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虫歯菌は除去できないか
虫歯菌は除去できないか ミュータンス菌(いわゆる虫歯菌)の口腔内でのバランスは、ある一定の年齢までに親から(文字通り「口移しで」)移され、一生変わらない、したがって幼少期に虫歯菌を貰わなかった幼児は、少々歯の磨き方がいい加減でも虫歯になりにくい、という話を聞いたことがあります。これは事実なのでしょうか? また、事実だとして、成人になってからミュータンス菌の口腔内バランスを変える(「撲滅」する!)ことは可能なのでしょうか?あればその方法もご教示ください。 よろしくお願いいたします。
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3歳までに感染しなければ虫歯になりにくいと言うのも、感染源が口移しだと言うのも「説」です。このほかに食べ物に入っているという説や、産道で感染すると言う説などもあります。 実際に研究者の中には実験としてミュータンス菌(以下:虫歯菌)を壊滅させている(検査に出てこない)研究者も居ますから、撲滅は可能ではあります。しかし、彼らは歯磨きが仕事のようなものですから、一般にはどれほどの効果があるかは難しいところです。でも虫歯に罹りにくくする事は可能だと考えています。 質問がバランスですので、これを主に答えます。 前説の根拠は、次のようなものです。 口中には様々な細菌が居て、これ等にはテリトリーがあります。虫歯菌は酸によって他の細菌を殺したり、確実にテリトリー広げる事で繁殖を続けていきます。 乳酸菌LS1と言うのがあります。これは虫歯や歯周病予防に効果があると言われています。しかし、これ自身が虫歯菌を退治するのではありません。 これ自身は虫歯菌の繁殖より早く繁殖するのです。従って歯磨きによって口中の虫歯菌が減った状態で、LS1を繁殖させると虫歯菌より先に広い範囲を占拠するので、虫歯菌が繁殖する事を抑えます。 LS1は自分が出した酸によって自壊して行きますが、この間に虫歯菌以外の常在菌のテリトリーを増やせれば、それだけ虫歯菌の勢力が減少する事になるのです。 虫歯菌が他の細菌に比べて繁殖力が強い原因は、バリアにあります。虫歯菌は硬い物に付着すると周囲にバリアを形成し、このバリアが薬剤や酸などの侵入を防ぐから、虫歯菌の特効薬が無いのです。そして、このバリアを破壊する唯一の方法が機械的清掃、つまり歯磨きなのです。(もちろん嗽い程度では流れませんし、薬用嗽薬でも無理です) そしてこのバリアは餌である糖は通ります。だから糖であるキシリトールは通れます。 キシリトールには酸生成を抑え、虫歯菌の繁殖を抑える作用があるので、完全ではないけれど有効薬なのです。 つまり、歯磨きによる除去とキシリトールによる弱体化。+Ls1によるテリトリーの縮小。これしかありません。 でも、正確に実施するのは至難の技です。 大学病院などに相談して、OKなら定期的に細菌培養検査をして、実態を確認しながら行なうのがいいでしょう。 開業医でも可能ですが、費用は自費なので充分事前の説明を受ける事が必要です。
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私は虫歯菌というのも常在菌だと思っています。普通では歯の表面に一戸建てで済んでいますが、たくさん栄養を与えると、過剰に増殖して住む家がなくなってくるので歯の表面だけでなく地下に向かって高層住宅を建てようとする結果が虫歯なのではないかと思っています。また適当な数がいたほうが歯の新陳代謝にも良いのではないでしょうか。口腔にいる細菌のなかにはカルシュームを溶かすのと反対に歯石を作る者もいますから両方の細菌が調和して住んでいるほうがよいのではないかと考えています。
お礼
ご回答ありがとうございます。 なんとなく示唆的な言及です。虫歯菌が増殖し高層化する一方で脱解と再石灰化を繰り返すあたりのことは細胞の増殖分裂とテロメアの関係のようですね。さしずめ、わたくしの考えは不老不死を求めるに等しいとも言えそうです。それでも、そうした方法があるなら知りたいものです。
