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日本の財政危機を考える:粗債務と純債務
- 日本は純債務でみると決して財政危機ではないとのことです。
- 政府債務を把握する指標には、「粗債務」と「純債務」という二つがあり、純債務がもっとも正確な表現であるとされています。
- 日本は財源に恵まれており、国家備蓄金や外貨準備などの資産があり、国民の預貯金も充実しています。これらの資産を活用することで、財政を健全に維持しながら国家を再興することが可能です。
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> 反論を唱える指摘があるでしょうか。どなたかご教示いただければ幸甚です。 とりあえず、現状が間違っているように思います。 財務省発表による日本政府の連結ベースでの貸借対照表(平成20年度なので21年3月末現在)によれば、政府の持つ資産は772兆円ですが、その内268兆円は換金性のない有形固定資産です(例えば道路を売るわけにはいかないでしょう?)。この他にも例えば棚卸資産などの非金融資産はありますが、ざっくりと言って金融資産は500兆円程度です。 負債の部を見ると、公債と公的年金預かり金と郵便貯金(郵便貯金も連結されていますし、郵貯からみれば負債になります)を合わせただけで、750兆円程度です。これだけで250兆円の純債務です。 政府単体(一般・特別会計の連結ベース)だと更に酷く、金融資産がざっくりと450兆円であるのに対して公債金が680兆円、年金預かり金は136兆円を合わせて816兆円です。これだけで360兆円ほどの純債務です。 これらは、年金預かり金という科目があることからも分かるように、これからの年金支払額については全く考慮されておらず単に預かった分を返すだけという仮定に基づいて計算されています。したがってこれらの純債務は、かなり控えめな額です。 ttp://www.mof.go.jp/jouhou/syukei/fs/2010.htm > 第一に「国家備蓄金」がある。・・・国債発行の担保になる。 この辺りは上記計算上考慮されています。 > しかも、国民の個人預貯金は1500兆円を超しており、過去数年間で年平均毎年30兆円も増加してきた。 これは政府のお金ではありません。 しかも1500兆円は預貯金ではなく金融資産全体であり、当然有価証券などを含んでいます。更に、負債が約400兆円前後あります。資産・負債差額は大体1000兆円程度です。因みにここ数年は減少傾向です。 おそらくは、菊池氏の見ているデータが古いのではないですかね? 全体に10年近く前のデータのような感触を受けました。
お礼
貴重なご意見、ありがとうございます。 大変勉強になりました。