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前歯6本を差歯にする場合
6本がつながった場合と一本一本別の場合があると聞いたのですが、どう違うのでしょうか? 双方のメリット、デメリットなどありましたら教えてください。
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前歯は保険でも、個別にオーダーメイドなので、形や色合いが微妙に変わり易いです。 そして前歯は左右の歯が比較し易いので、できれば左右同時に作る事が良いと思います。 連続した方が歯医者にとっては楽です。一部に取れ易い状況があっても他の部分で補えるからです。 しかし、取れ易い部分が緩んだままでいるという事は再虫歯になり易い環境になるので、決して良い状況ではありません。 それならいっそ、取れてしまって付け直す方が歯のためには善いのです。 前歯の白い部分は材料を置いて固めていきます。その際にどうしても隣の歯との境界が埋まってしまいがちになります。 歯と歯の間が埋まってしまうと、その分平坦に見えてしまいます。 一歯ずつ独立して居ればそのような事はありません。 かなり腕の良い技工士が作ればかなりの部分、一般の方には判別しにくい程度までの仕上がりにはなりますが、技工士が差ほどではない場合や、歯医者がそこまで気を使わない場合には、連続冠ですと、のっぺりした歯が入ってしまいます。 更に、連続冠の中の一本が再虫歯などになった場合、両側を切り離すか他のなんでもない歯も全部取り替えになります。 切り離したとしても接着面には歯色の材料はないので、歯と歯の間に僅かでも金属が見えてしまうことになりかねません。単独であればそのような事はありません。 再虫歯や歯周病が最も置き易いのが歯と歯の間の部分です。 この部分には歯ブラシは入らないので、フロスや歯間ブラシを使います。 隙間のない人が歯間ブラシを使うと、支台歯と歯の間に隙間を作ってしまいます。だからフロスが一番良いと思います。 しかし、連続冠では通常のフロスは使えません。使う場合も特殊なものになってしまいます。 単独であれば汎用のフロスも使えます。 単独である事のデメリットはほとんどありません。またあっても補修が単独で出来るので手間なども少なくなります。 強いて言えば先ほど書いた「取れやすく」なるくらいです。 あとは噛み合わせが動いた場合に歯列が乱れやすくなるということですが、いずれも天然の歯でも起き得る事ですし、全部をやり直しにせずに済む分リスクは低くなります。 私は歯の動揺や他の「つなげなければならない理由」がない限り単独にしています。そのほうが調整も楽ですから。 また「つなげなければならない理由」では「義歯の支えの歯」「残り少なくかみ合わせの歪みが生じ易い」以外にはないと思います。
お礼
丁寧に答えていただきありがとうございました。