私の知っている範囲でご説明いたします。
クーラーは室内機と室外機を循環する冷媒(フロンガス)の流れによります。クーラー(冷房)運転時の冷媒(フロンガス)は、コンプレッサー(圧縮機)、室外機
熱交換器(凝縮器)、毛細管、※2室内機熱交換器(蒸発器)の順に循環します。暖房の場合はその逆の方向に流れます。この間の冷媒の状態はまず室外機のコンプレッサー(圧縮機)へ向かう時点ではガス状(気体)で温度は
3℃しかないので、外気よりも低温のこの状態では室外に熱を捨てることができない為(放熱)、ガス状冷媒を
コンプレッサーで圧縮して圧力を高めます。すると圧縮することにより温度は急上昇し放熱が可能となり、
冷媒は室外機熱交換器へ送られます。
熱交換器の仕組みは、銅管の冷媒管に薄板を何枚も取り付け、表面積を大きくして熱交換を効率化したものでありそこに送られた冷媒は外気の室外ファンで冷媒を冷ましており、放熱するとともに温度が下がり、
同時にガス状→液化するため、※1凝縮潜熱して冷媒の熱エネルギーは減少します。
液化した冷媒は次に毛細管を通過し再度太い冷媒管に流れ込み、そこで圧力は減少、温度も下がります。
そして、
【ココが大切(重要)】室温より冷えて熱の吸収が可能となった液冷媒、室内機熱交換器に送られて、室内の暑い空気を奪いながら蒸発します。この仕組みの方法を気化熱といいます。この時、蒸発潜熱も周囲から吸収して更に室温を下げます。
そののち、冷媒は長い配管(冷媒配管)で圧力を損失するため、約3℃と低温化してコンプレッサーに向かい、再び同じ循環を繰り返します。
冷房時(クーラー)に室外機から温風が出てくるのはそのためです。暖房時は冷房時の冷媒の流れる方向が逆になりますので室外機からは冷房時とは反対に冷風となります。
解説、分かりましたか?私も実は密かにこのようなことにも趣味があるんです。とても面白いと思います。エアコンの仕組みは前々から知ってました。下記
URLに詳しい解説で模式図と文章で記載してありますので、是非ご覧ください。表示されなかったらすいません。 URLをクリック!! ↓↓
※1冷却器=エバポレーター、凝縮器=コンデンサー
ということもある
※2 最近の新型エアコンは室温をあまり下げない、
再熱除湿システム方式もあるので、室内機熱交換器は
蒸発器の他、湿気を取るために冷却器で結露させて除湿し、再熱器(放熱器)で空気を再度暖める方式で、よって室内機熱交換器は、蒸発器、冷却器、再熱器となる