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クリア塗装剥げ、アクリルラッカーで補修とその後は?
- シルバーメタリックの車のクリア塗装がはげてきた際の補修方法とその後のケアについて質問です。
- 安価なアクリルラッカーでの補修についても検討していますが、耐久性や長持ちのためのケア方法が知りたいです。
- 質問者は素人ながらコンプレッサーとエアガンを所有しており、ウレタンクリア塗料の使用は検討中です。アドバイスがあればお願いします。
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再度のご丁寧なお返事 ありがとうございます。 ソリッドをお勧めした訳は「シルバーが吹ければ一人前」と 言われるほど技術が必要になります。 以前説明させて頂きましたが、メタリックの「目あわせ」は大変難しいのです。 ガンと車の距離、角度、移動の速度、エアの圧力等々 プロが行なう場合でも親方しか作業させてもらえません。 メタリックのアルミ粉は微細な粉と言っても実際は多面体の結晶です。 それを技術で反射方向を決めます。 一度 缶スプレーのシルバーで雨戸の裏とか目立たない平面で試して下さい。 天気の良い日に見て頂ければ高い確率で縞々の塗装になってしまうと思います。 車の塗装膜は20ミクロンが基本です。 その厚さで目合わせを行うのは お勧め出来ないと考えてソリッドをお勧めさせて頂きました。 車に対しての愛着は痛いほど解ります。 私は長い事 車業界にいました。その時 仲間の板金屋で作業させてもらったんですが 最後は 結局仲間の社長に塗装の仕上げをしてもらいました。 車種はランドクルーザーの60系でブルーのソリッドでしたが・・・・です。 決して突き放す気持ちは有りません・・が 一度 経験してみるのも有りかな・・と考えています。 多少のムラは絶対出ますが「自分でやった」と言う付加価値で納得されるのであれば チャレンジする価値は有ると思います。 「失敗したら やり直せば良いや^^」くらいの気持ちで作業して頂ければ 楽しい経験になると思います。 塗装の耐久性ですが、最後は塗装技術との兼ね合いになります。 サフェを完全に乾燥させないで色を入れたらサフェのシンナー分が残ってしまい 耐久性は落ちます。 水研ぎの水分も耐久性に関係してきます。 板金屋では遠赤外線のライトで完全に乾燥させます。 早く乾燥すれば その分ゴミの付着も防げます。 目安は 目立たない所に説明させて頂きましたエンピツでひっかいて見て下さい。 乾燥が終わったと思うタイミングで消しゴムで消しても跡が残りません。 その後 つぎの作業に移れば耐久性は高くなります。 また、乾燥が完璧で無い場合「塗装のちじれ」と言う最悪の状態になってしまいます。 ちじれとは 乾燥しきって無い上から塗装を行うと前の塗装膜がシンナーで解けて 薄利してしまう事です。 そうなったら 乾燥を待って 最初の塗装の削りからやり直しになってしまいます。 一般的に十分乾燥させた状態で次の作業に移ればラッカー塗料でも3年~7,8年は持つはずです。 野外の鉄部分もその位もちますよね? 車体も鉄板ですから同じです。 ワックスは必ずメタリック用を使い、決して「XXヶ月ワックス賭け不要」などの ケミカル商品は使わないでください。そう言う商品は2液のウレタン塗装を前提に 開発されています。 あと 塗料を購入する時 一緒に「ストレーナー」と言う使い捨てのフィルターも購入して下さい。 ガンのカップに塗料を入れる時 ストレーナーを使わないとゴミが混入して ノズルの詰りが出る可能性が有ります。 最後にとって置きの裏技です。 カー用品店に「ラバーコート」と言う缶スプレーのゴム剤が有ります。 ドアの内張りを外し全体に軽く吹き付けて下さい。その時必ずドアの下部の袋状の場所の 水抜きの部分を掃除して下さい。 きっと ビックリする位 泥が出て来ます。水道水でジャブジャブ洗ってから乾燥させ ラバーコートを吹いておけば防音、防錆になります。 長くなって 申し訳有りません。結果として塗装の耐久性は材質より技術で差が出てしまいます。 また、当方のつたない答えをプリントして頂けるとは赤面至極です。 時間と手間をかけた分 車は長持ちします。 末永く可愛がって愛車とのお付き合いに少しでもお力になれればと思います。 また 途中 大変失礼な言葉使いがあった事をお詫び致します。 それでは失礼します。
