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木工品の塗装にラッカーが使われる理由
木工製品の塗装にラッカーが使われる理由を教えてください。 屋内や屋外、それぞれの環境にあった塗料が使われるのは尤もだと思います。 しかし塗る側からすると複数種類の溶剤を用いることになり、非効率ではないかと思うのです。 ウレタンではだめなのでしょうか?
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効率???誰の効率ですか? 家具メーカーはひたすら家具だけ塗っているし、小箱を作っている指物屋はそれだけ塗っているし、ピアノ工場ではピアノだけ、建具屋さんは建具だけ塗り続けている。 そうではなく、適材適所で選択されているはずです。テーブルや鏡台は決してラッカーが使われる事はありませんが、指物にはラッカーが多く使用されるでしょう。なぜならラッカーは高温で白化するし有機溶剤に弱いがもとても固い。 >木工製品の塗装にラッカーが使われる理由 極めて安価な物にしか使用されません。固いアクリル樹脂を溶剤に溶かしたものですから、 ・溶剤量が多く厚い皮膜が出来ない ・吸い込みが大きい ・熱や有機溶剤に弱い ・ハケ目が残りやすい という欠点があるからです。その代わり ・乾燥時間が早く塗りやすい ・表面硬度が高い ・安価 という長所もある。 食卓にはウレタン、ピアノなどにはポリエステル、ただしいずれも反応硬化型が使われます。反応硬化型ですから溶剤使用量が少なく乾燥(硬化)による肉痩せがすくなく、熱や有機溶剤に強い。 食卓でミカンの皮を剥いたら表面が溶けた。熱いやかんを置いたら白くなったじゃまずいでしょ。
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- Postizos
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1液油性ウレタンの硬化のシステムは酸化重合(乾性油・アルキドが受け持つ仕組み)と湿気との反応との両方のようです。ですが揮発性の溶剤成分の割合は少なくはないようです。 http://e-okabe.jp/waterborne/oilpaint.html http://books.google.co.jp/books?id=jGa5n0JWqX4C&pg=PA64&lpg=PA64&dq=%E6%B2%B9%E6%80%A7%E3%82%A6%E3%83%AC%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%80%80%E9%85%B8%E5%8C%96%E9%87%8D%E5%90%88&source=bl&ots=tvdCcaw5mB&sig=rozwaXxRTUePCdTD9O3cl493xf0&hl=ja&sa=X&ei=SJQBU46_K8qSkgWCiYHYDA&ved=0CC8Q6AEwAjgK#v=onepage&q=%E6%B2%B9%E6%80%A7%E3%82%A6%E3%83%AC%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%80%80%E9%85%B8%E5%8C%96%E9%87%8D%E5%90%88&f=false
お礼
参考にさせて頂きます。 回答ありがとうございました。
- Postizos
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1液油性ウレタン(クリアー=ニス)にもつや消しがあります。半つや消しにするならつやありと適当に混ぜれば良いでしょう。 1液油性ウレタンはたいてい酸素と重合反応して固まるタイプ(酸化重合型・揮発酸化重合型)の塗料です。塗膜成分が違うのでラッカーとは違うシンナーを使います。 http://www.geocities.jp/penkiya_sugimoto/page/c301_right_toryoubunnrui1.html シンナーのストックを増やしたくないのなら油性ウレタンでしたらペイント薄め液(テレピン油など)で希釈や刷毛の手入れが可能です。水性・油性と言ってもいろいろ種類がありますから製品の説明書を確かめた上で購入すればいいでしょう。
お礼
参考にさせて頂きます。 回答りありがとうございました。
>しかし塗る側からすると複数種類の溶剤を用いることになり 溶剤は1種類です、非効率ではありません
お礼
普段はペイントうすめ液を使っているのですが、ラッカーの場合別途ラッカーうすめ液が必要になるかと思います。 回答ありがとうございます。
- ORUKA1951
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No.1です。 >しかし硬度については反応硬化型のウレタンが硬い、いやラッカーの方が硬いなど、 アクリルは、身近な物でしたら店舗のドア/看板など使われている有機ガラスと呼ばれる素材。(看板には塩ビもある) 汎用樹脂の中ではPS(ポリスチレン/スチロール)についで固い樹脂です。それを大量のトルエンなどで希釈した物が一般的なラッカーです。 ウレタンは多かれ少なかれ反応硬化型で、少量の溶剤が揮発した後で重合を起こさせて硬化します。ウレタン樹脂そのものをラッカーのように希釈した物があるか否かは知りません。 いずれにしても作業性ではなく、塗料の特性、長短を検討して最適な物を選択します。
お礼
ラッカーは樹脂を溶剤で溶かしたものなのですね。 勉強になります。 肉痩せが大きいのは揮発成分が抜けるからなのでしょうか? 回答ありがとうございました。
- Postizos
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家具製品では熱硬化型のメラミンかアクリルかウレタン樹脂塗料が使われることがほとんどではないかと思います。 ウレタンと言っても既出のとおり硬化剤を混ぜて熱を掛けて反応させるものです。製品を熱する炉が必要です。 工場で大量にやってますから非効率ではないです。ラッカーより工程を少なくできますからむしろ効率が上でしょう。設備は必要ですけれども。 専用シンナーなんて注文しておけば塗料と一緒にトラックで持って来てくれます。もっとも溶剤型ではありませんからシンナーはあまり必要ないでしょう。 自分でやる場合には2液硬化型か溶剤型か水性エマルジョンの内のどれかだと思いますが、水性エマルジョンよりはラッカーの方が固い塗膜だと思います。油性ウレタンで顔料の入っている家庭用の製品ってほとんど無いですね。クリアー塗料に顔料を練って混ぜれば作れるとは思いますけれど。 油性ウレタンの場合は専用のシンナーが必要なのはラッカーと同じだと思います。水性ならば要りませんね。シンナーを用意するのが嫌でしたら水性を使うしかないように思います。水性でも最近は塗膜が固くて熱に強い家庭用製品も探せば有りそうです。 ラッカーは乾燥したときの塗膜の目減りが激しいので、その分何回も塗る必要がありますが、乾燥は速いし家庭でやる分には「コスト増」にはならないように私は思います。ただしシンナー臭いので換気と塗る場所の用意が必要です。 整理すると「ウレタン塗料」と言っても水性・油性・熱硬化型・常温硬化型(2液型)などなどといろいろ種類があってウレタンだからシンナー不用というわけではないです。研究してみてください。
お礼
詳しく解説を、ありがとうございます。 ラッカーは肉痩せが大きいのですね。 油性のウレタンクリアーに顔料を混ぜる方法があるのですね。 フラットベースの代わりになるようなものがあれば試してみたいです。 回答ありがとうございました。
お礼
とても分かりやすい解説をありがとうございます。 それぞれの長所、利点、デメリットなど分かりました。 しかし硬度については反応硬化型のウレタンが硬い、いやラッカーの方が硬いなど、素人からすると混乱してしまいそうです。