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ジャンプ掲載中のナルトの絵
結構,岸本先生の絵は好きです. が,最近「ジャンプ」に掲載されている絵が「下書きのまま載ってるよね?」 と見られるのが,何回かあります.(今週号も一部発見) こういうことって,当たり前のようにあることなんでしょうか? アニメの方も,テレビが液晶&大画面になったせいか いままで気付かなかったアニメの絵の質も「え?もう少し昔はこっていなかったっけ?」 と改めて思ってしまいました. ちょっと気になったので,質問してみました. よろしくお願いします.
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はじめまして。 ああ。時々ありますね。 おそらく、落ちそうになったんでしょう。 つまりペン入れまでしている余裕がないほど切迫していたと言うことです。 おそらく「ナルト」の作者は作者本人がペン入れしているものと思われます。 作者がネーム、下描きだけで、あとはアシスタント任せならばこんなことにはならないのですが、自身でペン入れまでする作家はこんなことになります。 週刊誌の締切りはちょっと複雑で、基本的には雑誌発売日の一ヶ月前が締切りなのですが、ギリギリは発売日の10日前から一週間前となります(レコードは発売日5日前です。作家名は伏せますが)。 ちなみに最初の下描き状態の原稿登場もジャンプで、その昔、江口寿史氏がやっちまいました。 編集部側としては一月前に原稿を上げて欲しいのですが、様々な要因からムリな場合があります。 まずカラー頁が入った場合は原則一ヶ月前がギリギリになるので、カラー回がある場合は活版(白黒)部分よりも先に原稿を渡さねばなりません。 例えば01週:白黒、02週:白黒、03週:白黒、04週:カラーとなると白黒だけならば本当の最終締切まで待ちます。 ところが連載中にカラーページが入るとその部分だけ発売日の一ヶ月前が最終締切りとなるので、先行してカラーだけ作成する必要が生じます つまりこの場合01の白黒の最終締切りと04のカラー部分の締切りが重なることになります。 カラー回が決まっている場合は、一回ごとのネームを作成するだけでは連載上不都合が生じるので、最低でもカラー回までのネームを一挙に作成しなければならなくなります。 通常活版だけ週刊連載でのスケジュールはネーム1~2日、下描き1~2日、作画1~2日となり1~2日休養のペースですが、カラー回が入るとネームを余分に作成しなければなりませんので、ズレてしまうわけです。 その結果スケジュールが押すことになります。 押したスケジュールを元に戻すには、作家自身の負担がかなり大きくなります。つまり休養日を削るしかないのです。 こんなんですから身体を壊す作家が少なくありません。 アニメの方の「ナルト」はマンガ家とは別です。作家は関係ありません。 アニメの方はアニメの方での事情があります。 作画能力の高い原画マンを定期的に使えればベストなのですが、アニメーターの大半はフリーですし、上手ければ上手いほど引く手数多となります。 保証も補償もない職業ですので、アニメーターは次々と仕事をこなす必要性が生じます。 なので制作サイドで「この人に描いてもらいたい」と思っても、すでに次の別の仕事が入ってしまっている場合があります。 また「ナルト」の場合は一年に一回劇場版がありますね。 劇場版製作の際は、腕達者な連中を集めます。 当然劇場版が優先されるので、TVシリーズの優秀なスタッフ陣も引きぬかれます。 がら空きとなったTVシリーズは他のプロダクションに一話まるごと外注、中国にまるごと外注などで乗り切ります。 アニメーターと言えども、得て不得手な絵柄はありますし、まして飛び込みで来た仕事で描き慣れていないと、当然似ません。 その結果、回ごとにバラつきが生じます。 特に劇場版が製作されている時期が最悪な状況となります。 またアニメーターも本当に上手い人は一握りしかいませんし、それらの腕達者は他にも劇場版は多数あるので、本当に引く手数多です。 制作サイド側でもそれらのアニメーターのスケジュールを確保するのは指南の業となります。 「ペイン襲来」編は一種のクライマックスだったので優先的に腕達者連中を集めることに成功したようですが、その後は・・・いつもの「ナルト」に戻ってしまいました。 おそらく来年公開の劇場版の製作が始まっていると思われます。 アニメの「ナルト」は昔から出来不出来が激しいです。
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- bunnymen
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何巻か前の単行本の自己紹介のところで、腰痛の為に雑誌掲載の時には見苦しいところをお見せして・・・と書いてありました。わたしは好きな作品を単行本で読んでいるので、現物は見ていませんが・・・この質問を読ませていただいて、単純に「ああ、岸本先生また腰辛いんだろうな」と思いました。週刊掲載は、本当に体が資本ですよね。 アニメは・・・ナルトよりもっとひどいの沢山ありますよ。もう、時間以前の問題ではないかと。 お好きな方もいらっしゃるので、名前はあげませんが・・・ファンの間でも語り継がれていると思いますよ。 プロとして、〆切守るのは基本中の基本なので、やっぱり下書きでも載せないと!と思うのでしょうかね。
お礼
大変遅くなりました.すみません.. 私も単行本は全て持っています♪ 中には週刊には掲載されて,書き直したものを単行本に.. っていうのもありましたね. その時は「そんなことできるんだ!?」って驚きましたが -- そうですね.「腰痛」で滅茶苦茶でした..のお話も確かにありましたし.. アニメは..昔の方が丁寧だったような気がして.. 最近は素人の私でも「ん?」って思うこともあり.. 何はともあれ.. 素晴らしい作品を作っている方,漫画家の先生には健康な体で最善を 尽くして欲しい..(だからムリがくるんでしょうけど..) 体を大切にして欲しい,と祈ってやみません..
- napukun
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冨樫大先生により、下書きで掲載&コミック時までに仕上げる という最大奥義が完成されました。 昔だと『作者急病の為・・・・』とかなってたんでしょうけどね 売れ筋マンガなら何やっても許される。 ジャンプも末期ってことじゃないでしょうか? 人気漫画だからといって無駄な回想シーンや ダラダラと長く引き延ばす今の手法は せっかくの名作になりえた作品の冒涜のような感じがします 通常は10巻、長くても20巻ぐらいにまとめきれる物語が 丁度いい気がしますけどね。 ナルトは少し前に掲載されてた読み切りの影響が出たんじゃないでしょうか?
お礼
ありがとうございます。 鋭いですね=! ナルトのお母さんが出てきたときは、そんなに複雑なシーンはなかったので 気にならなかったのですが、忍界対戦になった途端..????となりました。 確かに読み切りが出てきたときは「え?余裕があるんだ!!すごいな=」って 思ってました。 すっきりしました!ありがとうございました。
お礼
>作者がネーム、下描きだけで、あとはアシスタント任せならば >こんなことにはならないのですが、自身でペン入れまでする作家は >こんなことになります。 おおお。なんとなくそんな気もしました。あるいはアシスタントさんがいないのかな?とか。 (そんなわけない) しかし、詳しいですね!すごく分かりやすいです! 頷きながら読ませていただきました。 すっきり!もう一度読みますね!ありがとうございました。