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- kyomukairou
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ご丁寧なお返事 ありがとうございます。 ボンネットとルーフでしたら ソリッドカラーでの全塗装はいかがでしょうか? 外せるパーツを全て外し、あとは古新聞でマスキングでいけるとおもいます。 ホームセンターで売っているWアクションのサンダーで十分使えます。 塗装方法はおっしゃるとおりネットで検索出来ると思いますので注意点を少し書き込みさせて頂きます。 コンプレッサーをお持ちとの事ですが、水抜きのエアドライアーはお使いでしょうか? エアツール用のドレンでは油分を除去出来ますが、水分は除去出来ません。 缶スプレーで良くある状態ですが、湿度が高い場合「かぶり」と言う常態になり 色が白っぽくなってしまいます。 コンプレッサーの下部のドレンを開くと大量の水が出てきますよね・・ その水分が塗料の油分と混ざり、解りやすく言うと「フレンチドレッシング状態」になってしまいます。 エアドライアーもホームセンターで手に入りますから是非購入をお勧めします。 あと塗料の材質ですが、ラッカー系でも下準備をシッカリ行い、駐車の際,屋根の下でしたら 紫外線の影響も少なく結構長持ちします。 現在の2液製のウレタン塗料の前は全てラッカー系でしたから・・・。 車用の塗料での塗膜強度はエンピツと同じ強度で表します。 サフェーサーはラッカー系のHBサフェ、仕上げは2Hのウレタン系で仕上げる・・と言いますが サフェのHBは「HBのエンピツでこすっても傷つかない」 ウレタンの2Hは「2Hのエンピツでこすっても傷つかない」 と言うことです。 あと 下の色を隠すのを「隠蔽制が良い」と言います。 黄色などはサフェーサーの色まで透けて発色が悪い・・と言う事にもなります。 勿論 お好きな色が有ると思いますが、塗料を買う専門店で隠蔽率の事も確認して下さい。 塗料を買う時 調色してもらい 隠蔽率を良くしてもらう事も出来ます。 手順は、外せるパーツは全て外す、マスキングを行う、サンダーでボディー全体に サンディングを行う「足つけと言います」その時 クリアーがはがれている部分に段差が無くなるまで サンディングを行って下さい。次にサフェーサーを吹く前に「シリコンオフ」等で油分をふき取る、 そこでサフェーサーを塗装します。その時 どうしてもゴミが付着しますので 割り箸に縫い針を付けた手作り工具で慎重にゴミ取りをします。 サフェが完全に乾燥したら#800程度の耐水ペーパーで水研をします。 水研は足付けと下地の慣らしの両方の意味があります。 水が乾いたらまたシリコンオフで脱脂を行い いよいよ塗装に入ります。 その際 細かい場所、裏側等から色を入れて下さい。それ終わりましたら後は全体の塗装です。 コツとしては「ガンを大きく振る」事と「塗装面に対して常に垂直方向から塗装する」です。 ボンネットでしたら まず縁の部分を一気に塗装してから平面部分をためらわず塗装をして下さい。 あと、ソリッドカラーでもクリアーを吹く場合があります。 残っている色塗料にクリアーを混ぜて吹けば仕上がりのツヤに違いが出ます。 この塗装は「にごりを吹く」と言います。 塗装が終わったら また 割り箸針の出番です。細かいゴミを拾ってから乾燥を待ちます。 最後にゴミが残ってましたら#1200番程度の耐水ペーパーをかけて平面を出して下さい。 最終仕上げはコンパウンドで艶出しで完了です。 再度の長文で申し訳有りません。仕上がりを楽しみに作業を進めるのは楽しい事ですよね^^ それでは 失礼します。
お礼
塗装をよくご存知の方らしい、非常に細かなご説明、ありがとうございます。 コピーペーストして印刷して、ガレージの壁に貼り、教科書にさせていただきます。 ところでこちらからお尋ねしてよろしいでしょうか。 まず、なぜソリッドカラーをお勧めでしょうか。やはりメタリックはかなり難しいということでしょうか。 他界した知り合いから譲り受けた車で、今のシルバーという色も気に入っていますし、色を変えると車の意味合いが少し変わってしまいます。 もう一点、ラッカーの耐久性ですが、実際に何年くらい大丈夫なんでしょうか。夜間は自宅保管のため屋根つきになりますが、勤務先では屋外になってしまいますので、一日のうちで一番紫外線の多い時間帯は結局は屋外と言うことになります。 こうした用途でも、一般的なワックスなどを使って手入れをすることで長持ちさせることができるのでしょうか。 ご存知の範囲で結構です。よろしくお願いします。
