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首都圏への列車影響、車両保守部品の不足が原因でしょうか?
- JR西日本は、東北地方太平洋沖地震の影響で電車の運転に必要な部品の調達が困難になり、一部の路線で列車の本数を削減する予定です。
- 主に旧国鉄時代から活躍している列車が削減の対象であり、運行本数は現行の約5割から7割前後になる見込みです。
- 特に関西では阪和線で活躍している205系電車も影響を受ける可能性があり、首都圏のJRでも同様の部品不足が心配されています。
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こんばんは。 他社ではありますが、鉄道会社の運転士をしており、車両の構造の教習も受けております。 今回、不足が発生する部品とは、直流モーターのカーボンブラシになります。 直流モーターの場合、電機子(コア)に電気を流すため電気接点があります。 この部分はカーボンで出来ているのですが、このカーボンを製造している会社が生産できない状況の為、部品欠品の恐れがあるというのが、このニュースの要旨になります。 アイロンなどをスイッチを入れたままコンセントを抜くと、アークが発生します。 鉄道の場合、直流1500Vと大きく、この時に発生するアークが非常に大きいのです。 その為、カーボンブラシは消耗品なのです。 ただ、既に直流モータの車両は古い制御方法であり、 首都圏の鉄道車両のほとんど交流モータ(誘導電動機)の車両なので、今回のニュースの影響は少ないです。 直流モーターの車両で、首都圏で走っているのは、 ○埼京線所属の全車両(東京臨海高速鉄道からの乗り入れ車は除く。) ○横浜線所属の全車両。 ○南武線の殆どの車両。 ○東海道線・高崎線・宇都宮線の3ドア車。 ○千葉(総武本線や外房線・内房線など)で走る3ドアの車両。 ○群馬・栃木・山梨近辺で走る短い編成の列車。 ○京葉線・武蔵野線の一部。 埼京線や横浜線では在籍車両が多く、上記を見ただけでは不安を感じるかもしれません。 しかし現在、直流モーターの車両は積極的に廃車を進めており、廃車から発生する部品を再利用したり、ストックする事が出来ますので、JR東日本においては影響は無いわけではありませんが、当面は大丈夫です。 JR西日本の場合、直流モーターの車両を新車のように内装をリニューアルして、廃車ではなく寿命を延ばす事を選んだので、結果として直流モーター車が多く残り、部品の確保が難しくなったのです。 JR東海では、大震災に関係なく、ここ近年は交流モーターの新型車両を大量投入していたので、影響が少なかったのです。
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- FEX2053
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問題は、直流電動機のカーボンブラシの「カーボン」だけでなく、パンタグラフ擦り板の「カーボン」にも及んでおり、結構状況は深刻なんですが・・・。 実は、JR東日本や各民鉄も補修部品が入手できない事は全く同じで、カーボンが入手できないとなると、そう遠くない将来にかなりの数の電車が動けなくなることは確かなんですが、問題はその「補修部品の在庫数」なんです。 JR西日本は、効率化のために在庫をかなり圧縮していて影響がすぐに出てきてしまったんですが、JR東を含めた各社はそれなりの数、在庫があって「いますぐに」って程じゃないんだそうです。次に影響が出てくるのがどうも関西の「近鉄」のようで、こちらも「6月末ごろには削減しないと」ということなんだそうですよ。 そういえば「由利高原鉄道」も先日「軽油が無いので運休」しちゃったそうで、中小民鉄も何せ車両数が少ない上に、この手の部品は毎回発注の可能性が大きいので、ひょっとすると状況はJR西日本以上に深刻かも・・・。 ちなみにJR東日本もJR東海も211系や205系などが結構な数存在しますし、新幹線もE1系や200系は直流モーター車なので、部品が切れるとそれなりに大変ですよ。
- kuni-chan
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入手が難しくなった部品は直流モーターに使われるブラシだそうです。これは消耗品ですから定期的に交換する必要があります。最近の車両は交流モーターを使っていますのでこれらの車両はこの制約を受けません。 予備部品の数については各社で考え方が違うと思います。JR東日本が運転に支障しないなら部品は十分に確保されていると思われます。