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ライトノベルについて
ライトノベルについて 私がライトノベルを読むようになって2年。様々な掲示板で「ライトノベル読んでる奴は餓鬼」などのライトノベルを批判するコメントが沢山あったのですが、やっぱりライトノベルばかり読んでいては駄目なのでしょうか?それとライトノベルばかり読んでいたのでライトノベル以外だとどのような本が面白いのかわかりません。ライトノベルの事についての解答と何かおすすめの本があったら教えてください。
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ライトノベルに限らずですが、単独のジャンルのみを読むことで得られる読書経験には限界があります。いい本とダメな本を見分ける目や、複雑な内容を読解する力、本を深く読み込む力などは、ひとつのジャンルを読むだけではあんまり身に付きません。 そんな能力は必要ない、ということであれば、ライトノベルだけ読んでいても構いませんが、そういった能力を身に付けることで、より読書を楽しめるようにはなります。 もう少し言うと、ライトノベルが本当に餓鬼の読み物なのかどうかは、ライトノベルと他の本を比べないと判断できませんよね? つまり、ライトノベルのことをよく知るためには、他の本を読むことが絶対に必要なのです。ライトノベルを何百冊読んでも、それだけではライトノベルのことを理解することは出来ません。 理解しないまま読むよりは、理解して読んだ方がより楽しめるようになるでしょう。 ちなみに私はライトノベルを馬鹿にはしていません。詳しく話すと長くなりますが、変なしがらみのある日本文学の環境よりは、ライトノベルの環境の方がまだ健全なんですよね。その環境を読者や作家が活かし切れてないだけで、私からするとなんだかすごく勿体ないように見えます。基礎的な文章技術がしっかりするだけで数段品質の上がるであろう作品がごろごろしている。 面白い本、ですが、どういうのを面白いと思うか、自分でもわからない状態だろうと思いますので、読書経験の浅い内は手当たり次第乱読すればいいと思います(必ずしも最初から最後まで読み切る必要はない。つまらなかったら飛ばし読みするなりやめるなりして、次の本を読んでもいい)。 しかしまあ、とりあえずとっかかりとして、読みやすそうなのをいくつか紹介しておきます。だいたいの本は図書館で借りられるはず。ジャンルはバラバラなので、面白かったものがあれば、近いものを読んでいけばいいでしょう。 コナン・ドイル『シャーロック・ホームズの冒険』 (ホームズシリーズ第一作は『緋色の研究』だが、こっちは短編集なので読みやすい) S・シン『暗号解読』 (次々と新暗号が作られては破られていく過程は、ジャンプの漫画を読んでいるような興奮が) 一橋文哉『三億円事件』 (三億円事件の真相に迫る白熱のドキュメンタリー小説。衝撃の結末をどう捉えるかはその人次第だが、是非ともAmazonのレビューなどを読まないで読んで欲しいところ) 星新一(たくさんあるので、好きなタイトルを直感的に選んでOK) 大江健三郎『性的人間』 (とりあえず読みやすくて過激な「セヴンティーン」から読むのをおすすめ。昔の大江はぶっ飛んでいた。こんなイカレた小説が「文学」なのかと思えば、国語教育に植え付けられた文学に対する悪しきイメージが崩壊するかもしれない) 奥泉光『ノヴァーリスの引用』 (おっさんが四人で酒を飲んで大学時代を回想しているだけなのにサスペンスが作り出されていくという、変則的なミステリー小説) バタイユ『眼球譚/マダム・エドワルダ』 (超高度な変態小説。三島由紀夫や村上龍など、結構いろんな人が影響を受けている)
お礼
長い回答本当にありがとうございます。やっぱり他の本を読んだほうが読書をもっと楽しめますよね。これからはライトノベル以外にもrkd4050さんが教えてくださったおススメの本などを読んでいきたいとおもいます。