- kyomukairou
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はじめまして。 まず、基本的な塗装の説明からさせて頂きます。 一般的な塗装は 鉄板の上に サフェーサー(塗装の密着、微小な傷のケア剤) 次に色のペイント、メタリック、パール等の場合は その上にクリアーを乗せます。 ご質問のメタリック塗装の場合、色塗料の中にアルミ粉等の光の反射材が混入されています。 そこで問題になるのが、メタリック塗料だけでは 塗装幕の表面まで反射材が浮いてしまう事です。 その為、色の上にクリアー塗料を乗せて反射材の腐食等を防いでいます。 ワックスもソリッド(普通の色塗料)塗装用とメタリックでは違いますよね。 ソリッド用にはコンパウンド等の研磨剤が入ってます。 メタリック用にはクリアー塗装保護のため入っていません。 よく小傷はワックスで取れと言うのはコンパウンドのおかげです。 そのクリアーが剥落した状態のボディーではすでに反射材が劣化、又は雨等のしみ込みが有ります。 結果、一回剥離したクリアーの上から再塗装しても 劣化、しみ込みは修復出来ません。 プロがその状態を修理する場合、塗装幕を削り取り、色塗装から行います。 元車を見て無いので 一般的な事しか言えませんが現状の上からクリアーを吹いても 決して満足な結果は得られないと思います。 また、劣化した塗装幕の上にはクリアー塗料は密着しません。 解りやすく言わせて頂きますが、「錆びた鉄板の上からペンキを塗る」のと同じ事になります。 大変失礼な言い方になりますが、ご勘弁下さい。 メタリック塗装は決して素人に修復できません。バンパーの擦り傷でもなかなかうまく行きませんよね。 メタリックの反射材には「目」と言う現象が有り、プロでも目合わせは大変な技術が必要です。 よく、昼間は綺麗ですが 水銀灯とかの下でドアとかトランクの色が違う車とかを見た事が有ると思います。 それは「目合わせ」がうまくいってない塗装です。 へたに クリアー塗装を行い 現状より悪くなったら くやしいですよね? 一度、板金屋に現状を判断してもらったら いかがでしょうか? その時、メタリック塗装のケア方法も一緒に お聞きになれると思います。 長文で申し訳ありませんでした。楽しいカーライフのお手伝いになれば幸いです。
お礼
いえいえ、失礼だなんて、そんなことはありません。 最近は私のように何でもやってみようとする素人が増えてきて、なおかつ技術は伴っていませんから、専門家の目から見たら「だめだこりゃ」みたいに見えるのは当然です。 ただいかんせん、懐具合というものもあります。しかも住んでいる地域から車なしではやっていけないという事情(車は手放せない)もあります。 となると、汚い車に乗り続けるか、あるいは自分で何とかするかという選択肢が最初に来ることもあります。当然時間と手間はかかりますし、出来上がりもプロには遠く及ばないことは覚悟のうえなんです。 同じ車なんですが、現在車庫の中でシリンダーヘッドガスケットの交換を行っています。プロに任せるお金が無いので。 塗装の手順はある程度理解しておりましたが(ネット等でしらべて)、今回教えていただいた、メタリック系の塗装の劣化については理解しておりませんでした。多謝です。 困りましたね、現実問題としては汚いまま乗るしかないのでしょうか。 シルバーを塗るのが大変でなければ、目あわせが必要ないように、全塗装ということも考えるかな。 クリアのはげはボンネットと屋根だけですが、そのほかの部分も塗装はくたびれてはいますから。。
補足
アクリルラッカーの耐久性についてはどうでしょうか。 どなたかご存知の方、教えてください。 よろしくお願いします。
お礼
大変ご丁寧に教えていただいてありがとうございます。 一般的に素人の車の塗装については、「無理」か「できる」といった極端な言い方が散見していて、 「じゃあ、何で無理なのか」「できるといっても簡単じゃないはず」といった、私の中間的部分をもっと聞いてみたいという疑問に答えるものになかなか出会えませんでしたが、今回教えていただいたことで大体そのあたりの感覚が理解できたように思います。 3回にわたって教えていただいたことを元に熟考をして、今後どうするのか考えたいと思います。 ありがとうございました。