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<ドット>と<ピリオド>
ここ数年,ラジオやテレビの番組内で,メールアドレスやURLを紹介される機会がとても多くなりましたね。ところがその「区切り」である<.>。これを「ドット」と読んでいるマスコミ関係者が多いのには少し疑問を感じています。 私の認識ではそれは「ピリオド」なのであって「ドット」は<・>なんじゃないの?・・って聞くたびにいつも思ってしまいます。(点の位置が真ん中なのが「ドット」下なのが「ピリオド」)この間なんかラジオのお姉さんが「ジェイウェイブ・・アットマーク・・・ピリオド・・」とちゃんと読んでいたのに,ディレクターか誰かに注意されたのか,あわてて「ドット」などと読み直したりしていました。 私はピリオド(本来はピリオドが間に来ることはなくて,文章の最後に来なきゃいけないものなんですけどね^^;)が正しいと思うのですが,このまま間違って定着してしまうのもなんだかなぁ~~~という感じで釈然としません。 正式な読み方は私の認識で正しいのかどうか,また正しいとしたら今後「ピリオド」を定着させるために何か打つ手はあるのか・・。 アドバイスをお願いいたます。
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私なりに整理してみました。 まず,コンピュータ用語ではなく,日常用語としての言い方について。 句読点として文末に打たれたり略語(Mr.など)に打たれたりする「.」は,period(主にアメリカ)あるいはfull stop(主にイギリス)といいます。通常の文章で,この記号をdotと呼ぶのはあまり普通ではありません。(まあ,dotといえば,広い意味では「点」全般を指しますので,間違いではないでしょうが。) また,「ドットはまん中に位置する点(中黒)を指す」という考え方は,おそらく英語圏にはないと思います。というより,日本語のように「・」で並列を表すという用法そのものがありません。また,iやjの点もdotとよびますが,これらはまん中ではなく上のほうにありますよね。 箇条書きの頭のところに,やや大きめの中黒が使われることがありますが(Wordで箇条書きボタンを押すと出てくるあれです),あれはbullet(直訳すれば弾丸)といいます。 次に,この記号をアドレスやURLの区切りに用いた場合の読み方について。 今から10年近く前,まだ日本にプロバイダなどというものがなく,インターネットという言葉がようやく一部の(日本の)コンピュータ雑誌に載るようになった頃,アメリカではすでにこの記号をdotと読んでいました。 おそらく,periodは(質問者や他の回答者の記事にもあるように)文末という印象が強く,途中にあると違和感を覚えるのかもしれません。 また,pe-ri-odの3音節に対し,dotは1音節ですから,簡潔だという点も好まれたのでしょう。 当時は,日本のアドレスは大学や一部の企業に限られていましたが,co.jpやac.jpなどの点は(ドットと読む人も多少はいましたが)どちらかというとピリオドのほうが多かったような気がします。 やがて,インターネットが日本でも普及するにつれて,テレビやラジオでアドレスが読まれることも増えましたが,最初はほとんどがピリオドでした。 なぜ日本では当初ドットよりもピリオドのほうが使われることが多かったかははっきりしませんが,おそらく ○「ピリオド」という言葉は,日本でも外来語として古くから使われており,ピリオドといえばこの文末の点を指すことがほとんどなので,意味が非常に明確。 ○一方,「ドット」という言葉は日本語(外来語)としてなじんでおらず,聞いた時に意味の曖昧さが感じられた。 ということがあるのではないでしょうか。 英語では,これも既出のとおりperiodには周期や期間などから,果ては月経まで,いろいろな意味があるのに対し,dotは(これもいろいろ意味があるとはいえ,どの意味も)「点」を指すということでは共通していますので,日本語とは逆に,dotのほうが「意味が明確」と感じられるのでしょう。 これがドットに変わってきたのは,いくつかの理由があろうかと思われます。 ○アメリカ風の言い方が好まれるようになった。 ○ピリオドよりも言いやすい。(←ちょっと怪しい。periodとdotならdotのほうが簡潔だが,日本語(外来語)としてはどうだろうか。) ○ドットのほうがかっこいい。(と思う人もいたかもしれません。) などが考えられますが,最も大きい要因として,「ドットコム」(.com)という言葉の存在をあげておきたいと思います。 「dotcom business」(DotCom business)のような表現が英語圏で誕生し,それがそのまま「ドットコム・ビジネス」というカタカナ表記で日本の雑誌に載ったりするわけですね。 これはもう決まり切った言い方なので,「ピリオドコム・ビジネス」とするわけにはいかなかったのでしょう。 また,日本の会社などでも.co.jpだけではなく.comドメインを取得するところが増え,dotcomという言葉がさらに身近になっていった。 そういった流れの中で,ピリオドよりもドットと読まれることが増えてきたのだろうと思われます。 そんなわけですので,私見ではそんなに無理をして「ピリオド」を定着させなくてもいいんじゃないかなあ,と思いますが,どんなものでしょう。 