広告の企画の仕事をしています。
つまり、お客様である広告主のお偉いさんに
自分のプランを説明することで生計をたてています。
でも、元来の私は喋ることが苦手で
昔はよくプレゼンテーションの最中に
頭がまっしろになって恥をかきました。
そんな私が経験的に学んだことを書きます。
>我慢をしてても勝手に涙が出てきちゃうんです。
何か喋らなくては、と焦るとかえって頭はまっしろになります。
多分、泣いちゃいけない、と我慢するほど涙は出てくるでしょう。
意識が向いている方向に、身体も向かってしまうのです。
だから、そういうときは、とりあえず意識を他に向けるのです。
>自分の気にしてることを言われたら涙が・・・。
自分の気にしてることを言われたら、否定も出来ないし
言い返すことも出来ない、だから悔しいかも知れないけど
でも、ちょっとクールに俯瞰して考えてみて下さい。
自分が気にしている、ということは、すでに自分で気付いている、ということです。
自分が気付いていない欠点を指摘されると動揺しますが
すでに気付いている=分かっていることなんだから
それ以上相手の話を聞く必要もないし
自分の気にしていることに対して今後どう対処していくか?は
後でゆっくり自分で考えればイイわけです。
>何か言われて言い返せないんです。
言い返す必要なんかないですよ。
どうせつまらない自己弁護になって、さらに自己嫌悪になるか
逆に相手に憎まれ口を叩いて、さらに険悪になるか
の、どちらかですから。
じゃあ、どうするか?
無視する、とぼける、ギャクに転嫁して胡麻かす、など
いろいろあると思いますが
私が思うに最も効果的で前向きな方法が
自分に向いていた意識を、相手に向ける、という方法です。
わかりやすく言えば、相手のコトを考える、相手のキモチを考える
ということです。
「この人はなぜこんなコトを、しかも強い口調でいうのだろう」とね。
でね、例えば、考えてみて分からない部分を素直に質問するんです。
相手は私に「悪い所を直せ」と言っているのは分かるが
どうやったら直せるかが自分では分からない、と思うなら
相手に素直に「どうやったら直ると思う?」と素直に聞く。
相手が私のことを心配してくれているなら(ちょっと言葉がきつくてムカツくけど)
素直に「どうしてそんなに私なんかのことを心配してくれるの?」とか
あるいは単なる八つ当たりにようだったら「何かあったの?」とか。
素直な質問ほど、強いです。
言い返す、っていうのは「売り言葉」に「買い言葉」みたいなもんだから
あまり状況が変わらないんだけど
質問が返ってくるってのは意外と予想外で戸惑うんだよね。
要するに「行き詰まったな」と思ったら
展開を変える努力をするんです。
それを繰り返すんです。
展開を変え続けることで、結果どこに辿り着くか?は分かりませんが
そういう見えない展開を楽しむんです。
大事なのは、多少の口論であっても
喧嘩をしているわけではないのだから
基本はあくまでコミュニケーションをしている訳だから
コミュニケーションを豊かにしていけばイイんですよ。
多分、あなたは相手のいうことを真正面から真剣に受け止めていて
それは素晴らしいことなんですけど
でも、それだと会話が拡がらない。
これは逆にデートなんかでもそうだと思うんだけど
真剣に、真面目に話そうとすればするほど
会話は単調でつまらなくなる。
こういうときは観察眼と視点の切り替えが大事なんですよ。
思考に詰ったな、と思ったら、クッ、と頭と視点を切り替える。
今回の「人に強く言われると」ってのは
そのイイ練習になると思います。
戦い方には3つの戦術があるといいます。
それは
●ぶつける
●かわす
●かぶせる の3つです。
目頭が熱くなってきたら、涙が出ようが出まいが
そんなことは無視して
「ここで私がどう出ると、場の空気が変わるか」などと
頭を切り替えて下さい。
かぶせたらどうなるか?「そうなのよ、あなたのいうとおりで困ってるの」
なんて同調したら、相手はしらけるかしら?
それともかえって怒るかしら?とか。
アイディアが出なかったら、そのまま考え込みましょう。
いつもなら泣くのに、今日は思想家のような顔をしている
それだけでも相手からみたら「アレ?どうしたんだろう」でしょう。