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電気自動車の普及と経済の関係
電気自動車の普及と経済の関係 自動車産業はとても裾野が広く、経済に大きな影響をもたらしていますが、電気自動車になるとごっそり部品が減って規模が縮小すると聞き及びました。 実はこれが理由で普及が進まないとも。 自動車屋さんも、メンテが減れば減収ですよね。どのような移行がなされると思われますか?
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デジタルカメラの普及で、従来のフィルムの現像や焼き付けを主とする「写真屋(ミニラボ)」はずいぶんと減りました。でも、完全に消えたわけではありません。逆にデジタル化を早く取り入れ、デジタル写真の焼き付けや加工(いわゆるデジタルラボ)、あるいはデジタル化しても素人にはまねのできない撮影やアルバムの作成などに力を入れたりして、着実に業績を伸ばしてきた店もあります。また、フィルムにはフィルムの捨てがたい良さもありまして、根強いファンもたくさんいます。 カメラメーカーも、紆余曲折の末に電気メーカーに吸収された例もないではないですが、それぞれに持ち味を生かして生き残りを図っています。最近は、可動部の全くない一眼カメラも出てきましたから「精密機械」としてのカメラはどんどん衰退するでしょうけど、「光学機器」としてのカメラはむしろこれからと思われます。 自動車も同じようなものではないでしょうか。オイルやその他エンジン回りの補修部品等は不要になりますし、何よりガソリンがいらないんですから従来のガソリンスタンドはどんどん減ってゆくでしょう。でも、タイヤ、ブレーキ、ステアリングは今までの車と何も変わらないし、むしろ、モーターとバッテリー、それにコントローラーはそれこそ素人には手に負えない代物ですから、これらについてちゃんとついてゆくところはきちんと生き残るでしょうし、まだまだ電気自動車にはガソリン車に及ばないところがたくさんありますから、ガソリン車がなくなることもないでしょう。それだけに、生き残るガソリンスタンドにはもっともっと技術力が要求されると思います。 ところで、実はいまだに電気自動車の効率は、ハイブリッド車以上であるとも言い切れないのです。電気の「原単位」をどうするかでだいぶ変わるのですが、火力発電所の発送電効率と、公表されている市販の電気自動車のエネルギー効率を考えると、むしろ今の時点ではハイブリッド車のほうが優位とすら言えます。電気自動車は夜間電力(要するに原子力発電所)や自家発電の電力を使えることを考えると違う効果もありますから一概には言えませんが、巷間見かける「電気自動車万歳」的な意見には、少々首をかしげています。 結局のところ、確固たる技術を持ち、広い視野を持ち、本質を見極める目を失わなければ、メーカーもユーザーも生き残るでしょうし、怠れば滅ぶでしょう。
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技術革新によって昔必要だった仕事も不要になり、潰れていった会社に消費されていた資源(人材やら土地やら資本やら)が新しい産業に移って新陳代謝が進むことはけ経済の自然な流れです。ここ数年日本がやっているように、「しぬべき」企業を無理に延命すると経済がいつまでいっても好転しないことになります。 自動車がエンジンから電気に換わったら、エンジン屋だの触媒屋だのはなくなって、高度なパワーエレクトロニクス基盤やら、電池屋なんかが出てくるわけです。 電気自動車の普及については… 今の電気自動車って100キロ走れないし、充電に一晩かかるし、高いし(車体価格3倍!)、定期的にかなりの金額掛けて電池交換しないといけないし…。個人的にあなたが自分の金で買いたいと思います?
