※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:それでも原子力発電は必要なのか)
それでも原子力発電は必要なのか
このQ&Aのポイント
効率性が改善される技術が開発されることを期待するなら、人類全体の資産として核燃料を温存すべきか。
原子力発電の経済性は本当に優越するのか。放射性物質の拡散による健康被害や経済効果も考慮すべきか。
都市への極端な人口集中や消費第一主義が大電力を要求しているが、それが正しいのか。帰農やエネルギー耐乏生活の追求は必要か。
いや、私自身は電力は必要と考えております。よこしまな我欲から10A程度の電気は日常的に使いたいと思っていますし、その我欲にいつか天罰が下らないことを祈るしかありませんが。
さて、ネット全体やこのサイトを日本語で検索する限りこの後に述べる論点に触れたものはありませんでしたのであえて強い印象を与えられるような質問のタイトルを掲げて質問することにしました。それとこの話は政治上のイデオロギー対立とは一切関係ありません。回答者が○○党が好きか嫌いかなど一切関係のないことです。「客観性」の評価の違いはあるにしても誰が言おうと客観的に正しいことは正しいとしか言いようがありませんので。
1.効率の問題
現在の原子力発電による発電効率は30%程度とか。やかんでお湯をわかして出てきた水蒸気を使ってタービンを回すだけの話にしても、この効率は高いと思っていますが、将来いくらかでもこの効率があげられるとしたら地球に数十年分しかないとかの核燃料を人類全体の資産として温存すべきではないかという論点が一つめです。人類の文明があと100年で終わりとわかっているなら別ですが、将来効率性が飛躍的に改善される技術が開発されることを期待するとすれば、貴重なエネルギーを子々孫々のためにとっておくとの考えもあり得るかも、という話です。さらに効率からもれたエネルギーは直接地球大気の温暖化に寄与してしまうという問題もあります。
2.経済性の問題
原電の建設費や運用コストのほか、結果として、このような事故を通じて地球大気の大循環により、おおむね地球の同緯度の地域での放射性物質の拡散が引き起こす発ガン性の上昇がもたらす全人類規模での健康被害に対する直接の医療費の上昇や遺失利益、生産性の低下等のマイナスの経済効果を集計したとき、ほかのエネルギーを使ったときの原子力発電の経済性は本当に優越するのかどうか。さらに原発の建設費は他国にシステムを売ったときの利益が始めから見込まれていたのではないか、という疑問もあります。どのみち世界中に毎日報道されているあのような映像が悪宣伝として行き渡ってしまった現在、しばらく商売にはならないでしょうが。
3.われわれはエネルギーを使いすぎているのではないかという反省
都市への極端な人口集中や消費第一主義とも見える経済構造が大電力を要求しているとすれば、そこが間違っているという考えは妥当なのかどうか。現在都市に集中しすぎている人口の多くが帰農し、額に汗して働いた分の収入で家族の生計を維持し、貧しくとも楽しい我が家と地域を目指すべきではないか、との文明批判めいた話です。漏れ伝わってくる避難所の様子を学べば学ぶほど、ひょっとしたら隣の人間の顔も知らない都市生活者よりはるかに人間的と言えるかもしれません。むろん何が幸福かとの価値観は個々人に還元されるべき問題ではあるのですが、こと自然科学がもたらす当然の帰結とヒューマニズムが組み合わさったとき、特別な立場の誰かがふんだんにエネルギーを使えるとかではなく、等しくエネルギー耐乏生活を享受すべき、ということになるしかないのかもしれません。それにあくまでも個人的な意見ですが、例えばハイビジョンで大勢が大電力を使って見なければならないような放送コンテンツがどれほど存在しているのでしょうか。芸能人がおちゃらけているだけのものを娯楽呼ばわりするのも悲しい話のような気がします。毎日21時~7時に停電でもかまわない産業や生活構造の質的転換を目指すことが必要なのかもしれません。少なくとも出生率増加には寄与するでしょう。
ともあれ日本はたくさんの地殻プレートがせめぎ合う地球上の特異的ポイントに位置し、今回の大地震で解放されたエネルギーは蓄積されたエネルギーのうちのごくわずかという話もあり、東南海地震がまだ控えているとすれば、千年に一度の大災害と無視できることでもないような気がします。回答者諸氏の進んだお考えや思いもかけない解決策、質問者の誤謬の合理的訂正や指摘などありましたら、是非ともお聞きしたく存じます。よろしくお願いします。
お礼
おそらくですが、エネルギー単価には原燃料の購入価格や運搬費用だけではなく、廃燃料廃棄や今回のような事故時の諸対処費用、影響を与えた農業生産への補償費用などが計算のベースとなるべきかと思いますが、何があろうと絶対に大規模な事故はおこさないという自己無謬が主張されてきた結果、単価計算が大幅に過小評価されてきたのでは、とも恐れます。ネット上を調べてみたのですが、今回の事故に関してまだその計算結果は出てはいないようです。タンカー何トン分の原油のエネルギーが一握りの核燃料から取り出されたとしても、簡単には比較できないことのような気もします。 人的被害の見積もりですが往々にして急性症状は認識され報道の俎上にもあがりますが、統計的手法である疫学調査的なものに関しては個人差や地域差もありなかなか把握されるための努力がなおざりではないかと見えます。むろん科学的根拠のある情報以外は信じるつもりはないですが、長期間地球的広範囲にわたって全く影響がないのかと言われると自信はもてません。 原爆被害は比較にはならないでしょう。友人に被爆二世がおりますが健康上の制約からその生活実態は悲惨なものです。今でも十数万人の被爆二世がいることを考えると、あれよりはまし、とはとても言えないような気がします。 人口集中が少ない方が送電ロスは減り、エネルギーの効率はあがるのはご指摘の通りですが、都市化や個人主義が背景にあるのか、家族が三人いればそれぞれの部屋にエアコンがありそれぞれに大電力を使う状況はどうなのか、という話もありそうです。 たくさんのご示唆に富んだ回答をいただきありがとうございました。