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母なる証明のラストについて(ネタばれあり)
- 母なる証明のラストについて探求します。どのような意味が込められているのでしょうか?ネタばれ注意。
- 母なる証明のラストの意味について考察します。主人公の意思や心理についても追求します。
- 母なる証明のラストには深い意味が込められています。その解釈とは何でしょうか?ネタバレ注意。
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質問者が選んだベストアンサー
私は2週間前にレンタルでみました。質問者さま、ちょっと複雑に考えすぎかと。 あくまで私の解釈ですが、太もものツボ(表だか裏だか忘れましたが)を押すと嫌な事が忘れられるみたいなことを母親は息子に言ってましたよね(闇治療の患者にも言ってましたが)。 単にリラックスするツボだと思うのですが、ただでさえ軽度な知的障害がある息子なので、具体的な表現(大袈裟ともいうべきか)を言って単に息子の気を引きたかったのだと思います。また闇治療の患者にもそんないかにもな表現をしたらちょっとプロっぽく聞こえるというかで? でもいずれにせよ、今まで苦労してきた母親は単にリラックスできるツボをそんな風に言い換えることによって 自分に言い聞かせてたのではないでしょうか。 質問者様は太ももの裏と表に拘ってるようですが、自分から見て前側と後ろ側(お尻側)が必ずしも裏表ではなく、 もしかしたら鍼では、自分から見て外側(外股)と内側(内股)を裏表というかもしれませんよ。 実際鍼では内側を刺すと鍼が他の部位に当たりやすくやりづらいのは確かなので。 私の記憶では母親は左太もものやや内股に鍼を刺していた記憶があります。 母親は一連のことを全部忘れたくて打ったのではないと思います。鍼打ったくらいで忘れられる訳ないし(笑)。 私の解釈では「このままこのうるさいバスにいたら発狂してしまいそうだけど、今の自分には何もできない。 せめて自分に鍼を打つくらいしかできない。打ったからってどうにもならないけど、とりあえず打って この場だけでもあの事を忘れたい。忘れるように鍼を打って自ら暗示をかけたい。そして他のおばちゃん達に混じって踊ってわずかだけど気を紛らわしたい」だと思います。 オ-プニングで意味不明な踊りをしつつ、涙こそ流さないでも顔を覆ったり顔をしかめたりうつろな変な表情をしてましたよね。 一人であんな所で踊りだしてしまうのは不気味でもありますし。あのオ-プニングに伏せんがあったように、 「嘘でも踊って一瞬でも気を紛らわしたい」だと思います。 ただあの監督の技法で見事だと思ったのが、最後のバスの踊るシ-ンであえて母親の表情を映さず 綺麗な夕日をバックにしていたこと。それはオ-プニングの一面の枯れ野原(=同じ黄金色)を彷彿とさせ、あの野原で複雑な表情をして踊っていた母親を観衆は思い出し、 「最後も冒頭のように母親は複雑な表情で踊っていると想像して下さいね(=決して、警察にはバレなくってラッキ-!と思ってルンルン気分で踊ってる訳ではありませんからね」って意味だと私は解釈しましたが。 だけどもあの映画は最後は確かに観る人によって解釈が違うでしょうね。 息子に家事現場から母親の鍼箱をみつけたことも息子が母親が犯人だと確信したかどうかは、息子が軽度の知的障害ということで分かりませんもの。それ以前に浮浪者が女子高生の携帯に写ってた援交相手かどうかも息子は知ってるのか否かハッキリされてませんでしたし。 多分あのくだり辺りから、監督は「解釈は観衆の皆様にお任せしますよ」ってことなのかな?と私は思いました。 以上参考になれば幸いです。
お礼
>それ以前に浮浪者が女子高生の携帯に写ってた援交相手かどうかも息子は知ってるのか否かハッキリされてませんでしたし。 おお、そういえばそうでした! あの焼け跡に行ったのも本人の意思ではありませんでしたね。 でも監督も紛らわしい演出をしたもんですよね、普通にこめかみにでも打ってくれてたらこんなに悩むことなかったのに・・・ ありがとうございました。ようやく納得しました。