日本では建築材と言えば、杉・ヒノキ、松梁、栗、ケヤキの戸襖などで、家具も堅木ではケヤキ、桜、くわなどで、ブナとかナラの
ような癖の悪い木は嫌われていました。
私から見れば、ナラは柾目、木目ともに綺麗でベニアスライス、ツキ板など壁面仕上げにはそれなりの効果が良い材料なのですが。
一般にナラ・ブナともに薄いツキ板が家庭の床材として使用され始めましたが、元来ナラもブナも木の曲(クセ)はヒノキ・杉など
に比べれば悪く、大きな材料が取りづらく使用範囲は限られた材料でした。
西洋の綺麗なR(アール:曲線)の「曲木細工」のロッキングチェアーなどは、悪い材木の癖を直す過程で得られた知恵の賜物なのです。
下には夫々の木の性質を経験的に利用して使われてきた結果、自然に振り分けられた用途を羅列しておきます。
何となく個性が出ているような気がします。
ナラの用途:家具、造付け造作、船舶内装、車両、運道具、洋酒の樽など
ブナの用途:家具(洋風家具・曲木家具)工作道具類、玩具、運道具など
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ナラとブナ、どちらの方が家具に良いかの問に対する答えは難しいですね。
椅子やテーブルの足のように、ムク材を使った個所はナラの木目が綺麗ですが、曲木細工のチェアーはブナの方が良いでしょう。
テーブルトップは、杢目を生かして年輪の模様の美しさを買うなら、ナラと言うことになるでしょう。
ここから先は、あくまでも購入者の好みの問題だと思います。
お礼
ナラとブナ、それぞれ特徴で用途が違うんですね。 初めて知りました! とっても参考になりました。 Eivisさん、詳しい回答ありがとうございました。<(_ _)>