- ベストアンサー
三国志の小説について
映画をみて三国志に興味を持ちました。 もっといろいろみてみたいと思い、三国志の小説を探しているのですが、何種類もあり、どれを読むか決めかねています。 演義のほうを読みたいのですが、おすすめはありますか? 漫画ではなく小説がいいです。 回答よろしくお願いします。
- みんなの回答 (4)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
演義の方と云う事は、別に「正史」があってと云う事を御存じだとして回答致します。 「三国演義」の訳書で入手し易いものは、三種類あります。すべて清の毛本の訳です。 徳間文庫「三国志演義」立間祥介訳、4冊(旧版8冊) これは元平凡社の中国古典文学大系、奇書シリーズ(いづれも2冊-版元品切)に収載されていたものです。訳は比較的穏やかの訳である。欠点は文庫版では挿絵が省略されている事である。できれば平凡社版を入手されると良いだろう。これには中華版の挿絵がはいっている。又公立図書館でも所蔵しているところが多いので借覧するのも方法であろう。記者は平凡社版をお勧めする。元々は平凡社の中国古典文学全集(昭和30年代?)に収録された訳文を改訳したもの。 http://www.tokuma.jp/bunko/tokuma-bunko/1176094415133 http://www.tokuma.jp/bunko/tokuma-bunko/1176094427355 岩波文庫「完訳三国志」小川環樹・金田純一郎共訳、8冊(旧版10冊)。 訳そのものは京都大学の小川環樹博士の訳なので信頼が置けるが、書簡部分を候文に訳してある点と挿絵が江戸時代の絵本三国志のものをおさめている点が問題。挿絵が日本人の絵でしかも江戸時代のもののため絵によってはまるで芝居絵というものもあります。旧版は10冊で挿絵は京都大学所蔵の唐本からとっていました。(旧版は入手困難) 書簡以外の部分も日本文としてはやや芝居がかった文章がままあります。(これはねらってやったことらしいのですが、若い人にはむかないでしょう) http://www.amazon.co.jp/%E5%AE%8C%E8%A8%B3-%E4%B8%89%E5%9B%BD%E5%BF%97%E3%80%881%E3%80%89-%E5%B2%A9%E6%B3%A2%E6%96%87%E5%BA%AB-%E5%B0%8F%E5%B7%9D-%E7%92%B0%E6%A8%B9/dp/4003201213 (岩波書店のホームページではうまく表示されないので…) ちくま文庫「三国志演義」井波律子訳、7冊。 正史三国志の訳者の一人であるので信頼が置けると思われる。挿絵は中華本からとる(平凡社本の挿絵とは別の本)。記者は既に立間訳、小川・金田訳で読了後に出版されたので拾い読み程度だがすなおな訳と云う感じをうけました。 http://www.amazon.co.jp/%E4%B8%89%E5%9B%BD%E5%BF%97%E6%BC%94%E7%BE%A9%E3%80%881%E3%80%89-%E3%81%A1%E3%81%8F%E3%81%BE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E4%BA%95%E6%B3%A2-%E5%BE%8B%E5%AD%90/dp/4480037314/ref=sr_1_7?s=books&ie=UTF8&qid=1295239738&sr=1-7 http://www.amazon.co.jp/%E4%B8%89%E5%9B%BD%E5%BF%97%E6%BC%94%E7%BE%A9%E3%80%887%E3%80%89-%E3%81%A1%E3%81%8F%E3%81%BE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E4%BA%95%E6%B3%A2-%E5%BE%8B%E5%AD%90/dp/4480037373/ref=sr_1_2?s=books&ie=UTF8&qid=1295239738&sr=1-2 (出版社では品切な巻も多いようですが、BookOff等でも見掛けます。ここではアマゾンを掲げておきます) それ以外は、抄訳や意訳甚だしいか創作か児童書だと思って良いでしょう。 古い処を穿れば久保天随訳などというものもありますが、まず入手困難です。上記の3種からえらばれればと思います。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E5%9B%BD%E5%BF%97#.E6.97.A5.E6.9C.AC.E3.81.AB.E3.81.8A.E3.81.91.E3.82.8B.E4.B8.89.E5.9B.BD.E5.BF.97.E3.81.AE.E5.8F.97.E5.AE.B9.E3.81.A8.E6.B5.81.E8.A1.8C ご参考にならば幸甚です。
その他の回答 (3)
世界名作全集、なかでも少年少女向けのものから読むのをすすめます。全体の話、登場人物と逸話をはやく読めますから。 下地を作ったあとは、図書館や書店店頭で、中国文学研究者の翻訳版なり、日本の小説家がものした版なりをざっと20ページばかり目を通して自分の好みにあいそうなものを選べばいいでしょう。 学者の翻訳版は原典に忠実、注釈で補足。へたをすると原文、漢文読み下し文、口語訳、注釈という構成のため、ボリューム増大になります。 小説家の版は、原典、注釈本、派生本、伝承こもごもの中から、作家の好みで面白そうな逸話を選択、再構成、作家の想像力から出た創作も混じってきます。漢文読み下しでよく知られる名文句をそこだけ浮かないように書きあげる筆力が要求されます。
- takuranke
- ベストアンサー率31% (3923/12455)
基本は吉川三国志でしょう。 その次に、 徳間文庫の三国志演義 羅 貫中 (著), 立間 祥介 (翻訳) 全4巻(だったと思います) まだ未完ですが。 宮城谷昌光氏の三国志、 漢末の曹操の祖父から物語が始まります。 昨年10月に9巻が出ています。 文庫は5巻まで発売中。
- potatorooms
- ベストアンサー率28% (3506/12498)
吉川英治版をまず。 あとは、それからでしょう。