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トロン技術者認定試験の対策テキストはありますか?
- 上司からトロン技術者認定試験を受けるように言われたが、組み込み系の経験がない。
- 高得点を取ることが目的ではなく、将来部下にトロンを教育するため。
- 対策テキストや参考書、過去問、公式サイトの参考資料などを探している。
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以前、μITRONを自作のCPUボードに移植したことがあります。 トロン技術者認定試験は以前はなかった(一般公開されていなかった)ので受けた事がないのですが、興味があったので調べてみました。 過去問を見てみると、プライオリティーの高い順に ■ T-Kernelの仕様 ■ C言語の仕様 ■ 組込用マイコンのハードウェアの基礎知識 のようです。 1. T-Kernelの仕様について 試験はT-Kernelの仕様についての知識に関する物がほとんどで、特別に応用問題(例えばソフトウェアの実行中にタスクの優先順位を切り替えるとどういう問題が発生するのか?とか)、インプリメント(実装)に関する知識は要求されない問題です。従って、試験対策としては、T-Kernelの仕様を完全に理解するということが中心なので、特にテキスト等は必要ないと思います。 OSの仕様を完璧に理解しているということは、ソフトウェアの設計にとても重要な事ですから 坂村氏が「現場ですぐに役立つことを狙っている試験」と言われている通りのものです。 http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Interview/20080903/314095/?ST=develop&P=1 従って、試験対策というのは仕様の暗記が中心となります。 T-Kernelの仕様そのもの理解は、基礎的なOSの知識があればOKなので難しくはないでしょう。 専門誌が発売されていますが、その中でもトロン技術者認定試験の対策が連載されているようです。 http://www.personal-media.co.jp/book/tw/tw_index/259.html 2. C言語について 試験の問題はC言語で出題されています。従ってC言語が少なくとも読める事が必要になります。現在でも組込用のソフトウェアの製作現場ではC言語がメインですから、当然だと思われます。 >CやJAVAなども一応は使えます。 との事ですから、特に問題はないでしょう。 3. 組込用マイコンのハードウェアの基礎知識について 問題を見る限り、マイコン(特に入出力)についての基本的な知識が要求されるようです。ハードウェアといっても電気に関する知識ではなくて、マイコンの論理的動作が中心になります。分岐予測のミスによる無効なIOのアクセスの発生の問題など、なかなか良い問題が出題されているようです。WEB系のソフトウェア技術者ということで、この方面の知識がないと満点は獲得できないと思います。 この方面をきっちり学習するのであれば Computer Organization and Design : David A. Patterson ,John L. Hennessy 箸 という本が定番(スタンフォードやMITの教科書)なのですが、完全な読破に半年はかかります。古い第3版であれば、日経BP社から「コンピュータの構成と設計―ハードウエアとソフトウエアのインタフェース」というタイトルで日本語版が出版されています。もう少し易しい参考書ということであれば、残念ながらお薦めの本を知りません ><