手術室の空調温度は、一般のオフィスビル等の温度(通常 26~28℃ 程度)よりも やや低めに設定されています。 ご質問のごとく、多くの病院では 手術室の温度を 年中 25℃ 前後 に設定しているようです。
言うまでもないことですが、手術の際は 医師・看護士の方々は、夏冬とも 長い手術衣を着ています。 この状態で、短時間で手際よく しかもミスは絶対に許されない状況のもとで手術をするのは、彼らにとって 重労働で 汗びっしょりになるそうです。
更に 手術台の上には、無影灯・白熱灯等の 強力な照明器具が沢山取り付けられていますが、これらはみんな 大きな発熱源となっています。
これらの理由から 手術室の空調温度は、半袖・ノータイで仕事の出来るオフィスビルなどの一般空調よりも、やや低い温度(25℃ 位)に設定されています。 医師によっては、もう少し低い温度(24℃位)を好む方もあると聞いております。
なお 手術室の空調は、温度もさることながら 湿度制御が非常に大切です。 静電気の帯電を防止するのが最大の目的で、年間を通して 相対湿度 50~60% にコントロールします。
お礼
ありがとうございました。詳しい内容で大変参考になりました。