乾くるみの『スリープ』を読みました。帯に『驚愕の真相がラストに待ってい

質問

乾くるみの『スリープ』を読みました。帯に『驚愕の真相がラストに待っていた』と書いてあるのですが自分には何がそうなのか分かりません…
誰か教えていただけませんか？
よろしくお願いいたします。

回答No.2

tentotante

失礼ですが、そのまま読まれていれば分かるはずですが・・・
または科学の解説を少し飛ばしてはいないでしょうか。
全てしっかり読んで理解する事で、分かるのではないかと思います。

回答No.1

sugarage

まあ、人によって驚きのポイントは違うと思いますし、帯にあった「驚愕の真相」というのも一書店員の意見ということですので、必ずしも一般的な意見ではないかもしれません。
とりあえず私なりの意見を述べさせていただきますが、ネタばれなしでは説明できないのでちょっと間隔をあけてから書こうと思います。

一番のポイントは、後半で開始される、それまでの流れをぶった切る唐突な第2ストーリーの開始にあります。通常ではありえない展開に対して、読み手はなんとかして合理的な説明をつけようとして様々なトンデモ解釈を予想するはずです。（わたしもその口でした。）いわく多元宇宙論、いわくバーチャルリアリティ、挙句の果ては夢オチか？それとももっとストレートに何らかの叙述トリックがまんまと仕込まれていたのかと。
これに対して作者は、予想の斜め上方をいく、ミステリー的にみてもきわめてフェアといえる解決を提示します。同時にそれまである意味「眠れる森の美女」を地で行く、ある意味メルヘン的な純愛ラブストーリーが、突如グロテスクな人間の欲望物語に反転するわけで、これこそがこの小説のキモといえる驚愕の真相と言えるのではないかと思います。

また、冷凍睡眠といった、ある意味きわめてわかりやすい概念を目眩ましに使いながら、まったく別の科学技術の応用がメインのトリックとして非常に上手く使われている点にも注目すべきでしょう。

私の感想としてはこんなところでしたがいかがでしょうか。