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※『いつか晴れた日に』のラスト(ネタバレ)
「いつか晴れた日に」のラストシーンがわかりません。 2女のマリアンヌの結婚式に遠くから、ウィロビーが丘の上から微笑みながら、見送って去っていきました。 あれは、どういう意味なんでしょうか? 散々考えて、展開を想像するかぎりでは・・・・・・・・ (1)やっぱり、マリアンヌを愛していたが、自分は結婚できないので、相手の幸せを願いながら去っていく。どうしてウィロビーはあの村へ行った(戻った)のか、何故あそこにいたんでしょう? (2)やはり、金持ちの令嬢からも逃げ出したあと、戻れるはずはないと思いながら、あのコテージでの生活を思い出し村へ戻ったが、もうマリアンヌは結婚していた。そして(1)につながる。 (3)舞踏会で再会した時の動揺から、ウィロビーはマリアンヌが大切な人と気づき、「もしかしてもう遅いかもしれない。でも、もうこれ以上は自分の気持ちにうそはつきたくない」と感じ、すべて投げ出し、裸一貫で自由の身になった後、マリアンヌを迎えに行った。 このように思えないこともないのです。 最近の映画にはない、内面的な感情をとても繊細に表現していて、ヒューグラント、アランリックマン、エマトンプソンと、キャストも魅力です。 特にアランリックマンは、ダイハード、ロビンフット、からのファンです。 悪役なんですが、目をむいてあきれた顔なんてすごくかわいいです♪ラブアクチュアリーも、もちろん見ました♪ 本題に戻りますが・・・・ このような場合、みなさんはどのように解釈しましたか? (前回同じ質問をさせて頂いたのですが、タイトルを間違えてしまい、再度質問させて頂きました^^;) よろしくお願いします♪
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質問者が選んだベストアンサー
私もリックマン氏のファンで、『いつか晴れた日に』のDVDも持っています。 ウィロビーはプレイボーイでさんざん遊びまわっていました。あげくに、ブランドン大佐が元恋人(親に反対されて引き離された後、身を持ち崩し、私生児を産んで死んだ)に託された娘を妊娠させるに至ります。それを知ったウィロビーのおばさん(遺産をウィロビーに残すことになっていた)が激怒して、遺産相続の話がなくなってしまいます。それで、ウィロビーは持参金をたくさん持ってくる金持ちの娘と愛のない結婚をせざるをえなくなり、マリアンヌとの結婚をあきらめることになります。←このあたり詳細はちょっと自信がありませんが。 ウィロビーがマリアンヌに急に冷たくなったのは、そういう事情があったからで、いままでの悪い行いがもとで、せっかく見つけたマリアンヌとの真実の愛をもあきらめざるを得ない……という、自業自得の結末となるわけです。 あのラストシーンでのウィロビーは、けっしてほほ笑んでいたわけではないとも思います。いままでさんざん遊びまわってきてその報いを受けて愛のない結婚をせざるを得ないバカなウィロビーが、それでもマリアンヌへの思いを断ち切れなくて、かと言って結婚式に出るわけにも行かず……だから、せめて丘の上から人知れず……というわけです。 あのシーンを見ると、ウィロビーも決して悪いヤツではなく、ただひどく愚かだっただけだったのだと分かります。ただ、そのおかげで真実の愛を永遠に失ってしまったのです。 ひたすら堪え忍んで真実の愛をつかんだエリノア、悲しみのどん底でずっと自分を温かく見守ってくれていた人の存在にやっと気づいたマリアンヌ、ひたすら紳士らしさを貫いたブランドン大佐だけを描くのではなく、ひとり人生最大の失敗してしまったウィロビーを最後に登場させることで、「人生の皮肉」と「清く正しく生きることが最後には強いということ」、そして「根っからの悪人はいない」ということを際立たせているのだと思います。 さて、余談ですが、『裏切りの Kiss』という作品、ご覧になりましたか? リックマン氏のほか、エリノア役のエマ・トンプソンさん、ウィロビー役のグレッグ・ワイズ氏がなぜかアメリカ人に扮している、へんな作品です。B級なので内容は期待しないでほしいのですが、『いつか晴れた日に』を見てから見ると、妙に笑えます。 あと、『いつか晴れた日に』でブランドン大佐がマリアンヌに一目ぼれするシーン、あの部屋にいるほとんどの俳優さん(マリアンヌと妹を除く)がハリー・ポッター映画に出演していますよ。
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- uzumaki-ko
