こんにちは。みなさんの回答と同様の趣旨になりますが,少し補足します。
>ましてや、小学生なんてみんな似たようなもの(笑)のような気がするので疑問です。
いえいえ,むしろ逆です。小学校の先生のほうが,中学・高校の先生よりも,よく覚えている傾向が強いと思います。
小学校の担任は,ほとんどすべての教科を担当し,まめに連絡帳を書いたり読んだりし,家庭訪問をして……とにかく子どもたちと接している時間が長く,また子どもたちのことを気にかけている時間も長いです。
それだけ,一見「みんな似たようなもの」に見える集団の中から浮かび上がってくる一人ひとりの個性に敏感になるといえるでしょう。
中学・高校では,原則として自分の担当教科だけの授業をするので,たとえクラス担任であっても,生徒と接するのはホームルームの時間だけ,というようなケースもあります。また,学年主任とか副主任などで,純粋に授業をするだけ(生活指導や面接などは原則としてクラスの担任の仕事)という場合もあります。
また,授業中,生徒同士は前を向いていることが多いですから(学校によるかな),クラスメートの顔よりも先生の顔を見ている時間が長いですね。
しかし,先生は基本的に生徒のほうを向いていますから,授業時間の大半は生徒の顔を見ているわけです。
私は中学・高校・大学と教えたことがありますが,小学校に比べるとどうしても接し方が希薄です。
おまけに,あまり記憶力がよくないダメ教師なので,卒業後はどんどん,顔と名前が一致しなくなっていき(いや,在学中でも申し訳ないことに一致しなかったりする),記憶が蒸発していってしまいます。
街角で在校生に突然「先生!」と呼び止められて,「えーと,誰だっけ」なんてこともあります。
しかし,そんな中でも,何年たっても忘れられない人,名簿を見なくても顔と名前と話し方がはっきり浮かんでくる人,というのが,一クラスに何人かはいます。
まして,小学校の先生であったら,数人どころか数十人(つまり全員)ということは大いにあるだろうな,と思います。
ただ,No.6の回答にもありますが,生徒が覚えているできごとと,先生が覚えているできごととは,結構一致しなかったりして,面白いものです。
ちなみに,No.1で出てきた校長インタビューについて。
中にはもっともらしくしゃべっている人もいるのかもしれませんが,ニュースなどでは「担任の話ではこんな生徒だった」ときちんと話しているのも見かけます。
また,最近は昔よりも,校長が実際に教室に出てきて授業を行なったり,校外活動に一緒に参加するなど,校長と生徒が接する機会は全般に,昔より格段に増えている学校が多いと思います。もちろん学校によって差はありますが。
そういった事情も踏まえず,一律に
>よっぽどの過疎地の小学校でない限り、また、よっぽど目立った子供でない限り、校長先
>生が生徒のことを知っているはずはありません。
などと決めつけられるのかどうか。
私は一概には言えないと思います。
お礼
ご回答ありがとうございます。大変参考になりました。