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脳血流検査について
- 脳血流検査の費用や病気について知りたい
- 脳血流検査の必要性と症状について
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【脳の血流で心の病診断―今月から先進医療に。うつ病など精度7~8割「光トポグラフィー検査」】 うつ病患者が急増しているが、診断は問診に頼っているため誤診も少なくないようだ。最新鋭の検査装置を使って脳の血流を調べ、精神疾患かどうかを診る試みが、4月から先進医療として認められた。誤診を回避したり治療方針が立てやすくなったりなどの利点があり、将来、心の病の診断は大きく様変わりしそうだ。 この検査装置は「光トポグラフィー」。体に害のない近赤外線を脳の前頭葉部分に当てて、頭の表面から2~3センチメートルの深さにあたる大脳皮質の血流を測定する。正常時や病気の種類によって血流のパターンが異なる特徴を生かして診断をする。 ◇問診の弱点カバー 首都圏に住む60代の主婦Aさんは約7年前、「さびしい」「やる気がなく家事ができない」といったうつ症状を訴えて精神科を受診した。うつ病と診断されて治療を始めた。いったんよくなってもまたすぐに悪化するといった状況が続いた。ひどいときは「死にたい」と思うこともあった。 数年前、研究段階にあった光トポグラフィー検査を受けた。血流から、うつ状態とそう状態とを繰り返す「双極性障害」の血流パターンが見られた。双極性障害に有効な薬も処方してもらったところ、うつ症状も少し落ち着いてきた。その後、症状に波はあったが、今では日常生活にほとんど問題のないほど回復したという。 うつ病やそう極性障害、統合失調症、適応障害などの心の病は一般的に精神科や心療内科が問診によって診断する。うつ症状などはどの病気にも見られるため、Aさんのように誤って診断され、間違った治療で症状が悪くなることもある。特に双極性障害の場合、そう状態は「調子のいい正常な状態」と考えがちで、問診では見落とされるケースも少なくないようだ。 ◇血流変化その場で 東京大学付属病院の笠井清登教授(精神神経科)らは2003年、問診後に光トポグラフィー検査を併用する有効性を調べる臨床研究を始めた。これまでのべ約500人に実施した結果、「7~8割の精度で確定診断が可能になった」と話す。 光トポグラフィー検査を記者も実際に体験してみた。15分程度の説明を受けた後、いすに座ってヘルメット型のセンサーを頭にかぶる。痛みや圧迫感はほとんどない。検査中、磁気共鳴画像装置(MRI)のように横になる必要もなく、大きな音がすることもない。 正面のディスプレーを見ながら指示に答えていく。最初に「あ、い、う、え、お」と数回繰り返す。脳が落ち着いているときの血流パターンを計測するためだ。次に画面に「え」と表示され「えで始まる文字を挙げてください」と言われた。約20秒間、「えのぐ」「えんぴつ」と次々と単語を上げていった。脳が活性化し血流が増えていく。うつ病なら血流の増加が小さくなり、双極性障害では増加にかかる時間が遅くなるそうだ。血流パターンはその場ですぐにわかる。「とくに問題ありません」だった。 先進医療として認められたとはいえ、光トポグラフィー検査はまだ研究段階。群馬大学の福田正人准教授(神経精神医学)は「今後、よくなったり悪くなったりといった症状の変化も見極められるようになれば、治療に大いに役立つだろう」と話す。 光トポグラフィー装置は1台数千万と高価だが、MRIなどと比べれば導入しやすい。うつ症状を訴える人の8~9割は最初に内科を受診するといわれており、「今後は光トポグラフィー検査が、専門医以外がうつ症状を見極めて精神科に紹介する際の判断材料になる」と笠井教授は期待している。 ▽先進医療 最新の医学や最先端技術を取り入れた医療で、厚生労働省が承認する。研究段階の側面があるため、健康保険は使えないが、関連の検査や診察は保険適用となり、例外的に混合診療が認められている。 多くの場合、一部の大学病院で実施される。光トポグラフィーを使ううつ症状診断の費用は1回約1万3000円。現在は東大病院や群馬大病院などが準備を進めている。
お礼
御回答有り難う御座います。 凄いですね。 思わず印刷しました。 現役のお医者さんか、研修医 もしくは、大学院か何かの研修生 かな・・ とお見受けしました。 費用は意外と安いんですね。 MRIの方が高い?!