「英語圏にはピリオドという読み方はありません。」という回答が物議をかもしていますが,文末の句読点を指す日常用語としての言い方なら当然英語圏で使われています。 アドレスやURLの区切りに関しては,最初から…と断言は出来ませんが,少なくともかなり早い段階からドットであり,ピリオドとは読んでいなかったように記憶しています。 あと,別にビル・ゲイツのまわし者でも何でもないのですが,文中にピリオドを打ったのはマイクロソフトが最初というわけではなかったと思います。 MS-DOSはファイル名やディレクトリ構造などの表し方に関して,unixを参考にしているところが多いのですが,unixでもピリオドはよく使われています。(ただ,拡張子という考え方はなく,ファイル名をいくつかの単語に区切りたい時に使える文字の一つ,にしか過ぎないので,「nantoka.tar.gz」のように「拡張子」が2つ以上つながったようなファイル名も使われることがあります。) また,汎用機でよく使われているIBM系のOSでも,メンバ名を表す時の区切り文字としてピリオドを使うシステムを見たような気がします(この項自信ナシ)。 (長くなってしまってすみません。記憶に頼って昔話を書いていますので,記憶違いなどあったらご指摘いただければ幸いです。)
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- shredder
- ベストアンサー率26% (27/103)
ズバリ ドットです。 英語圏にはピリオドという読み方はありません。 でもこんなことどうでもいいじゃないですか? 送った相手がわかれば良いんじゃないんですか?
お礼
ドット・・で正しいというご意見をいただきましてありがとうございます。専門家の方と言うことですが,分野を教えていただけますか?。 また「ピリオド」と呼ぶのはどの言語圏なのでしょうか?。ご存知でしたら教えてください。 また,私はこれをどうでも良い問題とは捉えていないのです。確かに相手に送信場所,あるいはURLを教えることだけが目的でしたら,読み方は「点」でも「チョン」でもいいと思うのですが,正しい呼び方で統一するべきだと思うのです。
- setera
- ベストアンサー率38% (29/75)
そういえばHPアドレスをラジオで言い始めた初期って結構色んな言い方がありましたね。ドット、ピリオド… 私は一度ラジオで「点」というのを聞いたことがあります(さすがに「テンはちょっと」と思いました)。 専門家ではないので個人的な見解ですが、言語としてとらえた時"."はピリオドとなりますが、コンピュータ用語としてとらえた時"."はただのピリオドから「ドット」という呼び方に代わります。ドットはコンピュータの描画において最小単位なので。 HPアドレスはばりばりコンピュータ用語なので多分「ドット」に読み直したのではないのでしょうか。ピリオドだと「文末」という別の意味も含んでいるので。
お礼
実は私も「ピリオド」という呼び方そのものには抵抗があるんです。日本語で言う<。>「まる」と同じことですから。日本のみで使うのでしたらむしろ私は「テン」のほうがしっくり来るかな・・って実は思っていました。でも「テン」も本来は「,」ですからね~~~。ややっこしいですね^^;。コンピューター用語で「.」をドットと読んでいるのでしたらたぶんそれが正解なのでしょう・・。描画における最小単位としてのドットですとある一定の面積内に存在する点の集まり・・画像の解像度とも関係するものと解釈しますが,その意味ですと今度はグラフィックで使うような用語の気もして混乱してきました。
- sesame
- ベストアンサー率49% (1127/2292)
はい、reikoikegamiさんが正しいです(^^) "." は「ピリオド」ですね。 ただし。じゃあ「・」がドットか?というと、どうも欧文の表記にはナカグロという概念がないらしくて、"dot" というと、i や j の上の点、または音楽の付点音符の点などのことを指すらしいです。「語と語をつなぐ点」ではなく「文字に付加された点」というニュアンスですね。 ただ、ネイティブの米国人が、ドメインの "." を "dot" と言ってるのを聞いたことがある気がします。 意外と海の向こうでも定着してるのかも…? >>今後「ピリオド」を定着させるために何か打つ手はあるのか・・。 あちこちで使いまくって普及させましょう(笑)。
お礼
さっそくのご回答,ありがとうございました。二つあとの方の回答に「ドット」と言う読み方が正しい,とおっしゃられている方がいらっしゃいますので,意見は分かれましたね。同じ点でも文章の最後にあるのがピリオド,真ん中辺で使われるものがドット。その二つが見た目に違う記号になってくれていれば分かりやすかったのだと思いますが・・。 正しいほうを使いまくって定着できるかどうか,やってみましょう^-^。
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お礼
大変詳しい解説をありがとうございました。特に「言いやすい」あるいは「かっこいい」「アメリカ的」であるから・・というのは説得力がありますね。コンピューター時代になったことで新しい読み方が一つ生まれた・・という気がしました。 どうもありがとうございました。