お礼
ありがとうございます。 問題はメンテナンス性の向上ですよね。 ホイール内装のメンテナンスフリーなモーターだったり、タイヤの摩耗を著しく改善する制御技術だったり。制御系が1000円にもみたないサウンドカード程度の代物で間に合ったり。 20年保証とか普通についたりして。車検の間隔も値段も変わる事でしょう。 昔、自動車電話というものがありました。かっこいいなーエリートだなーと思いました。今も私は電気自動車にはステータスを感じます。 そして20年後、スマートフォンを個人で持てる時代です。技術革新は、前提条件をことごとく覆してくれます。
- cat-food
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電気自動車が普及すれば、部品点数が減って自動車産業自体の規模が小さくなる可能性はあります。例えばプラグメーカーの仕事が減ってモーター部品の仕事が増えるというような産業構造の変化が起こる可能性は十分あります。 しかし、そのような産業構造の変化を避けるために電気自動車の普及が進まないという意見には賛同できません。日本は資本主義国ですから産業の興亡はいつも起こっていることで、ある産業を守るために技術の進歩を遅らせるということはありえません。そんなことをすれば、旧ソ連のように世界から取り残されることになるでしょう。せいぜい、没落する産業を安楽死させる政策がとられる程度です。(ISDNのことは勉強不足でよく存じませんが、少なくとも「不必要と分かっていたのに普及政策が採られた」ということはなく、ADSLが普及したので結果的に不要になったということではないでしょうか。) 現実には、電気自動車はNo.2の方がおっしゃるように、バッテリーの能力が弱く、エネルギー密度が、実はガソリンの100分の1しかないのです。これが電気自動車の普及を妨げてきた、またこれからも妨げる一番の原因です。(例えばリチウム空気電池が実用化されたとしても100分の1がせいぜい90分の1になる程度でしょう。) 電気自動車はようやく、今年から一般販売がはじまったばかりです。販売台数が損益分岐点に達しなければ、日産も三菱も電気自動車をギブアップしてハイブリッドに移行する可能性だって十分あるのです。 ハイブリッドも普及するまで10年以上かかっています。燃料電池車も計画通りには普及しませんでした。電気自動車が普及することを前提に話をするのはまだ早すぎると思います。
お礼
ありがとうございます。 ただバッテリーの問題は解決されるでしょう。おそらく重さ100kg 以下で、1000km 以上走れて100km/l 以上の燃費性能で、10分以内に充電できるバッテリーが普通にホームセンターで売られる時代が来るはずです。それもかなり近い未来に。 むちゃくちゃ言ってますが、技術革新はそれを上回ったりする事がザラにありますよね。 まだ私は、車が空を飛ぶんじゃないかとすら思ってますし・・・。
- trajaa
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>実はこれが理由で普及が進まないとも。 そうかな? 現在の電気自動車(ある意味ハイブリッドも)は、バッテリーが最大のネックなのではないですか? 発売予定のリーフ?なんかも、車両価格のかなりの部分をバッテリーのコストが占めるとも聞きます。 リチウムイオン電池の材料も高価ですし、製造のコストも嵩む、そう言ったバッテリーを多量に積載しないと長距離走行は出来ない。 そのために、自動車メーカーは製造コストと販売価格とのギャップを埋める方策に苦慮している。 更に、そのような高価なバッテリーを積んでも、現行の内燃機関エンジンをもつ車両に較べると連続走行可能な距離が短い。 更に、現行の車両は全国に1万箇所2万箇所あるガソリンスタンドで、燃料を補充すれば更に走行距離は伸びる。(燃料補給に要する時間も5分とか10分) 一方の電機自動車の場合、家庭用のAC電源では充電完了までに一晩中必要だったり、短時間で充電できる急速充電器は日本国中にほんの僅かな地点しか整備されていない。その拡充の方法もまだ模索中。 卵(電気自動車が増えるの)が先か?鶏(町中の充電設備)が先か? そう言うジレンマを解消しない以上、ハイブリッドカーなどの様な方式を取ってバッテリーの更なる改良と電気駆動方式に関する技術開発を進めるしか無いのでは?
お礼
ありがとうございます。技術的な問題ですね。 ただ2020年に実用化とも言われている「リチウム空気電池」もありますし、諸外国では既に電池に保証を付けたり、近い将来解決されるはずです。 さらに低燃費となれば間違いなく相当な需要があるはずですし・・・。 NTT が電話回線からひかりに移行する際に、不必要なISDN の普及を行いました。既得権益を少しでも延命する手法でした。 ハイブリッドも、どこか似たような感じがします。もちろんそれが悪い事とまでは言いませんけど。
- debukuro
- ベストアンサー率19% (3634/18947)
人口が減少傾向にありしかも技術職は好まれないようなので仕事が減っても困らないと思います
お礼
確かにおっしゃる通りですね。ただ関連企業も含めると、影響はそれだけにとどまらないと思われますが・・・。
お礼
ありがとうございます。 カメラの例は大変分かりやすかったです。私の近所にもカメラ屋さんはありますが、生き延びてます。ただ跡継ぎは居ませんがね・・・(どこもそうですが) ガソリン車が残るのもよく分かります。ただ価格は高騰するでしょうね~。ガススタンドなど、もう滅びの一途じゃないですか。セルフでない店を探す方が難しかったり。 中小企業を相手にしていると、何らかの形で自動車産業につながっていたりします。愛知県在住ですが、トヨタが風邪をひくと、周りはみんな凍死ですよ。経済が軒並みダウンします。 電気自動車になんてとんでもないっていうのが実情だとは思います。どちらにせよ関連企業の多くは滅びゆくのかも知れませんが・・・。