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1階線形微分方程式
xy'-(1+x)y=x^2を解けという問題です。 y'-{(1+x)/x}y=x P=-{(1+x)/x}, Q=xとして ∫-{(1+x)/x}dx=-x-loglxl+c' ∫e^(-loglxl-x+c')x dx=±e^(c')∫x^2e(^x) dx ここから、どうすすめばいいのでしょうか。 この微分方程式の一般解は、y=x(Ce^x-1)なのですがどうやったらここまできれいになるのでしょうか。その導き方を教えてください。 お願いします。
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> 教科書に > 「1階線形微分方程式 y'+P(x)y=Q(x)の一般解は、 > y = e -∫P(x)dx { ∫Q(x) e ∫P(x)dx dx + c } > で与えられる。なお、cは任意定数である。」 > と書いてあったのですが、これを使った解法も教えていただけないでしょうか。 eの肩にでっかい積分が乗っかってるのは見にくいので, e^x を,場合によっては exp(x) と表すことにします. そうすると,教科書に載ってる式は y = exp(-∫P(x)dx){∫Q(x)exp(∫P(x)dx) + c} と表せます. 今の場合,元の微分方程式 xy' - (1+x)y = x^2 は y'+P(x)y=Q(x)という形をしていないので, 両辺をxで割り算して, y' - (1 + 1/x)y = x とすると, P(x) = -1 - 1/x, Q(x) = x です. ∫P(x)dx = ∫(-1 - 1/x)dx = -x - log|x|, exp(∫P(x)dx) = exp(-x - log|x|) = exp(-x)/|x|, exp(-∫P(x)dx) = exp(x + log|x|) = |x|e^x, ∫Q(x)exp(∫P(x)dx) = ∫x exp(-x)/|x| dx = ∫sgn(x)exp(-x)dx = -sgn(x)exp(-x). ただし sgn(x) はxの符号を表す sgn(x) = { +1 (x>0) { 0 (x=0) { -1 (x<0) ∴y = exp(-∫P(x)dx){∫Q(x)exp(∫P(x)dx) + c} = |x|e^x {-sgn(x)exp(-x) + c} = |x|(-sgn(x) + c e^x) = (Ce^x - 1)x. ただし C = c/sgn(x) = sgn(x) c. (要するに C = ±c.) 符号の処理が面倒ですね. なお,公式 y = exp(-∫P(x)dx){∫Q(x)exp(∫P(x)dx) + c} は ラグランジュの定数変化法で導出できますので, このやり方も本質的にはANo.2と同じです.
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まず, ∫P(x)dx = ∫(-1 - 1/x)dx = -x - log|x| は公式を使って求めるだけです. で,exp(∫P(x)dx)ですが,上の結果を代入すると, exp(-x - log|x|) = exp(-x) exp(-log|x|) (指数法則) = exp(-x) exp(log|x|)^(-1) (指数法則) = exp(-x)/exp(log|x|). さらに,expとlogとは互いに逆関数の関係なので, exp(log|x|) = |x|. 以上より exp(-x - log|x|) = exp(-x)/exp(log|x|) = exp(-x)/|x|. exp(-∫P(x)dx)は同じように∫P(x)dxの結果を代入して exp(x + log|x|)を指数法則でバラしていくっていうのもアリですが, exp(-∫P(x)dx) = exp(∫P(x)dx)^(-1) = 1/exp(∫P(x)dx) なので,exp(∫P(x)dx)の逆数として求めればよい: exp(-∫P(x)dx) = 1/exp(∫P(x)dx) = 1/{exp(-x)/|x|} = |x|/exp(-x) = |x| e^x (∵exp(-x) = 1/exp(x) = 1/e^x). あと,ANo.2のsgn(x)は sgn(x) = x/|x| です.
お礼
ありがとうございます。 ようやく答えに辿りつくことができ、うれしい限りです。 本当にありがとうございました。
微分方程式で yとかy'とかに関する項をすべて左辺に移項し, yとかy'とかに関係ない項をすべて右辺に移項した時, 右辺が0になるようなものを斉次微分方程式 右辺が0でないようなものを非斉次微分方程式といいます. 非斉次の線形微分方程式の一般解は, 「非斉次の線形微分方程式の解の1つ(特殊解) 右辺を0とした方程式の一般解(基本解)との和」として表されます. そこでまず,基本解を求めます. xy' - (1+x)y = 0 を解けばよいのですが,これは変数分離できて, ∫dy/y = ∫(1/x + 1)dx log|y| = log|x| + x + c (cは積分定数) |y| = e^(log|x| + x + c) = e^c |x|e^x y = ±e^c x e^x = C x e^x (C = ±e^c). 次に特殊解を求めるのですが, 「基本解の任意定数Cを関数f(x)と置き換えたものが特殊解である」 と仮定して,このf(x)を求めるという方針をとります (これをラグランジュの定数変化法といいます). そこで特殊解を y = f(x) x e^x と置いて,元の非斉次方程式に代入して整理すると f'(x) = e^(-x) となりますから, f(x) = ∫e^(-x) dx = -e^(-x). (特殊解は1つ求まればよいので,積分定数を0とした.) 特殊解は y = f(x) x e^x = -x. 以上より,元の方程式の解は y = (特殊解) + (基本解) = -x + C x e^x = x(Ce^x - 1).
お礼
ありがとうございます。 とても助かりました。
補足
1つ補足させてください。 教科書に 「1階線形微分方程式 y'+P(x)y=Q(x)の一般解は、 y = e -∫P(x)dx { ∫Q(x) e ∫P(x)dx dx + c } で与えられる。なお、cは任意定数である。」 と書いてあったのですが、これを使った解法も教えていただけないでしょうか。 お願いいたします。
- Tacosan
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e(^x) が e^x のことならふつうは部分積分. それでうまくいくかどうかは知らんけど.
お礼
ありがとうございます。
お礼
ありがとうございます。とても参考になります。
補足
>exp(∫P(x)dx) = exp(-x - log|x|) = exp(-x)/|x|, >exp(-∫P(x)dx) = exp(x + log|x|) = |x|e^x, exp(-x - log|x|)からexp(-x)/|x|、exp(x + log|x|)から|x|e^x の導き方を教えていただけませんでしょうか。 お手を煩わしてしまってすいません。