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HHVとLHVの使い方
お世話になります。 以前、高位発熱量(HHV)と低位発熱量(LHV)について、ここでお聞きして、 ガスが燃焼することによって水分が発生し、その蒸発潜熱をふくんだものがHHVで、 含まないものはLHVという定義を教えてもらいました。 しかし、この使い分けがよくわかっていません。 どういう場合にHHVを使い、どういう場合にはLHVを使うのか、具体例を挙げて、教えていただけると助かります。 よろしくお願いします。
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HHVもLHVも、一番使われるのは「効率」の計算のときです。つまり、発熱量に対する熱出力が効率になるので、このときの分母としてHHVを使用するか、LHVを使用するかで、同じ機械なのに効率が変わってしまいます。ですので、だいたい業界ごとにどちらを使うのかが慣例的に決められており、多くの場合はLHVで計算します。ですので、機械によってはボイラー効率が100%を超える機械もありますが、これは潜熱まで使用しているからで、科学技術的にはHHVで計算すべきところ、ほかの機械との比較上、LHVで計算しているからです。 もう少し詳しく話すと、「蒸発潜熱」を使わないと言うことは、排気ガスが「乾いている」ということです。「蒸発潜熱」を使うと言うことは、排気ガスが「湿り」ます。つまり、排気ガスの温度が下がりすぎて、排気ガス中の水蒸気が水(結露水)になるのです。以前は、結露水は二酸化炭素を吸って酸性となるため、ここまで熱を使うことは煙突や排気ガス管を痛めるために「よくない」とされてきましたが、最近は結露水を化学処理するなどしてここまで使う機器も出始めています。 ご参考まで