無いのでしょうか?
少し前に、風向きと放射線量に関する予測データ(http://www.nsr.go.jp/committee/kisei/data/0017_02.pdf)が2012年10月から12月にかけて公表されましたが、このような数値情報だけでは具体的な居住不可能/耕作不適となる範囲が明らかではありません。
仮に2度目の核災害が生じた場合に、日本のどこまでが居住不可能/耕作不適となるのか、信頼できる情報は公開されていないのでしょうか? 各原発ごとでも、福島第一だけでもいいのですが、内陸側に向けて風が吹くという最悪での状況によって「具体的に住めなくなる地域」に関する被害予測データが知りたいのです。
また、蛇足になりますが…… 大気への流出とは別に、流失した汚染水が日本海ではなく太平洋へ流れ出て希釈されたことも幸運だったのでしょうが、仮に日本海側に同量の放射性物質が流失した場合に、日本や近隣諸国へどの程度の被害(主に漁業)が出るのかも知りたいところです。
2011年以前では、チェルノブイリ級の核事故が日本で起きれば日本列島の半分が居住不可能になるとされていましたので、実際のところ、風向きが最悪だった場合や、発電所の立地によってどの程度の被害が出るか知りたいものですし、メディアでも伝えてもらいたいです。
お礼
ありがとうございます。 参考になりました。 気象庁はじめ政府にはシュピーゲルの動画のように分かり詳細且つ易い情報、動画を出す気はないのでしょうね。