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バイオリンの弓について
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>あんなに沢山の毛を張る必要性はあるのでしょうか? バイオリンの弓の毛は、馬のしっぽの毛を使いますが、全体の毛の量の半分を、生え際と先端との天地返しで逆にしてよく混ぜて使っています。 人間の髪の毛もそうですが、「毛」というのは表面がウロコ状で、一方には引っ掛かり、逆方向には滑るようになっています。したがって、アップボウのときとダウンボウのときの両方で引っ掛からないと音が出ないので、本来の本数の二倍の毛を使って、半分を天地返しにしているというわけです。 もし、馬の毛が往復とも引っ掛かる性質のものであれば、毛は半分で済みます。 また、斜めにして、毛のごく一部を使った場合は、美しいピアニッシモの旋律を奏でるのに適していますが、フォルテシモの場合は、弓幅すべてを弦に押し当てるようにします。 また、使用頻度の高い部分から磨耗して切れていくので段々にヤセて減っていきます。 最初は、ある程度の量がないと、頻繁に毛の張替えが必要となります。