いくつかの質問が含まれていますので整理します。
Q:オーガニックコーヒーと書いていないコーヒーは農薬を使用しているのか?
A:そんなことはありません。発展途上国には化学肥料も農薬を買うお金もないコーヒー生産地も多くあり、結果的にオーガニックな場合が多いです。最近オーガニックが流行しているので、コーヒーにもオーガニックと書けば付加価値になるということなのでしょうが、本当にオーガニックかどうかを検査して認証を取得するにもお金がかかります。つまり、実はオーガニック栽培なのだが認証を受けるお金がないので普通に出荷されているコーヒーもたくさんあります。
Q:コーヒーにはどのような農薬が使われていて、どのような害があるのか?
A:他の農作物と同じように、除草剤や殺虫剤や病気予防の殺菌剤が使われることがありますが、種類は国により農園によりまちまちです。最近の例を挙げると、9月5日の報道で、ブラジル産コーヒー豆の輸入時検査で残留基準を超える殺虫剤ジクロルボスが検出された(廃棄されたので国内には流通していない)ということです。殺虫剤ですから、大量に摂取すれば、中枢神経症状(ノイローゼ、興奮、不眠、頭痛、うつ病など)、気道症状(胸痛、呼吸困難など)、胃腸症状(食欲不振、吐き気や嘔吐など)などが現れるでしょう。
Q:コーヒーは焙煎段階で農薬が飛ぶのか?
A:コーヒーは実の奥にある種を使う上に、焙煎過程で揮発成分は拡散するので、完全にとはいいませんが残留は少ないようです。しかも丸ごと摂取するのでなくお湯に抽出する訳ですから、お湯の中に残るとしても、生野菜や果物を丸ごと食べるよりははるかに安全なようです。
あとは、どこまでこだわるかという程度の問題ですね。
お礼
色々と回答していただきありがとうございました。 しかし、またひとつ疑問が増えました。 コーヒー販売で、フェアトレードというのを聞きますが、これは適正価格で買取、大量生産するために農薬や化学肥料を農民に使わせないようにすると聞きました。フェアトレードの説明だけを聞くと、大多数の貧しい農民は農薬や化学肥料を使っているようにうけとれるのです。