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封切りされた英雄ってどうでした?
この前封切りされた中国の英雄って面白いかな? 行こうと思ってたんだけど、友人は面白くなかったって言ってたんです。見られた皆さんどうでした? ネタバレになるので、わからない程度に良かった・悪かった感想を教えてくれませんか。
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まず、個人的にはとても楽しめました。 次に、客観的に一見の価値はあると思います。 では、ネタバレにならない程度に感想を。 映画が始まって思ったこと。 数え切れない程の矢が飛んでくる、などの予告編で見た印象的なシーンが、映画の冒頭から出し惜しみなくどんどん出てくる。これじゃあ、ネタがつきちゃうんじゃないか?なんて心配を他所に、次々と印象的なシーンが力一杯登場してくる。スゲ~って感じ。クリストファー・ドイルのカメラも、ワダ・エミの衣装も、凄く美しい。 中盤で思ったこと。 (予想通り)グリーン・デスティニーと似ていて、徐々に気になってくる。まあね~、音楽が同じタン・ドゥンですし、チャン・ツィイーも出てますしね。あと、映像が綺麗すぎるが余りか?マーシャルアーツ(格闘技アクションのコト)ならではの躍動感や緊迫感が、グリーン・デスティニーに較べると弱い。まあ少し勘ぐってみると、グリーン・デスティニーやマトリックスの後だけに、それ以上やって一歩間違えるとギャグ(チャーリーズエンジェル?)になちゃうし、ムズカシイところなのかな~、と。さらに、何より気になったのが、ストーリーが弱い、というか、浅いなぁ~と。 ところがねぇ、物語、だんだんヨクなってくるんだ。深み、みたいなモンはないと思うんだけど、テーマが出てくると物語が俄然構築的になってくる、というか、映像に負けないスケール感を帯びてくるんだよね。で、最後になるととっても満足感を感じましたよ。何かね、ヌーベルシノワ(最近のオシャレな中華料理のコトね)の小皿が次々に出てきてさ、どの皿も綺麗で美味しいけど、もっとドッシリしたモノが食べたいな、なんて思っているうちに、その皿の多さにいつの間にか腹が膨れ、気づいた頃には満腹~満足~幸せ~、って感じ? 映画を見終わって思ったコト。 監督のチャン・イーモウって、芸術志向で映像美に圧倒される「紅いコーリャン」とか、ドキュメンタリー・タッチで泣かされる「あの子を探して」とか、日本の70年代のアイドル映画(山口百恵とか)みたいで萌える「初恋の来た道」とか、何でも撮れる本当に器用な人だといつも感心するんですけど、今回は誰でも楽しめる娯楽大作になってるし、その中には彼のこれまでが全部詰まってる感じ。キャストもスタッフも人気者が勢揃い!って感じで、それは逆にいえば全体を統率していくのが大変だと思うんですよ。それでいてバラバラにならずに、ちゃんとひとつの世界感にまとめてくる。もともと色彩設計に長けた人ですけど、色彩だけじゃない、全体の構築力というか計算というかコントロールというか制御力というか、凄いと思う。 ただね、ちょっと優等生臭いかな? 今、ちょっとそんな気がしています。
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- fuchikoma
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私は楽しめました。シナリオと映像が、がっぷり4つという感じで。CGとワイヤーアクションで独自の武術シーンを演出しているかと思います。 「グリーン・ディスティニー」を彷彿とさせたのは事実ですけど、2番煎じという意味ではなく、同じ武侠映画だからでしょう。それと、中華文化圏出身の監督同士だからでしょうか。 ただ、「上澄み」の映画とも言えて、映画の澱は完全にろ過しているかと思います。それだけに舞台やシナリオの泥臭さというか、現実感は希薄でしょう。秦王の最後の決断に「為政者なら、やはり、そうするか」と思わせるぐらいでしょうか。 しかし、私は観て損はないと思います。
お礼
fuchikoma様、有難うございました。 >シナリオと映像が、がっぷり4つという感じで。CGとワイヤーアクションで独自の武術シーンを演出しているかと思います。 これ、これ、これですよ、この辺の事が期待出来るので自分は見て損は無いのでは?と思ったんですけどね。 友人は映画慣れし過ぎて、まっさらで見ることが出来なかっただけじゃないのかなと思ってきました。まぁ感じ方はそれぞれという事かも知れませんが。 やっぱ、期待しちゃいますね~。やっぱ見たくなってきた(笑)。
こんばんは。 私ではなく母の感想です。 テーマごとに色を統一することへのこだわり、映像・音楽の壮大さ、そして目にも止まらぬアクション(剣舞)のすばらしさに興奮したとのことですが、肝心のストーリーが何も残ってない・思い出せないと言ってました。 ストーリーよりアクション重視であれば充分見る価値はあるかと思います…。
お礼
runxyz様、早々に有難う御座いました! 見た目が凄いということでしょうかね。 >肝心のストーリーが何も残ってない・思い出せないと言ってました。 うぅ~む、それは問題かも・・・。 教えてくれて有難う御座いました。
お礼
CUE009様、非常に詳しく、それでいてネタバレに気配りした内容、有難う御座いました!ムッチャ参考になりましたよ! グリーン・デスティニーと似ているというのはやはり当たってそうですね。 >それ以上やって一歩間違えるとギャグ(チャーリーズエンジェル?)になちゃうし あぁ、ナンかわかる、その感じ。行き過ぎると現実感が全くなくなってトんでしまうんですよね~(笑)。その映画の性格というか狙いによりますよねぇ。うんうん。 私の友人はCUE009さんが言っている「中盤でのストーリーの弱さ」を感じて、そう言ったのかも知れないですな。 すっごい参考になりました。有難う御座いました!