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「いつか晴れた日に」 大好きな映画っす。 映画を見ての解釈を、という質問ですね? ただ私は映画より前に原作を読んでいて (オースティンのファンなもんで) 原作よりの解釈にどうしてもなってしまいますが・・・ ウィロビーがもう一度マリアンヌと復活、ということはありえません。 ウィロビーはたしかにマリアンヌのことが好きだったでしょう。愛、と呼べるかどうかはわかりませんが。 でも彼は愛よりもお金を選択したのです。 「お金」というとえげつないので「生活」と言ってもいいでしょう。 当時紳士階級が普通の生活を維持するためには、自分自身の財産が必要で、ウィロビーには金持ちの妻が絶対に必要なのですから。その点リックマンの方は自分自身に財産があるので、自由に妻を選べます。 ウィロビーは、当時、ごく普通の振る舞い方をしただけ。 原作者オースティンは別の小説のヒロインにこう言わせたことがあります。(そのヒロインは、マリアンヌと同じように持参金の少ない娘でした) 「私は、賢い人と結婚したい。 でも私と結婚するような人は馬鹿なので、馬鹿な人とは結婚したくない」 これが当時の(もしくはオースティンの世界の)一般常識でしょうね。 というわけで、原作者も映画監督も、ウィロビーはそんなに悪い奴じゃない、って解釈を示していると思います。 原作の最後では、ウィロビーは金持ちの娘との結婚生活を続けますが、しょっちゅう今は幸せな人妻になったマリアンヌの噂をし、素敵な人だ美しい人だ夫人の鑑だ、みたいなことを言っては奥さんに怒られてたらしい。だからといって、現在の生活をなくす気はウィロビーにはなかったし・・・ともはっきり書いてありました。 原作からの説明ですみません。 (でも私もアラン・リックマン大好き。「ギャラクシー・クエスト」見ました?)
お礼
uzumaki-koさん原作の方を読まれたんですね。 わたしも今注文中なんです。 『いつか晴れた日に』を今ほぼ毎日見ている状態です。 ・・・・がしかし、このラストに関しては、この解釈が映画なので、どうとでも取れるように、見れてしまいます。 わたしの浅い観察力では、とてもわかりませんでした。 ウィロビーはマリアンヌが好きで好きで、仕方がないが、財力に勝てないが、マリアンヌは忘れきれないというジレンマがあった、のでは?と踏んでしまいました。 映画では、マリアンヌが「わたしたち、愛し合っていたわ」というセリフがあり、わたしも「ウン、ウン」と思ったからです。 でも、違ったんですね・・・・・・ >原作からの説明ですみません。 いいえ、とんでもないです。こちらこそ、ありがとうございました。 『いつか晴れた日に』が早く届いて、uzumaki-koさんの回答してくださった箇所をじっくり読んでみたいと思っています。 >(でも私もアラン・リックマン大好き。「ギャラクシー・クエスト」見ました?) いいえ、恥ずかしいのですが、レンタルで見かけるたびに、手を伸ばすんですが、まだ見たことがないんですよ。 今回、回答を拝見してこちらも、是非是非★見てみようと思います。 話しがそれますが、アラン リックマンって声も素敵ですね。 いつも話すときの、あのアクセントの強調の仕方が、大好きです♪ ★uzumaki-koさん回答本当にありがとうございました★
補足
この『いつか晴れた日に』でいろいろな感想や、解釈が回答する方によって 違うと思いますので、もう少し締め切らずにいたいと思います。
お礼
mrs_snapeさんすごくわかりやすい解説ありがとうございます。 思わず『うん、うん』納得してしまいました。特にウィロビーの顛末のあたりです。 >いままでさんざん遊びまわってきてその報いを受けて愛のない結婚をせざるを得ないバカなウィロビーも、決して悪いヤツではなく、ただひどく愚かだっただけだったのだと分かります。ただ、そのおかげで真実の愛を永遠に失ってしまったのです。 このへんは、本当に見落としていた心理で、なるほどというほかありません。 ジェーン オースティンは、この作品で2作目なんですが、何度読んでも(見ても)奥が深く、また人物描写が 巧みなので、ついついストーリーにばかり気を獲られてしまいます^^; 『裏切りの Kiss』という作品は全然知りませんでした。B級というあたりが気になりますね(笑) 登場人物がハリー・ポッター映画にけっこう出演しているのは、すぐわかりました。 エマ トンプソンの前夫ケネス プラナーもハリーポッター前作に出演してましたね。 原作を注文中なんですが、届いたらしっかり読んで見たいなと、思っています。 読み終わってから、またmrs_snapeさんの回答もふまえ て再度DVD『いつか晴れた日に』を見たいです♪ そのとき、どんなふうに感じるかな・・・と楽しみです。 ★mrs_snapeさん回答頂き本当にありがとうございました★