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デンマーク戦で決まった本田選手と遠藤選手のFK、すごく感動的でした!

デンマーク戦で決まった本田選手と遠藤選手のFK、すごく感動的でした! サッカーに詳しい方に、この2つのFKを技術的な面から詳しく解説して頂けたらと思っています。 また、デンマークではとれなかったGKが非難されているという記事をよみましたが、 もっと調子のよいGKだったら防ぐことも可能だったのでしょうか?

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  • crop19
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回答No.1

サッカー経験者(GK)です。 まずは本田選手のFKから。 これは無回転のボールが不規則に変化してゴールに決まりました。蹴り出しの角度は高めで急激に落ちてさらに横にわずかにすべりました。あそこしかないというところへうまく変化してゴールに吸い込まれていきましたね。 元々彼は無回転で蹴る技術を持っていて得意にしていました。それに加えて今回のW杯で仕様れている公式球「ジャブラニ」がとても変化しやすい特徴を持っていることも作用しています。無回転のボールは蹴って少ししてから変化しだすので、あのゴールから少し遠目の位置というのも絶好の位置だったように思います。 蹴り方は、押し出すように蹴る、とよく言われています。 普通ボールを蹴ると、何らかの回転がかかってしまうものなのでこれは難しい技術ですね。私は蹴れません^^; それから遠藤選手。 これは意図的にカーブをかけて蹴る、オーソドックスなキックでした。 ジャブラニは変化しやすいと書きましたが、逆に回転をかけると変化しにくいという特徴も持っています。ややこしいですね。今回、FKでの得点が少ないのはこの「変化しない」特徴がキッカーを悩ませている原因のひとつだと思います。 回転をかけてFKを決めたのは今のところ韓国の選手と遠藤選手だけですが、そのどちらも最小限の回転しかかけていないように見えます。要するに力を入れるとすっ飛んでいってしまうボールなんですね。選手によっては今回のジャブラニを「ビーチボールみたいだ」とか「軽い」と評しています。 ルール上、公式球にはサイズや重さの規定があるので物理的にとんでもなく軽いわけではないのですが、素材などにおいて反発係数みたいなものが研究されて開発されているように思います。おそらくとても弾む、扱いが難しそうな感じが見てとれます。 遠藤選手のキックは、よりインサイド(足の土踏まず付近)で最小限の力で変化をつけて蹴っていますね。VTRを見ても変化はわずかで、コースをきっちり狙って蹴っているのがわかります。 さて、デンマークのGKセーレンセンですが、FKの2失点はそれぞれ致命的なミスがありました。 本田選手のFKでは、蹴られる瞬間、飛んでくるボールとは逆に一歩重心がかかっています。これではコースに気づいた時にはもう遅く、そこから反応しても届きません。ただでさえ不規則に変化しているのでなおさらです。 これはキッカーとの駆け引きもありますし、壁の作り方との関係もありますが、やはり蹴られる瞬間は重心は動かさないのが基本です。この場合はニアサイド(ボールに近いサイド)に来そうだという頭があって動いてしまったのかなぁという感じです。 それから遠藤選手の時は、これは完全に壁の配置ミスです。 ゴール正面、キッチリ並んだ壁は5人いました。問題は壁の人数と位置です。通常GKはFKの位置を把握して、ゴールの左右どちら寄りに壁を作るか考えます。この場合、セーレンセンから見て左側に壁を寄せて、自分は右に構えています。ということは自分の左に飛んでくるボールは壁で跳ね返す前提になるわけです。その壁が甘かった。 ゴールポストからFKのボール位置までの直線上から最低でも一人分は多く外側(この場合左)に配置すべきでしたが、直線上か、もしくは少し内側までしか壁がなかったように見えます。これでは「狙ってください」と言ってるようなもので、こういう場に出てくるようなキッカーなら絶対に狙ってくるでしょう。案の定、あそこしかないところへ蹴りこまれて失点しています。もちろん変化しづらいボールをしっかり操ってあそこに蹴り込んだ遠藤選手の技術があってのことは言うまでもありません。 それに一度本田選手に決められていて、二人とも蹴る構えを見せていたことも心理的に非常に有利だったと思います。少なからず「どっちが蹴ってくる?」という心理にはなっていたはずです。 いいフリーキッカーが揃っているということは、こんなところにも有利に働くんですね。 守る方はたまったもんじゃありませんけど(汗) 調子というよりは、冷静に判断していれば防ぐ確率はもっと上がったと思います。 長い駄文になってしまいました^^; これは私の個人的な考えですので、参考程度に思っていただければ… ボールにも触れましたが、同じように見えるボールも蹴ってみるとクセがあることがわかります。 私はまだジャブラニを蹴ったことはありませんが、一度蹴ってみたいですね。売ってますが、とても高いです…; ホントにGK泣かせの公式球ですね。

Goosoo
質問者

お礼

詳しい解説をして頂きましてありがとうございます! サッカーしろうとの私にもたいへん分かりやすく,参考になりました。 素人だと、すごい、入った!というだけですが、 こういう知識があると、ほんとに何百倍も楽しめますね。 残念ながら裏でやっていたオランダ戦を録画していたために、DVDはないのですが、ネットの動画を頂いた解説と共にまたじっくり見てみます。 少々お聞きしたいのですが、 2本めのFKの時に、本田選手は自分が蹴りたかったけれど、遠藤選手も蹴りたいと言ったために譲った、ということがニュースになってましたが、 これは遠藤選手が先輩だし、自分は既に1点決めていたから、という事以外に、 FKの位置や壁の位置、その他の状態からして自分よりも遠藤選手が蹴った方が良いという判断もあったのでしょうか? 本田選手聞くのが一番ですが、そうはいかないので・・・、 おひまなときにでもご意見をお聞かせ頂けたらうれしいです。

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  • crop19
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回答No.2

これは記事になっていましたね。 もし本田選手が決めていなかったら(どっちが蹴るかで)ケンカになってたかも、と本人の談話としてありました。 彼は自分が決めるという自信を持っていて、「オレに蹴らせろ」というタイプ。 彼はあの位置でも決められると思っていたはずです。が、1本目を決めていたから遠藤選手に譲ったということになったんでしょう。 ちなみにあのくらいのレベルになるとピッチ上では先輩後輩は関係なくなります。実力のある者は認められる世界です。普段はさん付けでも、試合中は呼び捨てになったりします。なので先輩だからというのはないでしょうね。 あくまでも私個人としてですが、遠藤選手だったから決められたと思っています。 ゴール前のあの位置(距離)は、前述した「変化球キッカー」には絶好の位置。本田選手のような「無回転キッカー」にはボールが変化するのにはちょっと距離が足りないでしょうね。

Goosoo
質問者

お礼

早速のご回答ありがとうございます! なるほど、実力のある遠藤選手だったからこ強気の本田選手もすんなり譲れたのでしょうね。 本田選手はこの大会で調子もよく大活躍、 そういう時っていろいろな面での直感も冴えているのではないかと思い、 ここは自分よりも遠藤選手にまかせよう、というひらめきが本田選手にあったのではないかと、 勝手に想像したりもしてます。 前回と今回頂いた詳しい解説、ほんとうに役に立ち頭の中がすっきり致しました。 回答のためにお時間をさいて頂きまして大感謝です!