生まれたての赤ちゃんには虫歯菌はいません。 親から、あるいは他の原因で虫歯菌が住み着くことになるでしょう。 当然虫歯菌がいなければ虫歯になることはありませんが、誰でも持っています。 菌を撲滅はできないでしょうけど、菌の活動を抑制することは可能です。 歯磨き、咀嚼などで虫歯菌に負けない歯にすることは可能です。 唾液は素晴らしく、虫歯菌や歯周病菌を洗い流してくれます。歯の再石灰化も促し、強い歯にしてくれます。 食事時にはよく噛み、唾液をたくさん出しましょう。 ご存じキシリトールも効果があります。 カルシウム不足になると歯も弱るのは当然です。
お礼
ご回答ありがとうございます。 非常に正攻法の対処だと思います。ただ生来の怠惰で甘党を自認するわたくしにとっては、朝晩の歯磨きだけではナカナカ、虫歯を防ぎきれていない現状があります。歯医者に行き小まめに治療しその度に今度は気をつけようと思うのですがそうもいかず、キシリトールガムなども発売当初より噛んでみたりと。。。 口内PHと食欲のバランスコントロールができればベストなのですが、だらだら食べ続けない適切な食生活を心掛けたいと思います。
- abatmn
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3DS、またはミュータンス菌ではありませんが、エポカ(EPOCA)で検索してみて下さい。
お礼
ご回答ありがとうございます。 エポカ(EPOCA)というものもあるんですね。プロバイオティクスの乳酸菌ということでヨーグルトをイメージしました。色々なHPで紹介されているようでどちらかというと口臭予防のエチケット対策的な側面が強調されているようですね。参考になりました。ありがとうございました。
- itsuki21
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虫歯菌が親からというのは事実みたいです。 海外でハウスキーパーに育てられた子供と親からきちんと世話をされた子供の比較をしたらそのような結果が出たためだそうです。 歯医者さん自身もお茶碗などをお子さんとは別にという指導を受けた人もいるそうですので、あながち間違いではないかと思います。 ただ、この話題があるとよく「子供にキスもできないなんて・・・」とおっしゃっている方もいるんですよね。なんで口にキスする必要があるのだろうと思ってしまいます。後あとの子どもの事を考えたらほっぺにキスするとかで十分良い気がするんですけどね。。。 良くうっかりやってしまう事としては子供の口に付いたご飯を取って、それを自分で食べ、手に菌が付いているのに手を洗わず、手づかみで子供にご飯を食べさせる事だそうです。 あえて言うならば歯医者さんで「PMTC」を行う事でしょうか。 ミュータント(虫歯の原因?)を取り除くものだそうです。月1で行っている方もいます。 保険内での歯のクリーニングとは違うみたいなので、自分もやってみたいのですが、歯科医院によってはしっかりやってくれるところとそうでないところがあるそうなので、探すのも大変です。
お礼
ご回答ありがとうございます。 「PMTC」は口腔内の菌のバランスを変えたり、「撲滅」できるものなのでしょうか。プロがやってくれる歯磨きのイメージ(あくまでイメージです)で、あくまで歯磨きの延長なのですが。。。保険適応もあくまで治療の一環のみで、予防には適応されないところは痛いですね。 わたくしの中では、ピロリ菌の除菌に近いイメージの対処で、除菌後、ピロリ菌は撲滅できるというようなことが、ミュータンス菌においても可能なのかどうか知りたい次第です。もっともピロリ菌に関しては一度かかると、除菌しても、いづれまた、罹患するという話らしいですが。。。 itsuki21さんの仰るとおり、良い評判の歯医者さんを探すのは難しく、当地でもご多分に漏れず恐ろしくまたされます。 ありがとうございました。
お礼
説得力ある回答ありがとうございます。 当方の質問に対し的確なお答えを戴き感謝いたします。 そこで、ご存知でしたらご教示いただきたいのですが、皆様からいただきました回答を見ながら、色々なHPを見ているうちに知ったのですが3DSという除菌療法を結構な方が評価していらっしゃいます。ご指摘の通り、口内の細菌バランスは動的状態で、3DSで除菌したら別の菌を植え付けるだけとも言えるとは思います(無論その菌LS1であればなお良いわけです)が、3DSの効果はどのように評価されますでしょうか? もし、ご存知でしたらご教示くださいませ。よろしくお願いいたします。