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ドリブルが長くできるようになるには

ドリブルやダッシュを長く続けるとすぐ足の裏、ふくらはぎ、太ももが疲れてきて、1試合フルで走ることができません。 筋持久力がないのか、そもそも筋力がないのかどっちですか? どこを鍛えたらいいのかとトレーニング方法も教えてください。

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回答No.1

筋の問題というより、恐らく、有酸素性機構の問題と思われます。酸化機構とも言います。 やや難解ですが、血中グルコースと筋グリコーゲンの有酸素的代謝は、解糖系から始まります。が、この時、充分な酸素が肺、心臓、血管を通じて供給されますと、解糖系で産出されるピルビン酸が乳酸には変換されずに、ミトコンドリアに輸送されてクレブス回路に入ります。これ、クエン酸回路ともいいまして、それまでの解糖系とは段違いのATPというエネルギー物質を効率的に生み出します。因みに、補足説明しますと、ホスファゲン機構(瞬発系の爆発的動作、短距離走系)が開始から6秒まで、同時に解糖系(中距離走系)が開始から30秒まで、解糖系のみが30秒から2分、2分を超えると酸化機構(長距離系)が開始されます。解糖系が切り離されて酸化機構のみでの運動になるのは、3分以上を経てからということになっています。 最大下での長時間運動では、エネルギー基質は炭水化物と脂質になります。タンパク質は、90分を超える長時間運動によって初めて、若干、消費されていくということになっています。カーボトレーニングという言葉がありますが、つまり、炭水化物の多量摂取が有酸素系運動には有効なのですね。 また、筋力向上は6レップス(回)以下、筋持久力向上は12レップス(回)以上の挙上がその目安になっていますが、いずれもレジスタンストレーニングの括りでして、この二者は対立概念ではありません。そして、レジスタンストレーニングの対立概念こそが有酸素性運動になります。 有酸素性能力テストは、正式に「最大酸素摂取量推定評価」を提供してくれるものですが、これを真面目に「自転車エルゴメーター」などで行おうとしますと、医師の立ち合いを必要としまして、かなり大掛かりになってしまいます。ですので、通常は、「有酸素性運動に必要な身体器官(肺・心臓・血管など)のコンディションの良い人は一定距離を短時間で走ることが出来る」という『仮定』に基づいて、「長距離走テスト」が行われます。この長距離走テストも心肺系の「最大酸素摂取量」テストを代替したものということです。 貴方の場合は、問題は筋持久力とか筋力でなく、心肺系の有酸素性能力と考えるのが自然と思われます。つまり、酸化機構の問題と言いますか、酸素が充分に血管を通して筋に運ばれていないと言うことになりましょうから、とにかく、毎日、長い距離を走って、最大酸素摂取量の向上を図ることをお勧めします。 長い距離を走り続けることにより、最大酸素摂取量のほか、動静脈酸素較差、1回拍出量、心拍出量、筋の酸化能力も向上します。一方、安静時や最大化運動時での心拍数(脈拍)は下がります。内臓器官の効率が良くなりまして、心臓がのんびりと働いても大丈夫になるわけです。多分、貴方の安静時の心拍数(脈拍)、1分間に70を超えている(75前後)のではないかと推測されます。サッカー選手ならば、安静時の脈拍数、60以下を目指して、心肺機能を鍛えましょう。もし、既に60以下でしたら、私のこれまでの推察は全て間違いです。ゴメンナサイ。その場合は、筋の問題ということも考慮しなければなりません。 思いの他、長文になってしまい、失礼しました。

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