- ベストアンサー
お世話になります。
お世話になります。 毎回聞いてばかりで恐縮ですが、また教えて下さい。 ブラックウォーターにした際に、飼育できる水草(水中葉)にはどんな種がありますか? シダ類は大丈夫でしょうか? 宜しくお願い致します。
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
観賞魚水槽での育成を目的とし販売されている水草に、ブラックウォーターでは育てられないモノは無いと思います。 ブラックウォーターの問題点は、照明の光量を減衰させるため、背の高い水槽では、光量不足を加味した照明器具を使う必要があります。 また、水草が青々しく美しく見えない、見た目の問題もあります。 十分な光量があれば、ブラックウォーター(赤系の茶濁り)が水草の育成に問題になることはありません。 ブラックウォーター(赤系の茶濁り)は、光の波長的には、植物の光合成にとって尤も重要な波長です。 ・水草の光合成と成長の関係については下記をご覧ください。 <=(紫外線)=(青~青緑色)=(緑~黄色)=(橙~赤色)=(赤外線)=> 個々の波長と水草の関係を、ご説明します。 ・波長:400nm以下(紫外線) 紫外線は基本的に植物には有害で、特に280nm以下(殺菌線)は短時間で水草を枯らします。 ・波長:400~500nm(青~青緑色) カロチノイド、フラビン蛋白、リボフラミンなどの色素に作用し、植物が光の方向に曲がっていく屈光性やそのほか形態形成に大きな効果があります。 青~青緑色は植物の形態を正常にし「背を低く、葉を厚く」する作用があり、赤色光(600~700nm域)に次いで光合成作用において重要な波長です。 ・波長:500~600nm(緑~黄色) 人間の眼には、最も明るく感じる波長ですが、実は、光合成や形態形成には無関係です。 ・波長:600~700nm(橙~赤色) 葉緑体(クロロフィル)が、この波長の吸収した光エネルギーによって、二酸化炭素と水から炭水化物(水草の体)が合成されます。 日の長さ(昼と夜の時間の相互関係)が、水草の開花や結実などの植物生理に大きく影響する波長でもあります。 つまり、光合成、日長作用ともに最も重要な波長域です。 ・波長:700nm以上(赤外線) 光合成の作用スペクトルは、植物体内において、葉緑体の吸収極大(660nm)より長波長側では急激に減少します。 ところが、青色及び赤色光の放射に近紫外線を加えると光合成がさらに促進されます。 この効果をエマーソン効果と呼びます。 ただし1000nm以上では熱作用となり、水草の細胞を破壊します。 水草を元気に栽培飼育するには、水質や肥料の他に、適正な波長の光を準備できているか考慮する必要があります。 1・成長が遅いようならば、(橙~赤色)の色域のランプに交換や追加してみる。 2・どうも、ヒョロヒョロ成長してしまう場合は(近紫外~青~青緑色)の色域のランプに交換や追加する方法などがあります。
お礼
こんばんわ。毎回毎回丁寧なご説明本当に感謝します。 十分な光量で青赤系のスポット入れれば飼育可能ですか!!! 今まで、光の事については、光量=多ければ良い/光色=好み(趣味)だと思っていました^-^; 十分に理解出来ました。 今回も有難う御座いました。