心を鬼にすることが一番大切です。
例えば1000文字で書かれた文章があったとしたら、
作者にとってはそれは必要な文字数なのです。
それを100文字以内にしろというのは、作者にしてみればかなり乱暴なことです。
必ず捨てなくてはならない部分があります。
ムダと思うものは切り捨てる、連ホウさんのような冷酷さが必要です。
では、どうやって具体的に何を選び、何を捨てるべきなのか
考えて見ましょう。
(例文)
1 大覇星祭を間近に控え、なにかと忙しい学園都市。
2 常盤台中学の全体体育授業を終えた美琴とともに、ランジェリーショップでの買い物に出かけた黒子。
3 しかし初春から強盗事件の一報を受け、渋々「風紀委員(ジャッジメント)」支部に急行する。
4 監視カメラの映像には、キャリーケースを奪い合う男たちの姿を映されていた。
5 しかもケースは第二三学区のエンブレム付きで、宇宙線対策が施された特殊なものと判明。
6 学園都市外部の人間らしき彼らと接触・制圧し、難なくケースを奪い返した黒子……だったが、突如その現場で謎の少女に襲われ、再びケースを奪われてしまう。
7 『空間移動(テレポート)』系能力『座標移動(ムーブポイント)』を持つその少女は、なぜか黒子の所属と名前を知っており、さらに美琴の名まで口にする。
この文章を半分に要約してみましょう。
ひとつひとつの文章の中で優先度を決めて行きます。
1文目)この冒頭の一文は、物語の舞台の様子を表しています。しかし話の本筋との関連は薄いので、まるまるカット。
2文目)授業の話とかお店の種類はどうでもいいですね。
→美琴とともに、買い物に出かけた黒子。
3文目)誰から報告を受けたかは優先度が低いです。
→しかし強盗事件の一報を受け、「風紀委員(ジャッジメント)」支部に急行する。
4・5文目)奪い合う男たちとか、脇役の話はどうでもいいです。全部カット。
6行目)「学園都市外部の人間らしき彼ら」長い説明は簡潔な言葉で言い換えます。→「犯人」
→犯人からケースを奪い返した黒子……だったが、突如その現場で謎の少女に襲われ、再びケースを奪われてしまう。
7文目)補足的な説明は省きましょう。
→その少女は、なぜか黒子の所属と名前を知っており、さらに美琴の名まで口にする。
(要約後)
美琴とともに、買い物に出かけた黒子。
しかし強盗事件の一報を受け、「風紀委員(ジャッジメント)」支部に急行する。
犯人からケースを奪い返した黒子……だったが、突如その現場で謎の少女に襲われ、再びケースを奪われてしまう。
その少女は、なぜか黒子の所属と名前を知っており、さらに美琴の名まで口にする。
しかし、要約した文章からは、主人公がランジェリーショップに行ったことや
初春という人物の活躍がスッポリ抹消されています。
初春が好きな人は、この要約に憤りを感じるでしょう。
このように要約とは暴力的な行為であり、文章を短くまとめるには、切り捨てる覚悟が必要なのです。
お礼
なるほど…。確かにこうやって見てみると必要ではない所が各文の中にいくつもありますね。 そうすればだいぶ短くできますね。 ついでに、とあるry)を例にしてくださってより分かりやすかったです。 好きなアニメでもあるのでww 回答ありがとうございました!