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牛と馬の違いは?
自動車や耕運機ができる前までは、よく牛や馬に農耕をさせたり荷物を運ばせたりしてましたね。 労働をさせるとき、牛と馬はどう違うのでしょうか? 長距離を早く移動したいときは、足の速い馬が向いていたということは分かります。 では、重い荷物を背にして山道をいくときや、馬鍬を引かせて田んぼを起こすとき(これはどちらも使われたようですが)などはどうだったのでしょう。 力の強さ、従順さ、育てやすさ、飼いやすさ、山道を歩く能力、購入時の価格差など、どんな違いがあったのか教えてください。
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「力の強さ、従順さ、育てやすさ、飼いやすさ、山道を歩く能力、購入時の価格差」 もちろんこれらは牛と馬とで違うのでしょうが、一番重要な点は次の二つです。 1)飼料コスト 牛と馬では、消化吸収能力がかなり違います。馬はたしかに草食動物としてセルロースを分解できるのですが、牛と違って反芻することができません。それに対して牛は一度食べたものを胃から口に戻し咀嚼、という形で反芻を繰り返すことでほとんどの栄養素を消化吸収してしまいます。(馬の胃は1つ、牛の胃は4つ) そのため、労働に対する飼料のコストとしては牛の方が効率がよいため、農耕につかう家畜としては牛のほうが概して優れていると言えます。 2)馬糞は暖かい その消化吸収能力の裏返しとして、糞に違いがあります。牛糞は栄養素をほとんど牛に吸収されていますから、その糞は常温になります。それに対して馬糞では排便後も微生物が活発に活動を続けているので、排便後もホカホカの状態が続きます。糞は当然に肥料として使われましたから、水田の水温を上昇させることが出来ます。 一説には馬糞を使うか牛糞を使うかで、水田全体の水温が一度も差が出たといいます。たかが肥料で水田全体の水温がそれほど上がるとは簡単には信じられませんが、事実だとしたら極めて大きな差でしょう。 農耕用の家畜として関西以西では牛が、関東以北では主に馬が用いられて来ましたが、以上の二つが主たる要因だとされています。つまり寒い地方では水温を高めるために馬を用い、暖かい地方ではその必要がとくに無いためコストに優れる牛を用いたというのです。 もちろん、馬糞の水温上昇効果についてはっきりと意識していたとは、到底おもえません。しかし寒い地方では「馬をつかうと作物が良く育つ」という経験則が自然と生まれ、それが取り入れられていったことは十分推察できます。 最後に、牛を農作業に使っていたときの話、および馬と反芻動物の食物消化についてリンクを張っておきます。 http://members.jcom.home.ne.jp/ogiwara1/amagawa.htm http://www.equinst.go.jp/JP/arakaruto/colum14.html
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- iwatemusume
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かつての日本では、動物の力を借りた生活が基本だったようです。今では機械が中心ですが、昔の人々は馬や牛をさらに用途別に形や大きさ、気性を改良しました。(搾乳をメインとしたホルスタイン・卵生産を中心としたクレボン等々・・。) 労働での牛と馬の使用差はありますね。 平安時代の日本には、今のようなサラブレット馬や農耕馬はいなく、背の小さく力もさほどない小ぶりな馬だけだったようです。そこで早さはなくても力がある牛に車(牛車)をひかせました。 また、なだらかな長い道を行くのに馬は必要ですが、険しい山を越えたりする山道(当時はほそうされた道路はありませんからそれが普通)がほとんどでした。 そうゆう場合に馬だと足が細く重い荷物を持たされたために、道中に足を折ってしまうなどアクシデントがおこるので、そのような場合にも牛を使ったようです。 当時は馬よりも牛が珍重されていました。 田を起こす時は馬が多かったと聞きます。しかし、やはり牛のほうが高価だったので、金額面では馬のほうがよかったのでは・・。 力強さはやはり牛でしょうね。従順さは、どちらもその種の特質を持った性格かと。もともと牛はおっとりしていますし、日本馬も海外馬と比べれば多少野性味も残っていますが馬本来のおだやかな性格でしょう。 飼いやすさはどちらも同じでしょう。岩手には「曲がり家」という家が古くからあり、動物と一つ屋根をともにしていました。 食事の量は牛の方が多くなると思いますが、貧しい昔では十分な量はなかなか用意してあげられなかったでしょうね。 私が知っている限りではこんな感じです。お力になれたでしょうか?
お礼
以前、福島県原町市で馬の行列を見たとき、牛のようなガッチリした馬もいればサラブレッドのように大きくて足の細く長い馬もいて感心しました。 馬も牛と同様に改良されてきたのでしょうね。 貴重なご教示、どうありがとうございました。
http://group.lin.go.jp/data/zookan/kototen/nikuusi/n421_3.htm によると寒冷な土地では耕す速度が速い馬の方が良いそうです、 また東日本では火山灰地が多く土地が柔らかめなのに対し、 関西では土地が堅い為より力の強い牛が必要であったとも聞いてます、 それと農業とは関係ありませんが、 旧日本軍は工場で作った戦闘機の試験飛行で飛行場に運搬する時に牛を使っていたそうです、 馬では運搬速度が速すぎて飛行機に悪影響を与えるんだそうです(名古屋の工場から岐阜県各務原飛行場までトボトボ運んでいったそうです)。
お礼
やはり足の速さと強さの違いがあるんですね。 ありがとうございました。
- adjective
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私の家にも昔は農工ように牛を飼っていたそうです。 なんで馬じゃなかったのと聞くと。 うちの田圃は深い(水分が多くぬかるんでいる)ので脚の長い馬はむかなかったっと言ってましたよ。
お礼
すごくよく分かる気がします。 ありがとうございました。
- adelaide
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こんにちは! 戦前、軍馬の売買をしていた祖父が、戦後は牛に転向しました。馬が好きでしたので、ずっと馬を扱っていたかったのでしょうが、需要が無くなってしまった訳です。 騎兵の為の「軍馬」は聞きますが、「軍牛」って聞きませんよね? 馬は頭が良いとも聞きます。 そういった知能的な差が大きいのではないでしょうか? ほんの少しでもご参考になれば・・・。
お礼
ありがとうございます。 確かに馬は頭がよさそうに見えますね。
お礼
なるほど・・・ 大変よくわかりました。 ありがとうございます。