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何でアメリカがエジプトに口を出しているのでしょうか
あまり世界情勢に詳しくもなく興味もない私なのですが、ふとニュースを見たらエジプトに アメリカが意見している、、、ということでした。 素朴な疑問として、どうして他国の内政に意見し、またそれが通ってしまうのか 教えてください。 よろしくお願いいたします。
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エジプトが親米－というよりは、 ムバラク政権が親米なんでしょうね。 ムバラク大統領は前政権では副大統領で、 当時のエジプトは、アラブ諸国で最初に イスラエルと平和条約を結んでいます。 前大統領の暗殺に伴い大統領となり 30年がたちます。 かつて、イランは親米的な国王が支配していました。 イラン革命によってイスラム勢力が政権をとったことで、 アラブ世界に対するアメリカの影響力は 著しく低下しました。 ご存知のとおり、この地域は石油産出国が集中していますし、 アメリカの擁護のもと樹立された ユダヤ人国家のイスラエルもあり、政治的に不安定な地域です。 ここで騒乱が起きると、原油の供給や価格に即座に影響します。 スエズ運河が使えなければ、バスコ・ダ・ガマよろしく アフリカ大陸を迂回するルートを通らざるを得ず、 原油をはじめとした世界の物流が大きく混乱します。 ですから中東が安定し、かつ親米的な国家が多ければ、 アメリカのみならず、いわゆる西側世界全体の 利益にかなうというわけです。 アメリカとしては（日本ももちろんそうですが） エジプトが極端にかじを切ることなく、 なんとかムバラク大統領を引きずりおろしたうえで、 その路線を継承するような政権を樹立したいんでしょうね。 ここ数日のエジプト情勢は、目が離せません。
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- aburakuni
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他の方が指摘されていないようなのでスエズ運河について補足します。 中東地区はサウジアラビア等の大原油輸出国があり、最近ではカタールと言うLNG最大輸出国もあります。 石油の大消費地である欧州には、エジプトが管理するスエズ運河を通って原油やLNGが輸送されますが、もしスエズ運河が止まれば南アフリカの希望峰を回って輸送する事になります。 原油については言うまでもありませんが、西欧諸国は天然ガス供給についても、最近はロシアからのパイプライン供給にリスクを感じ、カタールからのLNG購買に舵を切りつつあり、スエズ運河が使えないと根本的な変更を強いられる事になります。 勿論かっては対イスラエル強硬派だったエジプトが、現在親米でイスラエル対話路線に転換しているので、それを維持したいと言う政治的意図はありますが、欧州向け物流確保と言う絶対的なニーズがあるので、エジプトの混乱は是非避けたい訳です。
お礼
お返事ありがとうございます。 ここでロシアが出てくるとはびっくりしました。 原油をロシアだけに頼りたくないという西欧諸国の気持ちはわかります。 そういう感情もあるのでしょうね。。。 石油をめぐる利権問題、多くの思惑、多くの問題が複雑にからみあっているのですね。。。 何気なく見ていたエジプト問題にこのように色々な事が関わっているとは、本当にびっくりです。 エジプトでデモを起こしている人達のどのくらいがここまで理解しているのか、、、 今は単なる暴動に変わってしまい、多くの人の命が失われる事がないように、、、と祈るばかりです。 みなさんのお陰でいろんなことがわかりました。 本当にありがとうございます。 みなさんベストアンサーだと思うのですが、簡潔にまとめてくださったNo３の方をベストアンサーにさせてください。 本当に本当にありがとうございました。
- fedotov
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エジプトのムバラク大統領は独裁政治ですが、 一方でイスラム原理主義を抑えています。 アメリカはユダヤ資本の影響力が大きいので、 常にイスラエルの味方です。 イスラエルの隣国エジプトでイスラム原理主義が 台頭して反イスラエルになると、中東戦争の危険 が増大します。 中東戦争でオイルショックになれば、世界経済に マイナスで、日本の市民生活も大打撃を受けます。 エジプト最大規模デモ、固唾をのむイスラエル http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20110202-OYT1T00023.htm 中東戦争 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E6%9D%B1%E6%88%A6%E4%BA%89 オイルショック http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%82%AF
お礼
お返事ありがとうございました。 石油があるといことで、ますます大変な問題。。。 世界が気にする訳ですね。。。 早く新しいエネルギー源が開発されるといいですね。。。 いろいろな資料を教えてくださってありがとうございました。 とても参考になりました。
- chie65536（@chie65535）
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エジプトの現政権は親米であり、イスラエルやヨルダンとの国交も築き、アメリカと中東のパイプ役としてアメリカに協力しています。 エジプトはイスラム過激派への対応にも注力し、 見返りとして、アメリカから年間13億ドルの軍事援助を30年以上も受けています。 また、エジプトのスエズ運河は、ヨーロッパとアジアを結ぶ重要な航路で、アメリカにも影響します。 ＞どうして他国の内政に意見し、またそれが通ってしまうのか教えてください。 ３０年も年間１３億ドルも貰っていれば、意見も通るでしょう。エジプト側も「金ずる」を失いたくないですし。
お礼
お返事ありがとうございます。 ・・・アメリカがそんなにお金を渡しているとは、、、 驚きです。。。。 それも１３億。。。。 イスラム過激派、、、大変な人達なのですね。。。 よくわかりました。ありがとうございました。
エジプトは貴重な親米政権の国だからです。それがイスラム原理主義の国になると世界情勢が一気に変ります。イランのような反米国が出来る事は絶対防がねばならないからです。
お礼
早速のお返事ありがとうございます。 ・・・なるほど、、、そういう事なのですね。 例えば日本がソ連や北朝鮮に乗っ取られそうになって、慌ててアメリカが口出してくる、、、という感じなのでしょうか。。。 世界は難しい事になっているのですね。。。 わかりやすいご説明どうもありがとうございました。
お礼
お返事ありがとうございます。 ムバラク大統領は、もう３０年も大統領をしているのですか。。。 それは、すごい。 どこかの日本とは大違いですね。。。 ３０年もやっていれば、何か起きてもおかしくないのかも。。。 というか、今まで起きなかったのが不思議といえば不思議。。。 石油というお宝があるのは、色んなことを引き起こすのですね。 そこに地理的条件も加味されると・・・ こんなに文明が発達しても、人間の争いごとは大昔と同じ理由なのですね。。。 本当にエジプト情勢、目が離せませんね。 詳しいご説明、ありがとうございました。